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「精神病だと差別されるの?」

 わたしは、幼い時から不眠症で精神科にかかっていたが、差別されると思ったことは一度もなかった。父が医師であったせいであろうか。
 しかし、最近、父が亡くなり精神科のお薬を父から処方してもらえないので、町のクリニックの「精神科・心療内科」へ行っている。
 そこの待合室にいると、よく保険証を出さず、実費で診察してください、という患者さんがいる。保険証を出すと会社とか職場に「精神科・心療内科」へ行ったことが知れ渡ってしまうからだろうか?そのことが知れると職場で嫌な目に合ったり、色眼鏡で見られたり、今後の昇進・昇給に影響があるのだろうか?
 もし仮にそうであったら、日本人の精神科に対する意識は先進諸国と比較すると非常に遅れていることになる。
 きっと、精神病=精神異常=異常者=気がおかしい=狂気という図式で捉えられてしまうのだろうか。

精神病


 昔は、統合性失調(分裂病)、そううつ病、うつ病が三大精神病と呼ばれ、さらにてんかんまで入っていたと思う。現在では、統合性失調、そううつ病が精神病で、その他は、脳の器質性障害ということになっている。それだけ、医学が進み精神構造と脳との関わり合いが分かって来た。
 わたしは、「双極性障害のⅡ型」と診断されたことがある。簡単に言うと、そううつ病ではあるが、患者さん本人が自覚症状があり、軽症の場合を言う。
 今年の3月、4月、5月は、そううつ病の「そう期」であった。非常に元気が良く、朝方3時半ごろには目覚め、家族が起きるまでコーヒーを大量に飲みながらブログ書きをしていた。一か月に、400記事近くブログ記事であるが書いた。書く量が半端ではなかった。本業は、いつもと違い非常に熱意を持ち働いた。この状態が、三か月続いたのだ。今思うと、「そう期」だったなあ、と思う。現在は、そんな元気や力はなく、日々疲れている。「そう期」の時は、話すときも早口で沢山の内容を話した。今では、疲れ、ゆっくりと途切れ途切れに話す。
 元々、この「病名」は医師が付けてくれたのではなく、わたしが医師に自己申告し、「毎年、春先から夏にかけて非常に元気でする仕事の量が多いです。しかし、夏を過ぎると段々と疲労の色が濃くなり、疲れ、元気はなく、うつうつとします」と言ったので、検査をすることなく、「双極性障害のⅡ型」と診断されたのである。お薬は、抗不安薬程度で、これといって処方はされなかった。相変わらず、その時期も不眠で、睡眠薬は飲み続けていた。
 精神病や気分障害にかかる人は、敏感で神経質であり、感受性が豊かな人が多い。特徴的なのは、対人関係が苦手な人が多いということである。
 それだけ、相手に気を使い気配りしている人が多いと思う。
 カゼを引いてクリニックへ行く感覚で、「精神科・心療内科」へ身近に通える時代が早く来るとよいと思う。

憂鬱


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