お琴をはじめた。 ぽやんと光るここが、私の席。 入門してすぐでも、 ここの席は瑞々しく、華々しく、健やかな音が鳴らせるものだから、 一回り二回り上の人たちが、座り…
とある白い診察室で、 私は死の注射を受けた。 受けた瞬間、同席して、傍観するだけの我が弟を憎んだ。 ああ、もう私は死ぬのだ。 腕から指先の方にかけて、どんどんと青…
どう考えても 意地悪で攻撃的なあなたが わたしを惹きつけたのは 気 が強かったから なんだね 情報でも 芸術でも ポジティブなものでも ネガティブなものでも 気の…
明らかに車どおりが少ないと ーほらほら、渡っちまえ ーいやいや、待てないほど余裕の無い人間になりたくない と葛藤する そんな中、横からするりと渡る人がいるとむ…
「自分の機嫌は自分で取ろう」って言われると なんだか 怒られているみたい 「自分の気を整えよう」って言えばいいのに それなら 言うこと聞いてあげる
わたしは 母の笑った時の息が 顔に吹きかかることが たいへん 不快なのだけれど とある虫にとってみれば 森を駆け抜けてきた 清 わたしが嫌っていても 一定数には …
寒椿 雪で桃に染まりけり 空の青が高くなる
きっとさえじゃない どうして私はさえなんだろう あなたに呼ばれるに ふさわしい名前があったはず
もし世界は はじめ1つで、 分離することで 生まれたのなら、 その2つは心の底から お互いを嫌っていただろう。
生に生きている四十九日。 通りを隔てて あっちの席は 死に生きざるを得ないだろう。 強まる生命感と 家族愛。
朝 目が覚めると うっとうしかった 眠たくなった時に 不機嫌になりそうなことに 不機嫌になった
少し汗くさくなった座席 あの塀の蔦は 少し茂ったかな 朝は学生でいっぱいになる この車両から やっぱりいろんな学校が見えて 過去のわたしたちも 見えてくる 出発の…
行く先がすっかり変わるくらい、 私たちは大人になりましたね。 一緒に行こう のあの頃、 お互いの行く先が幸せであることを願いあえる 今。 確かな時のうつろいと嬉し…
わたしは虹色に変わってしまう。 怒ったときは赤くなり、楽しいとかは黄色になり、 落ち着いてると青色で、暗くなるとどす黒くなる。 あなたはずっと同じ色で、穏やかで…
シンデレラ 白雪姫 ベル エルサ 小さいころから 身近にいた きれいな プリンセス 今日、道を歩いていたら ぶうううんという音を立てながら 顔の長い アメリカの車…
じぶんの家を広げてみれば あそこも ここも 全部わたしの家ならば きっと世界も くつろげる あのショッピングセンターの きらきらしたバックも 家の中で 移動してい…
詩集
2024年6月29日 19:12
お琴をはじめた。ぽやんと光るここが、私の席。入門してすぐでも、ここの席は瑞々しく、華々しく、健やかな音が鳴らせるものだから、一回り二回り上の人たちが、座りたそうにしているのをよく知っている。本当はあっちもこっちも、光る席が空いているってことは、秘密にしている。
2024年6月29日 19:03
とある白い診察室で、私は死の注射を受けた。受けた瞬間、同席して、傍観するだけの我が弟を憎んだ。ああ、もう私は死ぬのだ。腕から指先の方にかけて、どんどんと青白く、冷たくなっていくーと思いきや、腕が壊死することはなく、ぶっ倒れることもなく。私たちは診察室を後にした。歩いても歩いても、腕の色は小麦色。まるで人生を生きるのと変わらないことに気づいて、仕方ないから「二度目は無いぞ
2024年6月25日 11:28
どう考えても 意地悪で攻撃的なあなたが わたしを惹きつけたのは気 が強かったから なんだね情報でも 芸術でもポジティブなものでも ネガティブなものでも気の強いものって 大人気わたしも 今では「~しなさい」なんて 言えるように なったからみんなに大人気
2024年6月21日 12:49
明らかに車どおりが少ないと ーほらほら、渡っちまえ ーいやいや、待てないほど余裕の無い人間になりたくないと葛藤するそんな中、横からするりと渡る人がいるとむかついて ーこの人はきっと日常的にこうなのだ ー自身の気付かざる内に他人のペースを犯す危険分子だと毒づくでもこれはその人に対してだけじゃなくて自分に対しても言えることだからできるだけ自分が不審がらないように私は律儀に信
2024年6月21日 12:39
「自分の機嫌は自分で取ろう」って言われるとなんだか 怒られているみたい「自分の気を整えよう」って言えばいいのにそれなら 言うこと聞いてあげる
2024年6月21日 11:14
わたしは 母の笑った時の息が 顔に吹きかかることがたいへん 不快なのだけれどとある虫にとってみれば森を駆け抜けてきた 清わたしが嫌っていても一定数には どうしても快いだから やむを得ない
2024年6月21日 06:40
寒椿雪で桃に染まりけり空の青が高くなる
2024年6月21日 06:39
きっとさえじゃないどうして私はさえなんだろうあなたに呼ばれるに ふさわしい名前があったはず
2024年6月21日 06:37
もし世界は はじめ1つで、分離することで 生まれたのなら、その2つは心の底から お互いを嫌っていただろう。
2024年6月21日 06:35
生に生きている四十九日。通りを隔てて あっちの席は死に生きざるを得ないだろう。強まる生命感と 家族愛。
2024年6月21日 06:34
朝 目が覚めるとうっとうしかった眠たくなった時に 不機嫌になりそうなことに 不機嫌になった
2024年6月21日 06:33
少し汗くさくなった座席あの塀の蔦は 少し茂ったかな朝は学生でいっぱいになる この車両からやっぱりいろんな学校が見えて過去のわたしたちも 見えてくる出発の合図は電子音に変わったんだでもアナウンスの英語は同じだ私はいつも4両目窓越しにあの子と手を合わせてお別れしたここは改札から一番遠い場所だったんだねまたあの子と散歩しようかしら変わらない看板看板って10年保つのね
2024年6月21日 06:27
行く先がすっかり変わるくらい、私たちは大人になりましたね。一緒に行こう のあの頃、お互いの行く先が幸せであることを願いあえる 今。確かな時のうつろいと嬉しさに、胸がむっといっぱいになります。
2024年6月20日 20:54
わたしは虹色に変わってしまう。怒ったときは赤くなり、楽しいとかは黄色になり、落ち着いてると青色で、暗くなるとどす黒くなる。あなたはずっと同じ色で、穏やかで柔らかくて、優しい存在。あなたはわたしの何重にもなる変化を楽しく眺めている。わたしはあなたのようになりたかった。だって時々、わたしはあまりにも暗い色になったり、激しい色になることがある。そんなときあなたは、カービィみたいに
2024年6月20日 14:26
シンデレラ 白雪姫 ベル エルサ小さいころから 身近にいたきれいな プリンセス今日、道を歩いていたらぶうううんという音を立てながら顔の長い アメリカの車が走っていったわぁぁと口から出てふと ミニオンがいい と思ったミニオンだったらこっそり みんなと違う意見を持っていたって誰も困らない流行りを作る人たちのこととかそれを信じてしまう人たちのこととかミニオンだった
2024年6月20日 09:23
じぶんの家を広げてみればあそこも ここも 全部わたしの家ならばきっと世界も くつろげるあのショッピングセンターの きらきらしたバックも家の中で 移動しているだけであって全部 わたしのもの だったりするのだわたしは優しいから家族がそれを使うのを 許していたりするけどやっぱり ちょっと 使いたかったな