佳石[かせき]

佳石[かせき]と申します。 横浜→大阪で暮らす女。 名前の表記は、 CASEKIだっ…

佳石[かせき]

佳石[かせき]と申します。 横浜→大阪で暮らす女。 名前の表記は、 CASEKIだったり佳石だったりしますが、 お好きにどうぞ。 (時々"K@YO"にもなります←名前多すぎ) 色々と書いて行きます。 フィクションかノンフィクションかは 内緒です。いや、どうだろう。

記事一覧

ツクリモノ

うまく言葉が紡げないの。 一言の重みと時差を嘆く。 2人の間にあるのは多分、 目には見えない言葉の壁。 フィクションでもいいなら、 老人にも幼児にも男に…

立ち戻る、その地点

人はそれぞれ 『人生のどこか』で 立ち止まってしまって、 そこから動けなくなって、 そこに【自分の一部】を 置いてけぼりにしたまま、 半分抜け殻みたいなまま、 何も…

補正。補整。

記憶の足りない部分は いつも想像が補うから 記憶より美しかったり 記憶より凶悪だったり するコトは 少ないだろうなと思う 世の中に記録装置がなかったら さぞやセカイ…

よるのはなし

静かと言うにはあまりに音が多く、 でも私の耳にはどれも均一に、 ノイズのように聞こえるので、 やっぱり"静かな夜"と形容するしか しっくりくる言葉がなかった。 スヤス…

立ち戻る、その地点

人はそれぞれ 『人生のどこか』で 立ち止まってしまって、 そこから動けなくなって、 そこに【自分の一部】を 置いてけぼりにしたまま、 半分抜け殻みたいなまま、 何も…

家にいる妖怪のお話。

うちの家には『妖怪』がいる。 いや、その呼び方が正しいのかも分からないけれど、例えば他に『幽霊』とでも『物の怪』とも『何か』でもいい。 とにかく、『何か』家族以…

あの場所には届かない。

「なにしてるの?」  仰向けに寝そべったまま、青臭い芝生とむせかえる土のにおいに満たされたままうつらうつらと眠りかけている俺に誰かが声をかけた。 「午前中に雨が…

キミのきおく。

つめたいゆびさきと たゆたうかみ うつろうきせつ またたくまに キミはいなくなった キミがかくそうとした そのいたみをボクは みてみぬをふりしていた キミをとり…

ラッキーカラー。

久しぶりの投稿です。 noteサボってたのでまたちょこちょこ 記事upできたらなーって思っております。 色々年始からしんどい事が続いて、 遂にキャパオーバーで階段から落…

できればいつも笑っていたい。

もっと強かったら、と 後悔もしてしまうけど。 出会ったこと自体は絶対、 後悔しないと決めている。 決めている、なんて言うと 偉そうだけど単純に頑固で 自分自身が…

自分のこころときもち。

結局、頭で理解していても こころが納得できてなくて きもちがおさまってないと 先に進めない面倒な生き物 と、 言うことを分からないとな。 とりあえず「待ってて」…

音楽というもの。

鼓膜を振動させる音に、 不快感をあらわにしたものの、 僕は魅了されたこと自体を 否定する材料をもっていなかった。 憎らしい、そう思った。 この音楽とかいうやつが…

小さな窓のある部屋

この部屋にあるのは、 おんぼろな椅子と、体重をかけるたびに軋むうるさいベッド、そして、東側に突き出た小さな出窓が一つ。 それだけ。 日がな一日、 横になるか縦にな…

