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応募しなくて良い求人の特徴を解説!求人広告ライターの視点でアドバイス

注意※これは求人広告を企業の代理で書いている、いち制作・ライターの個人的な意見や本音をまとめたヤバい記事です。が、求職者の求人リテラシーを上げることに貢献しまくるコンテンツを書くのも私の本望なので予めご了承ください。

最近HRハッカーブログの記事を書いてばかり、ご紹介してばかりですみませんでした(笑)いおりの辛口おダシ記事が読みたかった求職者の皆様、求人票の見極めポイントをじっくりまとめました!!タメになったら、ぜひマガジン追加していってください!

①正社員募集、よく読んだら最初はアルバイト・パート勤務

正社員募集だと思わせておいて、クリックしたらバイトスタートの求人は危ないです(いおり実体験あり)。たとえ最初は週5フルタイムだろうとです!私の経験だと営業職系をやってたら最初のノルマを達成できない限り、ずっと正社員になれないって入社してから言われたからです。肝心な内容を書いていない、説明してないのにバイトスタートの旨だけを書いている場合があるので絶対に注意しましょう。

よくあるのは試用期間中だけ雇用形態が違うケースです。これ自体は悪くないです。ただ、この試用期間を無駄に延長される可能性がある職種の募集だったら避けた方が良いかもです。「試用期間が短縮される可能性もあり」も、実際に短縮された実績があり、その先輩社員の声が求人に真面目に書かれていればセーフですが、何も記載がないなら優先順位を下げた方が良いでしょう。

企業としては非正規→正規に変更すると貰える助成金があるので、やましいことなく雇用形態が最初は違うこともあります。そういうときは面接や契約書類のサイン時にその旨をしっかり説明してくれます。面接しても内定しても、そういう説明がない場合は自分から聞くか、辞退した方が賢明かもしれません。少し警戒しておきましょう。

②準社員などよく分からない雇用形態ワードが1つでもある

むかし元準社員だった私自身の反省として助言します。本当にこれは危険だと思います。

その会社で正社員と契約社員と準社員の違いが明らかにされている基準があれば良いですが、基準がないところが多く感じます。つまり「権利やルール、給与は契約社員止まりなのに実質、正社員並みに仕事をしないといけない」という罠があるかもしれません。

あと、求人広告代理店のライターに求人を書いてくださいとお願いすると原稿料が有料になるからといって「求人の書き方の知識がない方が見よう見まねで求人を書いてしまう」こともあります。その結果、小さい文字や備考欄で「準社員スタートの場合は~」と書かれている可能性もあります。企業としては悪気が無かったとしても、求職者目線では悪質極まりない手口なので実態を確認するか、逃げましょう!

③最低賃金の割に仕事量が多い

学生インターンなら最低賃金で募集を出している求人は多々あります。が、特に一般のアルバイト・パートに対して業務量が多い、業務幅を広く任せる、週5フルタイム出勤でないと受からなさそうな雰囲気がある求人もあります。先輩たちも大して時給が高いわけではないので、この手の求人は時給が上がりにくい可能性があります。そこで得られる経験が第一なら良いですがお給料目当ての人はやめておいた方が良いかもしれません。

④おすすめの「根拠」が書かれていない求人

・人間関係が良い職場です!
・仕事は簡単に覚えられます!
・昇給で月25万円以上あります!

たとえばこれだけ書かれてても「本当かなぁ?」ってなりますよね。本当にできあがった求人だと必ず根拠が書かれています。~だから良いんです、~だからできるんです、~だからこの計算になりますと分かりやすく書かれていない求人の場合は面接や面接前に確認をするか、職場見学しましょう。

⑤キャリアプランが書かれていない未経験求人(しかも年齢制限つき)

スキルアップやキャリアプランを書かずに未経験者や若手募集をしている求人がありますが、求職者は「将来のことが思い描けないのにどうして応募しないといけないの?」と感じてしまうでしょう。

本当にど新人を採用して育成したかったら「こんな風に活躍して欲しい、できるようになってほしい、そのために教育コストをしっかりかけることをお約束します。」と一言でも二言でも書いてあるはずです。それが無かったら面接前に確認をするか、他のサイトで詳細が載っていないか検索してみるか、面接での逆質問で聞いてみましょう。

⑥福利厚生欄・待遇欄が薄い、基本的な内容しかない

イケていない求人の例を挙げるとこうです。

仕事内容の説明(ジョブディスクリプション)

仕事のやりがい(長い…)

先輩が入社したきっかけとか、会社への思いとか長い文章…下手したら延々と先輩社員インタビューになってるとか…

やっと給与と待遇の話にたどり着くけど、スッカスカ😨

この内容自体が応募してはいけない理由ではないのですが、他の項目は1000字、2000字も書けるのに実質生活していくために必要なお金と福利厚生面の話をサラッと流すかのように薄っぺらく書かれた求人に見える時点でフラグですよね。

・社会保険完備くらいしかないの?そんなの当然じゃん!(まじで当然の義務)
・社員旅行?親睦会でBBQ?!コロナ禍で行けるわけないよ!!
・交通費支給が書かれていない…あれ、書き忘れているのかなぁ?

