不安は取りわけよ、心は配れ

何かを、誰かを心配している人のことを心配している人がいる。その心配している人のことを、心配している人がいる。

生きていると、避けようのない耐えがたいことがある。不安でたまらない夜がある。一度ではない。そういうときは、みんなで不安をうつしあえばよい。困難を分割するように、不安を取りわけよ。不安は取りわけて、心を配る。もちろん受け取ることもある。そうして、人々の間で循環していくものがある。

拳はゆるめることができる。抱えているものから、手は放せる。息を深く吐くと、肩の力が抜ける。あなたは1人で存在していない。その痛みはあなただけのものじゃない。苦しんでいるなら、悲しんでいるなら。

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