CEOに聞いた!JELLYFISH の人事改革ストーリー
会社組織の核となる人事。JELLYFISHでは現在人事専任者は一人のみです。未経験で人事をスタートしたメンバーと社長、二人三脚でトライアンドエラーを繰り返しながら、組織改革を行ってきました。創業以降入社後のミスマッチや早期離職してしまうという課題を抱えていましたが、ここ数年は産休育休など長期休暇明けのメンバーや一度退職したメンバーが自ら戻ってくるケースもあり、定着率が非常に高くなりました。何がこのような変化をもたらしたのか、社長の想いをインタビュー記事にまとめました。
ー人事の存在意義とはー
会社の各事業ごとに事業部がありますが、人事は全事業部に横断的に関わっていく役割。各事業部にいる個人の能力を最大化し、その個人の集合体である組織にどう活かしていくのか、部分と全体の両方の目線から、勝てる組織を設計していきます。個人を活かし、そしてそれを組織に活かしていくのが人事の役割ではないでしょうか。
ー経営者として人事、採用に関わってこなかった過去ー
元々事業部主体で個別に人事採用を実施しており、実は数年前まで私は面接を少しやるくらいで、人事採用業務に積極的に関わってきませんでした。理想とのギャップや課題は感じていたものの後回しにして、実際に自分が人事の中に入り込んで、「直接伝える、実行する」ということをしていませんでした。
現任の人事担当が、営業から人事にキャリアチェンジをして人事改革を行いたいと打診してきたこともあり、自分自身も一度現場に降りてゼロから改革していくことを決意し、社員一人一人とコミュニケーションにも時間を取るようになりました。
自分がどのような価値観を持っているのか、どのような方向性で何を目指しているのか共有し、「全員辞めたとしても、自分は決めたことをやり続ける」という強い信念も直接伝えました。このように対話の時間を増やすにつれて徐々に会社に対する他人ごと感がなくなり、自分が会社を作っていくんだという意識がメンバーに芽生え始めました。とにかくまずは自分から伝える意識を持つこと、これが組織を運営する上では大きな鍵になるのだなとつくづく感じています。
ーベンチャー企業が求めている人材を採用するためにー
小さなベンチャー企業が大手企業に条件や待遇で勝てるとは思っていません。給料が高い会社や知名度の高い会社など多くの魅力的な会社がある中で、なぜここで働くのか?その意味や価値を伝えること、そしてそれが本人の目的や価値観と合致するかどうかだと思います。
そのためにはメンバーが方向性を見失わないように、会社のミッション、ビジョン、バリューを根付かせることだと思います。社内で共有や議論の場を増やし、現在では分散かつ同時多発的に議論が交わされています。
JELLYFISHの大きな特徴の一つは年齢や役職、性別、国籍、人種、宗教などに線を引かないこと。お互いの個性を尊重し、活かし合うというカルチャーがあります。
そのカルチャーを入社前に理解いただくために、複数の既存社員と会っていただくようにしています。
ー人事に必要なコトー
人事に限らず仕事において重要なものはマインドとスタンス、これに尽きると思います。知識やテクニックはマインドとスタンスがあれば時間の問題で解決します。人の能力開発や組織に関心があって、人や組織の力を引き出すことに情熱を持てる人が人事に向いているのではないでしょうか。人の内発的動機を常に考え、長期的なスパンで人や会社の成長ができるように設計していけるなら人事として成功できるのではないかなと思います。また、ぜひこの会社にはない視点や目線を持ち込んでくれる方にきていただきたいです。
ー今後、JELLYFISHが目指す組織ー
「自律」的な成長をしてほしいと思います。「じりつ」には「自律」と「自立」の二種類がありますが、「自立」は答えがあるものを自分の力でどう得るかなのに対し、「自律」は問いや課題の設定から自ら行います。この「自律」の状態が生まれれば、特定の個が発信しなくても、様々なところから色々なアイデアが生まれるようになります。統一の価値観を押し付けて会社を運用するのではなく、生命体が細胞分裂をして成長していくように、自律した個人が裁量を持って新たなものを生み出し続けることによって成長していく組織にしたいと考えています。もうすでにいくつか生まれ始めているものもあるので、それが成長していくのが楽しみです。
ーメッセージー
スタンスとマインドがあれば半年あれば見違えるほど成長できます。経験がなくても目的意識があれば大丈夫です。少しでも興味がある方はぜひ一度未来の話をしましょう!
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