求職者の方もこう思ったことありませんか?そのアンテナは正しいと思います、ぜひその感覚を大切にしてください(笑)

⑦募集要項に「望ましい人柄や性格面」が書かれている

これは求人広告のガイドライン的にやりすぎるとアウトです。たとえばの話ですが

・素直な人に来てもらいたい!←素直さなどの性格を客観的な計測ができないので厳密に言うと書いてはいけない
・体力がある人におすすめ←体力があるかは採用試験で体力測定をするとかしないと断言しにくいので厳密に言うと書いてはいけない

こういう計測できない、しにくいことを募集要項に書いている求人は人柄採用と言いながら人を見抜く力(計測できないことをたった数十分、一時間くらいの面接で勘をアテにして決めるポテンシャル、好き嫌いや第六感で判断しているだけ)がない可能性もあるので、優先順位を下げても良いでしょう。

私なら募集要項を書くときは、こんな風にたくさん書きます

例)必須免許や資格:●●●●
例)こういう仕事もあり、難しく感じて大変なときもあるかもしれません。これを乗り越えていく上でスキルアップしていきます。先輩たちも同じ道を辿ってきたので、後輩の気持ちもよく分かります。皆さんも同じように仕事ができるよう約3か月~半年かけて研修サポートを行います。試行錯誤する大切さを学んだり、諦めずに物事をやり切った経験がある皆さんならきっと大丈夫です、一緒にやってみませんか?!

こういう書き方だったら、自分で向き不向きを考えて応募するかどうか皆さんも考えますよね?本来、求人の書き方は皆さんに選択肢を増やす提案をするライティングでないといけないと思うので、求職者目線で書いてあるかをよく見てみましょう!

ただ、ある意味いいひと&素敵な企業さんでしたら一発内定や早期内定のチャンスだと思います(笑)「面接に来てくれさえすれば採用します」と仰ってた人事の方も私はたくさん拝見してきました(笑)深い意味は全くなくて、本当に面接に来てくれるだけで嬉しいという方も多かったので、興味があれば覗いてみるのはアリかもしれません!

結論:迷ったら自分の目と耳、書面と専門家と確かめよう

ここまで特徴をあげてみたのですが、他にも細かいことを言うと危なそうな求人ももうちょいあります。ただ、ここの情報を鵜呑みにして何でもかんでも×判定する人になって欲しくはありません。

理由はいくつかあります。
・求人の書き方を分かってなかっただけで実は良い会社だったケースもある
・士業志望の見習い(試験勉強中の人)を採用して長期的に契約社員で雇用して、試験合格後に正社員登用してくれるなど、教育面でも良心的な事務所もある
・どうしても挑戦したい職種、憧れの仕事があるのに決断が鈍ってしまったらもったいない
・とにかく早く仕事にありつけたい人の意思決定が遅れてしまうかもしれない

いろんなことが考えられます。なので、最終的には皆さんが良かった、納得できた道に進んでください。怖かったら書面を貰ったり、面談してもらったりしましょう。

あと、求人だけ見て判断するのではなく、ときには自分の目や耳で確かめる努力も必要です。自分の人生をかけて働くからこそ現場を見たり、仕事の話を聞いてみたり、そこで働く人の思いを確認する時間をかけてみてください。そうすると「良い会社だな、好きだな、自分もこの仕事できそう」と前向きになってくるでしょう!

ネットが普及して何でも検索できるようになりましたが、まだ見ぬ情報もあれば、語られていない事実もあります。それを確かめるジャーナリズムは求職者や労働者にも企業にも求められているでしょう。

「自分の生き方や働き方、好き嫌いや特技の軸を見つけて、自分でまず情報を探す、選ぶ、確認する、判断する、決断する」この勇気を持ってください。ちょっとくらい高望みしても大丈夫です、コロナ禍でも求人はそこそこあります👍

私みたいに涙せず、皆さんが素敵な職場と仕事に出会えますよう、祈る気持ちで記事を書きました🌸

求人を探すあなたにも幸あれ🌸

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