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【その②】24歳はじめて父親を知る、の巻
「私は知ったぞ、24年の謎を。私のお父さん、カズちゃんなんだってね。」と告げる私に「そうだよ。知らなかったの?」と母。「一昨日知ったの!」と言えば、「大人になったら自然と分かると思ってたから。」と、母。幼いうちは不安定になるかもしれないから、大人になってから、とは思っていたが、大人になったらなったで自然と分かるだろうと思っていた。とのこと。コイツ…。あまりにも時の流れに身を任せすぎではなかろうか…
もっとみる24歳はじめて父親を知る、の巻
1999年の秋に生まれ、2024年5月8日。はじめて自分の父親を知った。
24年間ずっと、我が家では父親はいないものとされていた。というか、家族の誰1人としてその正体について私に話そうとしなかったし、私も聞こうとしなかった。
小学3年生くらいだろうか。友達に「お父さん」なるものが存在することを知り、「自分の家にはいない」ということを認識した。片親の家庭が、両親いる家庭に比べて馬力が劣るのは当然
不安は取りわけよ、心は配れ
何かを、誰かを心配している人のことを心配している人がいる。その心配している人のことを、心配している人がいる。
生きていると、避けようのない耐えがたいことがある。不安でたまらない夜がある。一度ではない。そういうときは、みんなで不安をうつしあえばよい。困難を分割するように、不安を取りわけよ。不安は取りわけて、心を配る。もちろん受け取ることもある。そうして、人々の間で循環していくものがある。
拳はゆ
だいたい夜はちょっと感傷的になって
「どうも、かまいたちです。どすこい、どすこい、どすこいどすこい♫」
YouTubeのかまいたちチャンネルを、永遠に観てます。「見栄っ張りや正義感が何周もしてモンスターと化した山内の話を、横でヒィヒィ笑う濱家」の構図が好きすぎて。濱家につられて爆笑できます。
そんな感じで、この日も爆笑をキメていたら、いつも適当に飛ばすYouTubeの広告から、透き通った歌声が流れてくるではないですか。きのこ帝国
「▶︎続ける」「▶︎耐える」以外のコマンドを増やす
辞めフェチというか、物事の終わりフェチというか。辞めるの好きだなと思います。特に仕事。石の上にも三年、継続こそ努力、みたいな節はまだまだあるし、事実でもあるし。真面目な人からしたら、とんでもないことを言ってるように聞こえるのかもしれない。仕事なんか特に、辞めたらその後どうすんの?だし、待ち受ける就活とかだるいし…。
でも、思い出してほしい。学生の頃にバイトを辞めると決めて、勇気を出して店長やらに
【短歌集】六畳の部屋で引きずるどこまでも3メートルある延長コード
六畳ワンルーム、ひとり暮らし。何をするにも電力がいるから、延長コードをあちらに、こちらに、引きずって暮らす。3メートルもあれば無敵なんです。だって、六畳だから。どこへでも届く。大抵のことはできる。でもその「六畳」と「3メートル」のチグハグな感じが面白くて、これこそ「暮らし」だなぁ、と思って詠みました。東京に来て数ヶ月は、テーブルもイスもないのにウォーターサーバーはある、みたいなよくわかんない状況だ
もっとみるほんとうにおれのもんかよ冷蔵庫の卵置き場に落ちる涙は/穂村弘
人生で1番好きな短歌。確か20歳で出会って、ずっと不動の1位。
【短歌集】君ばかりずるいよジェットコースターのスイッチ握るの僕にもさせてよ
恋について詠んだ短歌集です。タイトルの歌は1番の推し短歌。恋をすると、主導権は自分にあるはずの喜怒哀楽の全てが、相手の一挙手一投足に振り回される。というか、ジェットコースターにスイッチってあるのか?いや、ないと出発のタイミングが決められなくて危険ですもの、あるはずだ。ってな感じで詠んじゃった。しかもそのスイッチは発車ばかりか、上昇・下降・停止のタイミングの全てが委ねられている無敵のソレ。君のせいで
もっとみる24歳、クラブに行く。
上京して2年、なんとクラブ遊びを覚えた私。ちょうど2年前に書いたこの記事の友人に連れられ、流され、うっかりちゃっかり楽しんできた。しかも、渋谷で終電を見送って、2度までも!3年もの間ちまちまnoteを書くような人間がクラブに⁈という感じで自分でもびっくりではある。
まず、クラブの何がいいって、音楽がガンガンにかかっていて、みんな酔っ払っていて、何もかもどうでもよくって、土壌掬いをしてもいいところ
「評価」とかいう、実体がなく傲慢なもの
なんかすごく強いタイトルになってしまったが…。
「何も指示をしないでも動いてくれる人」「1を言ったら10分かってくれる、察しがいい人」こういう人が嫌いじゃない人は多いと思う。それは、なぜだろうか。一緒にいて心地がいいから?なぜ心地がいいのだろうか。楽だから?
誰かの言う「優秀」には、「自分の手がかからずに済んで楽」が潜んでいることが多い。教育が仕事である、上司や教師は特にそうだと思う。
私は
ヴァンパイア作品研究
ヴァンパイア作品研究なんて大層なタイトルにしてしまったが、ヴァンパイアと切っても切り離せない色恋の側面から「ヴァンパイアコンテンツオタク」として好き放題言っていこうと思う。
ヴァンパイアにハマり出したのは、おそらく小学校高学年〜中学生の頃だ。海外児童書のメディエータやヴァンパイア・ガールズ、ユリエルとグレンにはじまり、映画トワイライト。そして漫画は、私とこわれた吸血鬼、デビルズライン、ヴァンパイ