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24歳、クラブに行く。

上京して2年、なんとクラブ遊びを覚えた私。ちょうど2年前に書いたこの記事の友人に連れられ、流され、うっかりちゃっかり楽しんできた。しかも、渋谷で終電を見送って、2度までも!3年もの間ちまちまnoteを書くような人間がクラブに⁈という感じで自分でもびっくりではある。

まず、クラブの何がいいって、音楽がガンガンにかかっていて、みんな酔っ払っていて、何もかもどうでもよくって、土壌掬いをしてもいいところだと思う。踊れないなんて心配はいらない。邦楽なら特に、左右に揺れる、手を叩く、ジャンプするなどの日本に古くから伝わるノリ方か「タンッタタン、アイッ」のようなオタクのノリ方で十分楽しめる。

私が行ったクラブは、フロアごとに流れる曲のジャンルが決まっていた。邦楽のフロアは流行りの曲からちょっと懐かしい曲(と言っても平成後期とかの)が流れて、学校の後夜祭となんら変わりない。日本古来のノリ方かオタクのノリ方で、曲、雰囲気、魂がうまいこと噛み合う。
※酔っ払いが書いてるので許してほしい。

もちろん洋楽のフロアもある。これがちょっとハードルが高いというか、ギアのかかっていない冷静な状態で行ってしまうと「俺のノリ方ダサくね⁈」と俯瞰してしまったり「オシャレなノリ方をしなきゃ」という強迫観念に駆られてしまったりする。シラフに近いと、冷静に周りを見てしまって、抜群な動きをしている外国人を横目に縮こまってしまう。クラブに足を踏み入れた時点で「冷静になったら負けゲーム」がスタートしているので、これではいけないのだ。

と、今のところクラブについて「音楽を楽しむ」観点からしか話していないが、そもそも出会いを目的としている人が多い場だから、人間に絡まれたりはする。ただこれも、必要最低限に抑えることができる。

・知らない人とひたすら目を合わせない。キョロキョロしない。

・連れと自分と、互いの方を向き続ける。外に向けて体を開かない。(友人談)

・邦楽なら激しめな合いの手、洋楽なら激しめに踊る。
→「出会い求めてないんだな」と周囲が察してくれる。少し頭のおかしい痛い人だと思われて、引く人は引いてくれる。

・ちょっとでも飽きたり、めんどくさい人に絡まれたらフロアを変えてすぐ移動
→ずっと同じ場所にいると、一体感で周囲の人と段々仲良くなってしまうので、のらりくらり逃げ回りながら楽しむ。

・クラブに入った瞬間から耳を遠くする。「おーい」という呼びかけは聞こえない。

・確実に話しかけられたら作り笑顔で無言でうなずくか、聞かれたことに元気よく「うん」としか答えないマシーンになる。
→失礼のない範囲で心のシャッターを下ろした対応をさせていただく。

・自分たちと同じく楽しみに来ている感じの人とは男女問わず肩を組んで踊っちゃったりする!そして解散。

出会いを求めていなくても、クラブで楽しむ権利はあると私は思っている。もちろん相手次第だが、恋人がいても、クラブそのものに気後れする必要はない。相手次第だが。知っている曲が流れたらイェーイと喜べる、ライブに近いカラオケだと思って楽しんでいいと思う。

それと余談なのだが、クラブにはどんな格好で行ってもいい。露出度の高い黒系の服を着た人間は多いっちゃ多いが、気にしなくてよい。あるとき、黄色のトレーナーに黒のフレアスカート、スニーカーで行った私。すると紫色のリップをしたハタチそこらの女性に「爽健美茶みたいな女しかいねーな」と言われるという経験をした。ピンと来ていないまま振り返ると「やべ、見られた」とその女。じゃあワシやないかい!なんだよ、爽やかで健やかで美しいってことか?紫の紅を引いている君は何だ?コーラかドクターペッパーか、名乗りやがれ!

などと、通りすがりの人間に独特な嫌味を言われるという新鮮な経験をした。嫌味かどうか怪しくはあるが…。とにかく、クラブは新鮮な経験の宝庫なのだ。どんな飲み物(人)でも許されている場所ですので、信頼できる友人と一度は行ってみるのもアリ。互いが互いの壁になるような、守りあえるお友達と、どうぞ!

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