Koske
2019年末から始まる京大生の世界を股にかけた放浪の旅。人情、恋、美食、絶景に満ちた日々を活写。次第に迫りくるパンデミックの脅威に私は旅人としてどう立ち向かったか。 当時の日記を拡充したもの。人類がマスクもワクチンもなしに自由に旅できた最後の時代のロマン。
周りに映画通が多いので恥ずかしいですが、世にレビューは多ければ多いほど良いと思いますのでのんびり認めていきます
腕時計に関することを徒然なるままに。
チラシの裏に漢字を書き散らしていた二歳児は、長じて京大言語学に進みました 言葉に関する漫文
2021/2伊語学習開始
N村Hろゆきさんという方がいる。 近年は「論破王」として引っ張りだこである。 彼のメディアでの扱われ方には違和感がある。遊びのディベートなら良いが、政治家や科学者を呼んで彼と討論させるのはやめたほうが良いのではないかと思う。理由は後述する。 数字に大した根拠はないので目安程度に思っていただきたいのだが、彼の教養、論理的思考力が日本で上位1%くらいだと仮定してみよう。 つまり1クラス33人として3クラス合わせて一番賢い人、日本でだいたい1,200,000位くらいの場所にい
みんなにバカにされるアメリカ ヨーロッパの人々は、アメリカ人といえばアホーの集まり、と決めてかかる。 なぜかアイデンティティーがヨーロッパ寄りのオーストラリア(理由知ってる人教えて下さい)にしてもそうだ。 このような先入観の背景には、米国人の以下のような特性が関わっている。 米国以外に関する知識、関心の欠如 政治的選択の愚かさ 1に関しては、欧州を訪れる米国人の振る舞いの異質さ、地理感覚の完全な欠如などから欧州の人々は常々感じているところなのではないかと推察する。
環境問題は、地球に住む人全てが考えなければならない課題というふうに、欧米では言われている。 その結果、日本でもそのような論調がある。 その環境問題と地続きの話題として昨今アツいのが、動物愛護である。 動物の個体数を減らさないということや、動物にも人権同様の権利を与えるというようなことについて論じられる。 例えば近年日本では熊が市街地に多出して人にも危害を加えているが、それらの熊を駆除すべきかという問題がある。 ここで多くの場合、動物愛護側の人々が熊を擁護するために強調
全部イギリスが悪い。解散。 はじめに 親愛なる日本人の皆さん、この文章は、昨今ニュースでも多く取り扱われているイスラエルのガザ地区、あるいはパレスチナの問題に興味を持たれ、あるいは更に心を傷められている善良な皆さんに捧げます。 第3のポイント この問題について、日本人の皆さんが知っておくべきポイントが3つあります。 1つ目は「イスラエル側の論理」 2つ目は「パレスチナ側の論理」 ここまでは、多くの皆さんも既にお分かりだとおもいます。しかし、次に紹介する3つ目のポイ
第零部:論者の素性 今からする話を、誰がどういう立場からしているのかを知っていただきたい。 私は京都大学で10以上の言語を学んだものである。読者諸兄の周りにもそういう人が幾人かいるのではないかと思うが、在学中の半分ほどの時間は、留学生の友人たちとバカ騒ぎして遊んでいたような人物である。実際留学もしていたせいか半分帰国子女のようになって、日本の風習に馴染めない感覚を覚え始めている。日本の外からの視点を獲得したためといっても良かろう。 第一部:つまらない結論、ありきたりな主張
2020/1/21 プラハを去る時が来た。リダのもとを去る時が来たわけだ。まだ見ぬ土地、ブラチスラバへ。 荷物をまとめてチェックインをチェックアウトする。 ひどい口論の翌日ではあったが、リダは「さすがに見送りくらいするわよ。」と言って駅までついて来てくれることになった。 どのプラットフォームに行けば良いか分からず右往左往した後、私の列車が5番ホームに到着したアナウンスがあったので二人して走る。なんとか出発前に間に合い、私がタラップに足をかけた時、リダが私の腕をつかんだ。
2020/1/20 安くてチェコらしい料理が食べられる店があると聞き、ネイサンと行くことにした。午前中は執筆の仕事をして、昼から合流することにした。 その名もLokálという、旧市街広場の近くにあるお店。簡素な大衆食堂の雰囲気も、また良い。 待ち合わせ場所に行くとネイサンがどこかから連れてきたアバニルというインド人もいた。 我々はやはり泡だらけビールのムリーコを頼んで乾杯。 私は肉の煮込みとクネドリキを食べる。 今夜もリダと会う。 夜になり、リダが連れてきてくれた
