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2020年コロナの旅34日目:ムリ―コと魔法の夜
2020/1/19
リダの家を出た。
czech innに戻る。受付のヴラド君と話したところ、どうやらこの宿の地下にはキッチンがあるらしい。キッチンがないと勘違いして調理せずに食べられるものか外食だけに頼ってきた日々がバカバカしいようだ。近所のスーパーでトマト、モッツアレラ、パスタ、そしてペストを買ってキッチンに降りていく。
完全な地下のバーへ行く途中の半地下のような階層に、レンガ造りのワイ
2020年コロナの旅32日目:はじめてのアブサン
2020/01/17
ペイトンと受付で待ち合わせる。クラクフ以来の習慣となったウォーキングツアーに参加するのである。
待ち合わせの時間になっても何も起こらないので受付で聞いてみると、外に出て黄色いバスに乗れと言う。バス乗り場に行くと果たして観光客らしき男たちが2人立っている。
挨拶する。一人はショーンというアイルランド人。小柄で栗毛短髪の男で、緑色のつぶらな瞳をしている。なんとなく気の良い感
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
※ネタバレを含みます!!!
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フランス人の言っていたこの一言に尽きる。
Weak plot, but they fight like Dr. Strange.
その他でいうと、同性愛の挿話が強いられた感があった。
2020年コロナの旅31日目:路面電車の都プラハ、リダとのデート
1/16
8時半ごろ目を覚ますと私以外の3人はすでにいなくなっている。旅人の気安さ。悪い人間関係もすぐに去ってしまう。良い人間関係だって去ってしまうし、それには少なからず寂しさを感じるのだが、どんなに気が合う人だって長く一緒にいすぎれば嫌なところも目に付いてくるだろう。少なくとも、そんな風に考えてしまう私の肌には旅の空が合っているように思う。
今日はリダとデートの日だ。会うのは午後三時の予定だ
2020年コロナの旅30日目:リダとの出会い
1/15
二段ベッド上段に寝ているジャックのアラームがけたたましく鳴って朝10時を告げた。私は急に起こされて混乱していたけれども良い曲をアラームに使っていたので歌詞でググってみると、Hozierという人のTake me to chrchという曲だった。
「ああ、すまん皆。アラーム切るの忘れてたわ。」
ジャックがドカドカと下に降りてきた。筋肉質な上半身を露にしている。
「んああ、大丈夫大丈夫
2020年コロナの旅29日目:プラハへ
1/14
ポーランドの農村の朝。といっても9時過ぎだが、冬なので日の出も遅く、まだ早朝の空気が気持ち良い。アドリアンもお母さんも仕事なので、家で留守番。筋トレやSNSをして過ごす。今晩のプラハの宿の予約も忘れない。当然朝食にはセルニックを。
私のバスは午後4時発である。2時半ごろアドリアンが帰ってきて、車で出発地のクラクフバスターミナルまで送ってくれた。バス会社の名前はRegio jetという
2020年コロナの旅27日目:爆安グルメの都クラクフ
1/12
クラクフ3日目の朝はスペイン人のパウの部屋で目覚めた。ありもので朝食をとる。
ヌテラを塗ったパンを食べながら、パウが尋ねる。
「今夜コメディの舞台があるんだけど、見に行かない?」
と尋ねた。私は一も二もなく見たいと答える。
「ぜひ見てみたい!スタンダップコメディを生で見るのは初めてだよ。君も出るの?」
「ううん、私は今日は出ないよ。でも出演者みんなコメディ好きの仲間なんだ。」
2020年コロナの旅28日目:旧友アドリアンと塩の洞窟
1/13
朋あり遠方より来る云々というのが昔から言ってあるように、旧友との再会は実に嬉しいものである。
5年ほど前に私はウィーン大学というところに交換留学をしていた。ドイツ語など当時全くできなかったのでほとんど一から当地で学んだ。そのクラスには以下のような人々がいた。
筋骨隆々たる炭酸嫌いなルーマニア人のクリス
朗らかな中国の好々爺、ウェンウェン
麗しき中国の才女、ナウナウ
布袋尊のよ
2020年コロナの旅26日目:変な日本食、コメディエンヌとの出会い
1/11
朝起きて水道水を飲む。日本のウェブサイトを見るとポーランドの水道水は飲んではならないというが、台所の流しの上の戸棚にわざわざクラクフの水道局かどこかのポスターが貼ってあり、「ポーランドのおいしい水道水を飲みましょう!」と呼びかけていた。事実、冷たくて臭みのない飲める水だった。ペットボトルにも入れて散歩に出かけよう。
ストックホルムの時の成功体験から、今日は無料で見られるミュージアムに
2020年コロナの旅25日目:猫宿、朝飯、教会、トルコ人たち
1/10
10時ごろにピロウズパーティーホステルからチェックアウトする。次はキャットホステルという宿。旧市街の周りの道に沿って時計回りに4分の1周したところにそのホステルはあった。例にもれず入り口が頗るわかりづらい。また、オーナーの猫好きおばあちゃんがあまり英語を解さない。部屋もピロウズと比べるとかなりこじんまりしていたが、どうせ宿で長時間過ごすわけでもないし、特に気にはならない。案内された部屋
2020年コロナの旅24日目:古都クラクフ―女の子と俺と、時々アレックス―
2020/01/09
起床して朝食を取るべくダイニングキッチンに行くと、ラテン系の若い女性がパジャマ姿でコーヒーを飲んでいた。艶々した太い茶髪で、眉毛も濃い。
おはよう、と言ってスパゲッティをゆでる。なぜかポーランドのスパゲッティは茹で時間が劇的に短い。2分で茹で上がって、皿に盛り、ペストを絡めて朝ごはんの出来上がり。
食事用の机は一つしかないので、女性に座っていいか聞いてみた。
「もちろ
スパイダーマン ノーウェイホーム:愛するとは、ホームとはどういうことか。ハードボイルドすぎる蜘蛛男
※こちらのレビューはネタバレを含みます!映画をご覧になっていない方はお読みにならないことをおすすめします!
ーー以下本文ーー
あなたが愛する人はなぜ大切なのか。彼らがあなたを愛してくれなくてもあなたは彼らを愛せるか。
愛するがゆえに手放すという選択肢をとることができるか。
この問を投げかけた映画は本作が最初ではない。
しかしホランドの朗らかさと痛々しさをよく演じ分ける名演と、これまでのスパ