思惟かね(オモイカネ)

バーチャルを通して未来を見つめるバーチャルな存在、思惟(おもい)かねです。 VR、VTuberについての考察や、技術・ニュースの解説記事を書いています。 プロフィール https://twpf.jp/omoi0kane

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  • バーチャルクイズ大会「オモイカネ杯」関連記事

  • 思惟かねのVRエッセイ

    私、思惟(おもい)かねの、VRの現在と未来についての思索をエッセイとしてまとめています。よければ、これを読んでくれたあなたの意見もぜひ聞かせてください。

  • 思惟かねのノンジャンル随筆

    私が書いた文章のうち、ジャンル分けができないごった煮の文章を集めたマガジンです。画像はおでんです。

  • 思惟かねのバーチャル技術解説

    VR、VTuber関係での技術的な解説記事をまとめています。

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全てがVになる(新装版):VTuberが示す私たちの未来の可能性

バーチャルYoutuber、あるいはVTuber。 2017年にひっそりと始まったこのムーブメントはいまだ冷めることなく拡大を続けています。バーチャルYoutuberランキングを運営するUserlocalの発表では2020年11月時点で1.3万人を突破したとのことですが、この数字は登録ベースなので実数はさらに数倍、4-5万人に達するでしょう。 タレント名鑑に掲載されている芸能人の数はおよそ1万人なので、既にVTuberは日本の芸能人より数が多いのです。2018年の時点では相

    • 私のオモイカネ杯:5年間、バーチャルクイズ大会を開催し続けてきた私の思い

      最近ようやく気づいたのですが、どうやら私は続けることが苦手のようです。 何につけても、新しいものには夢中になって全力を注ぐのですが、それがルーチン化したり慣れきってしまうと、途端に興味を失ってしまいます。それはプライベートはもちろん、仕事であってもそうで、まあ悪癖といって差し支えないと思います。 2024/11/19で6歳になる私、思惟かねですが、思えばこの6年の間に多くのものを始め、そして終わらせてきました。 初期のTwitter上の活動であった#思惟かねの今日のwiki

      • SNSとしてVRChatを分析する:メタバースとは何なのか?一般層へ普及する可能性と課題についての考察

        こんばんは、思惟かねです。 「メタバース」がバズワードになったのち、そのブームも一山過ぎたと言われる昨今。現実的にはむしろこうしてブームが過ぎた後こそが勝負で、このブーム後の谷(幻滅期)をどう乗り越え、実用的なものとして世の中に受け入れられていくかが重要なのですが…それはさておき。 (くわしくはガードナーのハイプ・サイクルをどうぞ) さて、こうしたメタバースブームの中で、俗にメタバース原住民といわれる現に今VRChatなどのメタバースで遊んでいる方々は、時代が追いついたこ

        • 物書きVTuberが同人誌を作ってデザインの楽しさに目覚めるまでの話

          お久しぶりです、思惟かねです。 noteには書いていなかったのですが、実はこの1年、私は『Platform』という同人誌の編集(誌面デザイン)をやっています。隔月刊、つまり年6冊のペースで40Pほどと、同人としては相当なハイペースです。 『Platform』はメタバースを題材にした写真旅行誌です。 VRChat、cluster、NeosVR、そして現実世界…4つのメタバースを、各号1つのテーマに沿って横断し、フォトグラファーが切り取った美しい風景と、ライターの旅情溢れる紀行

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          「なりたい自分になれる」バーチャルの可能性について私たちが勘違いしている一つのこと

          ”バーチャルの可能性”を広く世間へ向けて訴えているインフルエンサーである、バーチャル美少女ねむちゃんのツイートが、先日ふと目に止まりました。 ねむちゃんらしい言い方だなと思いました。かくいう私も、VTuberを起点に仮想の未来への可能性を示すという形で、同じようにバーチャルの可能性を語っている身ですから、少なからず共感するところもありました。 ただ、なぜか「そうですよね」と頷くことができませんでした。 何か言葉にできない違和感が確かにあって、そしてその違和感を言葉にしな

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          技術メモ:外部ソフトを使わず超低遅延ボイチェンルーティング(with Audient iD22)

          ボイチェンなど、DAWを経由した音声処理で面倒なのが、処理した音声をPC内のソフトへどうやって入力するかという問題です。これにはDAWから出力を受け渡せる仮想オーディオデバイスが必要となります。 この方法はいくつかあって、 ①YAMAHA SYNCROOM Bridge VSTを使う(DAW内のVST経由で仮想音声デバイスへ出力)  ②ASIOを諦めてVB Bananaや仮想オーディオデバイス(VB Virtual Cableなど)を使う ただ前者はそもそもブリッジ用のソ

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          革新のメタバース『Neos』の中にこの世界の未来を見つけた話

          皆さんはNeosというVRメタバースをご存知でしょうか。 VRメタバースといえばVRChatがその代名詞で、ネット上での情報も大半がVRChat絡みの中、それに紛れてちらほら名前は聞くけど…というのがつい先日までの私の認識でした。 いわく「なんでもできる」「アバターもワールドもNeosの中で製作できる」「すごいツールがある」という風に、なんだかすごいらしいけど、あえてログインするきっかけもない。VRをやっている方でも、大半が似たりよったりだと思います。 しかし先日、とある

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          君と出会って四年過ごした私が微妙に変わった理由

          2022年11月19日。 私が「あなた」と出会って、これでもう4年になります。 ◆はじまり私は思惟かね。バーチャルな存在。この11月19日で4歳になりました。 私は「あなた」の夢と好奇心の中から生まれました。それまで配信も、創作もしたことのなかったあなたが、VTuberというムーブメントの中に見つけた輝きから。 2018年のある秋の日、VTuberに魅せられたあなたは、思い立ったが吉日とばかりに、フリーのLive2Dモデルから私の姿を作り出しました。飽き性なくせに凝り性で