2020/1/19 リダの家を出た。 czech innに戻る。受付のヴラド君と話したところ、どうやらこの宿の地下にはキッチンがあるらしい。キッチンがないと勘違いして調理せずに食べられるものか外食だけに頼ってきた日々がバカバカしいようだ。近所のスーパーでトマト、モッツアレラ、パスタ、そしてペストを買ってキッチンに降りていく。 完全な地下のバーへ行く途中の半地下のような階層に、レンガ造りのワインセラーのような空間があり、そこにキッチンが造りこまれていた。バーには降りたこと
2020/1/18 この日は京都で関わりの合ったクリスティーナというチェコ人と久々に再会することになっていた。 旧市街の広場で待ち合わせる。 初めて京都で知り合ったときはピンク色の髪の毛をしていたが、今は大人っぽく紫がかった銀髪になっていた。眉毛のピアスもあいまってパンク少女という印象だが、中身は東欧の情深い女性である。優しい、というのともまた少し違う、情の深さ。 彼女が選んだ店に入る。 チェコは飲食が安いが、さすがに観光の中心地である旧市街広場のお店なので少し高い。あ
2020/01/17 ペイトンと受付で待ち合わせる。クラクフ以来の習慣となったウォーキングツアーに参加するのである。 待ち合わせの時間になっても何も起こらないので受付で聞いてみると、外に出て黄色いバスに乗れと言う。バス乗り場に行くと果たして観光客らしき男たちが2人立っている。 挨拶する。一人はショーンというアイルランド人。小柄で栗毛短髪の男で、緑色のつぶらな瞳をしている。なんとなく気の良い感じの、親しみやすい人である。 もう一人はジョシュというアメリカ人。親戚がドイツ
※ネタバレを含みます!!! ー ー ー フランス人の言っていたこの一言に尽きる。 Weak plot, but they fight like Dr. Strange. その他でいうと、同性愛の挿話が強いられた感があった。
1/16 8時半ごろ目を覚ますと私以外の3人はすでにいなくなっている。旅人の気安さ。悪い人間関係もすぐに去ってしまう。良い人間関係だって去ってしまうし、それには少なからず寂しさを感じるのだが、どんなに気が合う人だって長く一緒にいすぎれば嫌なところも目に付いてくるだろう。少なくとも、そんな風に考えてしまう私の肌には旅の空が合っているように思う。 今日はリダとデートの日だ。会うのは午後三時の予定だが、朝から落ち着かない。 仕事がひと段落ついたので三時まで観光に出かけることに
1/15 二段ベッド上段に寝ているジャックのアラームがけたたましく鳴って朝10時を告げた。私は急に起こされて混乱していたけれども良い曲をアラームに使っていたので歌詞でググってみると、Hozierという人のTake me to chrchという曲だった。 「ああ、すまん皆。アラーム切るの忘れてたわ。」 ジャックがドカドカと下に降りてきた。筋肉質な上半身を露にしている。 「んああ、大丈夫大丈夫。」 と言いながら起きてくるジェイミーはどこまでも穏やかな人である。彼はヘンリ
1/14 ポーランドの農村の朝。といっても9時過ぎだが、冬なので日の出も遅く、まだ早朝の空気が気持ち良い。アドリアンもお母さんも仕事なので、家で留守番。筋トレやSNSをして過ごす。今晩のプラハの宿の予約も忘れない。当然朝食にはセルニックを。 私のバスは午後4時発である。2時半ごろアドリアンが帰ってきて、車で出発地のクラクフバスターミナルまで送ってくれた。バス会社の名前はRegio jetという。 ターミナルでアドリアンは私のバスの乗り場について聞いてくれた。 「”レギ
1/12 クラクフ3日目の朝はスペイン人のパウの部屋で目覚めた。ありもので朝食をとる。 ヌテラを塗ったパンを食べながら、パウが尋ねる。 「今夜コメディの舞台があるんだけど、見に行かない?」 と尋ねた。私は一も二もなく見たいと答える。 「ぜひ見てみたい!スタンダップコメディを生で見るのは初めてだよ。君も出るの?」 「ううん、私は今日は出ないよ。でも出演者みんなコメディ好きの仲間なんだ。」 私は素敵な予定ができたことにホクホクしながらも、朝食を終えると一宿一飯の礼を
1/13 朋あり遠方より来る云々というのが昔から言ってあるように、旧友との再会は実に嬉しいものである。 5年ほど前に私はウィーン大学というところに交換留学をしていた。ドイツ語など当時全くできなかったのでほとんど一から当地で学んだ。そのクラスには以下のような人々がいた。 筋骨隆々たる炭酸嫌いなルーマニア人のクリス 朗らかな中国の好々爺、ウェンウェン 麗しき中国の才女、ナウナウ 布袋尊のような福々しい韓国人ジェイル マフィアにしか見えないクロアチア人(名前は思い出せ