居場所。

たぶんァタシは、 居場所が欲しかった。 自分の【家族】が欲しかった。 それだけなんだと思う。

『意味』はこれからの自分がつくるもの。

なんとなく、世間もココロも不穏。

ツクリモノ

ツクリモノ

うまく言葉が紡げないの。


一言の重みと時差を嘆く。

2人の間にあるのは多分、

目には見えない言葉の壁。


フィクションでもいいなら、

老人にも幼児にも男にも、

好きに思ってくれていい。


ただ、真実ぼくの言葉は、

未だ手元には届いていない。


深く息を吸い込めばそう。

言葉を尽くすよりもなお、

多様な極彩色を描き出す。


うまく言葉が紡げないの。

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立ち戻る、その地点

立ち戻る、その地点

人はそれぞれ
『人生のどこか』で
立ち止まってしまって、
そこから動けなくなって、

そこに【自分の一部】を
置いてけぼりにしたまま、
半分抜け殻みたいなまま、

何も考えず歳をとったり
ルーティンをこなしたり
人生の転機を迎えたりする
んだと、思う。

その『どこか』がどこだったかな?
って最近よく考える。

『そこ』にきっと忘れてきた自分がいて、
"そいつ"とちゃんと向き合わないと、
【ここ】

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補正。補整。

補正。補整。

記憶の足りない部分は
いつも想像が補うから

記憶より美しかったり
記憶より凶悪だったり
するコトは
少ないだろうなと思う

世の中に記録装置がなかったら
さぞやセカイは美しかったろう

なんてふと思ってりして

はたまた、
心のありよう一つで
とても荒むのだろうか

それは、それで。

--------

眠くて、眠くて。

2014/10/2113:23

よるのはなし

よるのはなし

静かと言うにはあまりに音が多く、
でも私の耳にはどれも均一に、
ノイズのように聞こえるので、
やっぱり"静かな夜"と形容するしか
しっくりくる言葉がなかった。

スヤスヤと眠る生き物の気配。

時折、どこかでカラスが鳴いている。
夜中とは言え、ここいら一帯は
真っ暗闇になると言うことはない。

カーテンの隙間から、
外の街灯の不自然なまでの
オレンジ色が遠慮がちに差し込む。

あともう30分もすれ

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立ち戻る、その地点

立ち戻る、その地点

人はそれぞれ
『人生のどこか』で
立ち止まってしまって、
そこから動けなくなって、

そこに【自分の一部】を
置いてけぼりにしたまま、
半分抜け殻みたいなまま、

何も考えず歳をとったり
ルーティンをこなしたり
人生の転機を迎えたりする
んだと、思う。

その『どこか』がどこだったかな?
って最近よく考える。

『そこ』にきっと忘れてきた自分がいて、
"そいつ"とちゃんと向き合わないと、
【ここ】

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家にいる妖怪のお話。

家にいる妖怪のお話。

うちの家には『妖怪』がいる。

いや、その呼び方が正しいのかも分からないけれど、例えば他に『幽霊』とでも『物の怪』とも『何か』でもいい。

とにかく、『何か』家族以外のものが住んでいる。

 幼心に「おや?」と初めて思ったのは4歳か5歳の時。当時保育園に通っていた私は共働きの両親と兄妹と隣家の祖母と暮らしていた。
元々奔放な人だった兄は小学校にあがってからは大人しく家にいるという事の方が少なく、私

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あの場所には届かない。

あの場所には届かない。

「なにしてるの?」
 仰向けに寝そべったまま、青臭い芝生とむせかえる土のにおいに満たされたままうつらうつらと眠りかけている俺に誰かが声をかけた。

「午前中に雨が降ったから、背中がきっと湿ってしまっているわ」
 くすくすと可笑しそうに笑う女性ひと。どこかで逢っただろうか、名前が思い出せないがなんだか懐かしい感覚。

「いいんだ。少しくらい」
 素足のままこちらへ向かってくる彼女に、座るスペースをあ

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キミのきおく。

キミのきおく。

つめたいゆびさきと

たゆたうかみ

うつろうきせつ

またたくまに

キミはいなくなった

キミがかくそうとした

そのいたみをボクは

みてみぬをふりしていた

キミをとりまくやみを

ボクはしっていていたのに

みてみぬふりをしていた

そしてキミはいなくなった

キミはいなくなった

キミはいなくなった

2009/10/10.[過去作品]

ラッキーカラー。

ラッキーカラー。

久しぶりの投稿です。
noteサボってたのでまたちょこちょこ
記事upできたらなーって思っております。

色々年始からしんどい事が続いて、
遂にキャパオーバーで階段から落ちたり
メンタルブレイクしたりと大変でしたが。

10年ぶりのベーカリーの仕事を始めたら、
元来の『呑気で脳筋な自分』になってきた
ような気がします。

年始に、
気持ち整理したくて初めて受けた電話診断で
ほへとさんに『事務は死ぬ

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できればいつも笑っていたい。

できればいつも笑っていたい。

もっと強かったら、と

後悔もしてしまうけど。

出会ったこと自体は絶対、

後悔しないと決めている。

決めている、なんて言うと

偉そうだけど単純に頑固で

自分自身が納得できるまでは

諦めきれないってだけですね。

明日からというか、

2月からやれることから、

ゆっくりしっかりやりますね。

自分のこころときもち。

自分のこころときもち。

結局、頭で理解していても

こころが納得できてなくて

きもちがおさまってないと

先に進めない面倒な生き物

と、

言うことを分からないとな。

とりあえず「待ってて」と

言われたことばをもう少し

少しだけ、保留にして待つ。

たぶん、

好きな気持ちは変わらない。

あとは、

どうなるかな?の未来の話。

せめて、

あたたかく、

おいしいものを。

音楽というもの。

音楽というもの。

鼓膜を振動させる音に、

不快感をあらわにしたものの、

僕は魅了されたこと自体を

否定する材料をもっていなかった。

憎らしい、そう思った。

この音楽とかいうやつが、

メロディとかいう、

リズムとかいうやつが。

初めて友人と喧嘩した日の、

初めて女の子に振られた日の、

初めてちょっとした悪さをした日の、

悲しさも

寂しさも

罪悪感も

思い出したくないことばかり

僕の触れら

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小さな窓のある部屋

小さな窓のある部屋

この部屋にあるのは、
おんぼろな椅子と、体重をかけるたびに軋むうるさいベッド、そして、東側に突き出た小さな出窓が一つ。
それだけ。

日がな一日、
横になるか縦になるかしかない私は
日々その窓の四角の向こうが晴れたり曇ったり雨だったりするのをただただぼんやり眺めてた。

外に出たい、なんて思ったことはない。

だってお外は怖いところなのよってお婆さんが口酸っぱくして何度も何度も何度も言うのだもの。

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居場所。

居場所。

たぶんァタシは、

居場所が欲しかった。

自分の【家族】が欲しかった。

それだけなんだと思う。