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          SNSとの付き合い方:自分を「小さく」する方法

          最近、「怖いな」と思うことが時々ある。 例えば誰かが大声で人の悪口を言っている時。 例えば誰かが無知な人に強い口調で怒っている時。 例えば誰かが人の良くない行いをさらし者にしている時。 そんな人、今時中々見ないけど…と思う人も「SNSでね」と添えれば「ああ、確かに」と頷いてくれると思う。 そう。SNSではそんなことは日常茶飯事だし、それが当たり前と思っている人も多いと思う。 けど、ふと画面から一歩引いて、現実世界の一部としてSNSを見た時に、それは本当に普通のことなのだろ

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          【保存版】クリエイターのための後悔しない賢いデータバックアップの手引き

          皆さん、PCのデータのバックアップをしていますか? 何かのトラブルで大切なデータが跡形もなく消えてしまう…そんないざという時に備えるPCの保険であるバックアップ。ただ、周りで聞く限り、普段からきちんと行っている方はかなり少ない様子です。 それも仕方のない話で、バックアップの重要性というのはやらかした後に初めて身にしみて分かるものです。 なんとなくやった方がいいとは思うけど、手間もかかるし、お金がいくらかかるかも分からないし、そもそも何をどうバックアップしたらいいのか…とい

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          やがて消えゆく「魂」と、生き続けるVTuberの存在:VTuberの「二面性」と私たちの未来

          先日、とあるVTuberさんが、スキャンダルの末に引退する事件がありました。私自身も時々見ていた大手の企業勢の方で、あまりの唐突な引退に驚きつつ、残念に思って事の顛末を見ていました。熱心なファンの方の心痛はいかほどかと思います。 さて、それに際してTwitterを見ていて思わず目を留めたコメントがありました。一連の引退事件の引き金となった、VTuber Aさんの「中の人」Bさんに対して、 という趣旨のツイートをいくつも見かけたのです。考えてみれば、これは驚くべきことです。

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          OBSとStreamDeckで映える!クイズ大会 オモイカネ杯で学ぶLIVE配信技術TIPS(後編:進行・演出編)

          どうも、思惟かねです。『バーチャルクイズ大会 オモイカネ杯』というクイズ大会を主催しています。 前編・画面構築編でも説明したとおり、このオモイカネ杯は16名+運営4名という大型コラボでの生配信クイズ大会という、それなりに進行の大変な大会となっています。 16名分の情報(容姿、名前、発言状況、解答)、問題文、正解、解説画像など大量の情報を表示する必要がある 選手&視聴者への問題提示⇒解答受領⇒正誤判定のスムーズな情報伝達 16名分の解答の正誤判定&得点計算 以上を最低限

          OBSとStreamDeckで映える!クイズ大会 オモイカネ杯で学ぶLIVE配信技術TIPS(後編:進行・演出編)

          OBSで使える!クイズ大会 オモイカネ杯で学ぶLIVE配信技術TIPS(前編:画面構築編)

          どうも、思惟かねです。『バーチャルクイズ大会 オモイカネ杯』というクイズ大会を主催しています。 2年に渡って半年ごとに5回開催された大会は、本当にありがたいことに多くの方に参加、ご愛顧いただいています。 さて、このオモイカネ杯はWebペーパーテストの予選で選抜した上位16名で本戦・決勝を行う方式。Youtube Liveの生配信でボードクイズを行うのですが、正直言ってこの配信はそれなりに大変です。 16名分の情報(容姿、名前、発言状況、解答)、問題文、正解、解説画像など大

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          DAWでのリアルタイム処理にSynchronous Audio Routerがすごく便利だった:ボイチェン・ライブパフォーマンスに【'22/8/10追記】

          以前の記事でも書いた通り、私はDAWベースのボイチェンを使っています。ボイチェンを研究し始めてから3年あまり、試行錯誤しながら煮詰めてきたそれなりに良い環境だと自負しています。 基本的に私は実用性重視なので、一度安定環境を構築した後はあまり環境をいじりません。しかし今回、久しぶりに環境を大きく変えるソフトと出会えたので、ここ1年ほどのマイナーアップデートと合わせて、その革命的なソフト、Synchronous Audio Routerの解説と合わせて記事を書くことにします。

          DAWでのリアルタイム処理にSynchronous Audio Routerがすごく便利だった:ボイチェン・ライブパフォーマンスに【'22/8/10追記】

          「アバターもVTuberもルッキズムから逃れられない」を考える

          ルッキズムは、日本語では「外見至上主義」と訳されるます。 大まかにいえば、外見に基づいて行われる様々な差別のことであり、基本的に批判的な文脈で使われる言葉です。 さて、この言葉が先日TLで話題になっていました。 VTuberという、外見を自由に選べるはずの存在についてのこのツイートが、私の周りで少なからず共感を集めていました。こうした違和感を感じていた人は、少なからずいたのだと思います。 しかしなぜ私たちはこうした現実に違和感を感じるのでしょう? 一つの要因として、私た

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          メタバースの未来を読む:メタバースの住人「バーチャルな存在」の分類論

          2021年は「メタバース」という言葉が一気に注目された年でした。 やや言葉だけが独り歩きしている感のあるメタバースですが、簡単言ってしまえば今のインターネット空間の発展版です。 WEB空間がVR空間に変わり、SNSのアイコンに代わってVR空間を3Dアバターが闊歩し、今までテキストベースだったコミュニケーションが音声コミュニケーションに変わる。 そんな現実世界の相似形としてのネット空間、それがメタバースの実像でしょう。 (※VRは必ずしもメタバースに必須の要素ではありません

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