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当たり前が歪む瞬間
今日は、ブライダルフェア。
母に子供たちをお願いして出掛けた。
昼と夕方の2回模擬披露宴の司会をするので、
今はその間の空き時間。
せっかくだからnote を書こうと今日ここまでを振り返ってみた。
母が何故か、毎回朝食代わりにコンビニでおにぎりを買ってくる。
筍の煮物を作ってきてくれた。
お昼ご飯のメニューを何にするべきか、やたら気にしていた。
小4の息子の母への反応がいつもより良かった。
ブライダルフェアのサービスキャプテンが、新人さんだった。
とまぁ、色々あったけれど、どれもわたしはただ"見て"いた。
しかし、わたしにとって"見る"を超えて入り込んできた出来事は、この2つ。
・ホテルの前で一方通行へ間違えて入ってきてしまった「川崎 わ 」ナンバーの車がちょうど通りがかったパトカーに止められてしまったこと。
・この空き時間で入ったカフェの天井エアコン5台中、2台から水が漏れていること。
どちらも目の前で起こった(ている)出来事。
わナンバーだったので恐らくレンタカーだし、乗っていたのはカップル。その場での彼の対応かその後の関係に影響するかもしれない。
天井エアコンから容赦なく漏れる水は、
ずっとほぼ一定のテンポで真下のバケツに落ちていく。店に入った瞬間は誰もが目を向けるが、1分ほどで見慣れた景色に変わる。
ふつうに行動している中で
当たり前のシナリオが目の前で歪む瞬間、わたしは興奮する。
その2つの出来事を両方目撃していたのは、たぶんこの世界でわたしだけかもしれない。
ひとりひとりの合致しようもない人生が、時々こうして見たり見られたりすることで交差していることが面白い。
と、誰にも理解されなそうなことを考えて興奮がさらに高まってきた今、、
目の前の天井エアコンからの水の勢いが増した!!
さっきの倍くらいのテンポで漏れている!!
更なる歪みを空間全体に感じた。
一瞬カフェのお客さん全員の意識が集まって、またゆるやかに散った。
そろそろ次のフェアのためにホテルに戻らなくてはいけない。
天井からの洪水が、この空間のふつうになってしまう前に退散しよう。
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