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日々の思いを書き留める

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日常生活からの気づきをエッセイとして記します。週2回更新。
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2018年5月の記事一覧

どっちから誘うか問題②

どっちから誘うか問題②

たぶん人間には2タイプあって、
求めることに喜びを感じる人と、
求められることに喜びを感じる人がいる。

求める人は、与えるのが好きで、
求められたい人は、与えられるのが好き。

もちろん前者が自分から誘う人で、
後者が誘われるのを待つ人だ。

前者が好まないのは、望んでないのに求められること。だからこそ、自分が求めるものに迷わず向かう。

後者が恐れるのは、何より断られること。
だからこそ、求め

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誰?

誰?

Who am I ?というより
Who are you?という問いに近い感覚が
わたしの中で広がっていく

わたしはもうすぐこの世からいなくなるんじゃないかと思うくらい
それは不思議で

人が話したり動いたりすること
わたしが今ここにいること
地球に人がたくさん生きていること
そして死に、また生まれていること
考えたり喜んだり悲しんだりすること
痛むこと疼くこと
快楽さえも
すべて滑稽に見

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息子の言葉

息子の言葉

小学校四年生の息子は、今サッカーに夢中だ。

二年生の頃から週に一度のサッカースクールに通っていたが、物足りなくなり、
今年の初めからは小学校のチームに入り、毎週土日を練習に費やしている。

休みの日に朝8時からの練習なんて、勘弁してくれと親としては思うけれど、本人はちゃんと起きて準備をする。

とは言っても、実は小学校のチームに入るまでにはものすごく時間がかかっている。
体験に行ってから決めれば

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どっちから誘うか問題

どっちから誘うか問題

食事でも、デートでも、セックスでも、
いつもつきまとう「どっちから誘うか問題」。

この問題に答えを出せている人って、どのくらいいるのだろうか?

いつも自分から誘う人と、
いつも誘われるのを待つ人と、
どちらもある人と、とことん話してみたい。

聞きたいのは、
・誘う時何を考えているか?
・誘わない理由は何か?
・誘う時と誘われるのを待つ時の違いは何か?
・相手によって変わるとしたらその理由は?

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護られている確信

護られている確信

そんなに自尊心が高いほうではないと思うけれど、唯一胸を張って言えることがある。

それは「わたしは何かに護られている」ということ。

根拠があるとしたら、これまで大きな怪我や事故、病気をしたことがなかったり、結構な危険な状況になっても寸前で引き戻されたりしてきたからだろう。

逆に、
すごい成功をして大金持ちになったとか、
宝クジに当たるとか、
寂しさや孤独を感じたことがない訳じゃない。

たくさ

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何でもなかった日

何でもなかった日

昨日、母に付き添って検査結果を聞きに行った。

結果、原因不明。
血液検査の数値から異常が考えられる箇所には、石も腫瘍も閉塞もなかった。

はじめに調べた数値も、ほぼ正常に戻っているとかで、とりあえず様子を見ましょうということになった。

うん。よかった、よかった。
わたしたちは、よかったねと一瞬だけ言い合った気がしたが、すぐに別のことを考えていた。

母は、自分の信じようとしている健康法

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医師と母とわたし

医師と母とわたし

昨日、ある連載でドクターにインタビューをさせていただいた。
知らない世界のことを色々と伺えてとても興味深かった。

そして今日、別の仕事へ向かおうとしたところで母から電話が来た。
数日前の不調が良くならずに近所の病院に行ったら、肝臓の数値が悪いと言われて大学病院を紹介されたという。

すっかり良くなっていると思ったので予想外だった。

わたしは仕事を休み、2時間かけて病院へ向かった。

サクサクテ

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ここにいない誰かを想うこと

ここにいない誰かを想うこと

今日、地元で働く幼なじみの美容師に髪を切ってもらった。
片道1時間半かけて行く。

当然、実家の近くに行くことになるのだけれどいつも寄るとは限らない。
今日はその友達が、「たまには寄って行ったほうがいいよ」というので、母に電話してみた。

すると、昨日兄家族が遊びに来ていたらしいが、帰り際から母の具合が悪くなってしまったという。
寒気がして、吐き気がして、一度もどしてしまったらしい。
そのまましば

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当たり前が歪む瞬間

当たり前が歪む瞬間

今日は、ブライダルフェア。
母に子供たちをお願いして出掛けた。

昼と夕方の2回模擬披露宴の司会をするので、
今はその間の空き時間。

せっかくだからnote を書こうと今日ここまでを振り返ってみた。

母が何故か、毎回朝食代わりにコンビニでおにぎりを買ってくる。
筍の煮物を作ってきてくれた。
お昼ご飯のメニューを何にするべきか、やたら気にしていた。
小4の息子の母への反応がいつもより良かった。

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感じたままを口にする

感じたままを口にする

「深い香りがして、すごいスパイシーなのに後から優しい甘さを感じる」

これは、今日わたしが口にしたワインの感想だ。

堂々と感想を言うことって、
人によってはものすごくハードルが高い。

わたしはもれなくそのタイプだ。

自分の専門分野ならともかく、
食べ物や飲み物、ワインなんて特に"語られがち"なものだからこそ、ちょっと身構えてしまう。

誰の目の前でそれを言うか、
自分と相手の経験値や知識

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幸福感の作り方

幸福感の作り方

保証された幸福感を得たいと望むなら、
ひとりでいる時に限る。

理由は簡単で、
誰にも邪魔されないからと、
誰の許可もいらないから。

今日は、最近で一番幸せな日かもしれない。
会おうかと思った人ともスケジュールが合わず、迫った締め切りもないので「午後から休み」と決めた。

日本には小学校という素晴らしい義務教育があるので、子供たちは朝からいない。
自分用のお洒落着だけを洗濯して、干す。
キッチン

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ひとつの愛

ひとつの愛

家族みんなが寝静まった深夜、
わたしはある人のことを考えていた。

ふと湧いてきた罪悪感と対峙して、
「あなたを愛している人のことを忘れなければ何をしてもいい」
という言葉が浮かび、心が軽くなった瞬間
その人からメールがきた。

素直に喜んで、顔を存分に使ってニコニコしてみた。
そうだった。好きだと思う気持ちに制限はなかったんだとまた気付く。

大切にしたい人はひとりだけという決まりもないし、家族

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