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感じたままを口にする
「深い香りがして、すごいスパイシーなのに後から優しい甘さを感じる」
これは、今日わたしが口にしたワインの感想だ。
堂々と感想を言うことって、
人によってはものすごくハードルが高い。
わたしはもれなくそのタイプだ。
自分の専門分野ならともかく、
食べ物や飲み物、ワインなんて特に"語られがち"なものだからこそ、ちょっと身構えてしまう。
誰の目の前でそれを言うか、
自分と相手の経験値や知識を無意識に比較して、よく分からないふりをしたり、感覚さえも麻痺させて意見を持たないようにしたり、とにかく不正直な人になる。
そんなわたしが、今日はなんの躊躇いもなく感じたままを口にしていた。
何がそうさせたのか。
わたしがワインに詳しくなったから?
いや、違う。
理由は、"一緒にいるべき人と居た"からだと思う。
なんだかもう、感想のひとつもはっきり言えないような人と一緒にいる意味って無いんじゃないかと感じている。
もし、そんな場が多いという人は、
無理に自分を変えなくてもいいから、
一緒にいる人を選んでみてはどうだろう。
「うまい!」「まずい!」とかじゃなくて、
ワインみたいなちょっと複雑なものの感想を
気張らず感じたまま口にできる場って、とても貴重なのだ。
あぁ、感じたままを口にするってなんていい言葉なんだろう…!
意識はいつでも、まず内側に向けていこう。
そして、安心してそれを表現できる相手と出会っていこう。
そんな風に、些細なことから自分を大事にしていきたい。
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