見出し画像

幸福感の作り方

保証された幸福感を得たいと望むなら、
ひとりでいる時に限る。

理由は簡単で、
誰にも邪魔されないからと、
誰の許可もいらないから。

今日は、最近で一番幸せな日かもしれない。
会おうかと思った人ともスケジュールが合わず、迫った締め切りもないので「午後から休み」と決めた。

日本には小学校という素晴らしい義務教育があるので、子供たちは朝からいない。
自分用のお洒落着だけを洗濯して、干す。
キッチンを綺麗にして、床掃除は掃除機をかける気力がなかったので、お掃除ロボット・ブラーバにお任せした。

そして、誰にも会わないけれど、新しいグリーンのロングワンピースを着て出掛けた。

まず、スタバに行ってほうじ茶ラテを飲みながら、今週のブライダルフェアの原稿を作った。
(ブライダルフェアに来ている人たちは、司会者があれやこれやと話すことをだいたい無反応に聞いている。
本当に興味がない訳ではないけれど、人は特別必要がない限り、分かりやすい"あいづち"は打たないものだから仕方ない。

その無反応さに怯えていた頃もあったけれど、この頃は"みんな味方だ"と思い込む術を身に付けたのでへっちゃらだ。)

そして、お昼ご飯はラーメンと決めていた!
昔から大好きな「せい屋」のラーメン。
ひと駅自転車を漕いで到着。
500円でこれは嬉しい。
あっという間に完食し、替玉を我慢して店を出た。

その後、何も考えずにその周辺をふらふらと散策した。帰って映画を観ようかなと思ったけれど、やめた。
100メートルくらい進んで、また戻ったりした。
自転車をどこに止めるかもすごく迷ったけれど、撤去されたくないので遠い駐輪場に決めた。
肉屋の前で、夕飯のおかずのことを考えて立ち止まったけれど、買わなかった。
今、これを書いているカフェで頼んだケーキは5種類の中から20秒くらいで選んだ。

なんかわたしって、
お洒落そうでそこまででもないし、
決断力ありそうでよく迷うし、
健康志向そうでラーメン大好きだし、
中途半端よね、なんて思いかけたけど、、

今日はずっと自由だった。

歩くのも、止まるのも、食べるのも、飲むのも、見るのも、歌うのも、考えるのも、涙ぐむのも自由。

ひとつの行動や感情を決める度に、
ムクムクと湧き上がる幸福感。
この幸福感は、自分にしか分からないものだから誰にも邪魔されない。

壊すとしたら、自分自身。
保証できるのも、自分自身。

ひとりでいる時間が大切なのは、
その自由さを目の当たりにできるから。
幸福になりたければ、さぁどうぞ!と扉が開かれている。
「なーんだ。自分で決められるんだった。」
と、思い出すことだろう。

#コラム #エッセイ #幸福論 #幸せ #生き方 #cakesコンテスト






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?