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「言葉を感じろ」


岡本太郎著・「自分の中に毒を持て」を読んだ。

俺は岡本太郎が大好きでかなり影響を受けている。

岡本太郎の言葉を読むと、自分の中の何かが

「湧く」という感覚があるから不思議だ。

4年前、消防職を辞めるかどうかで悩んでいた時にたまたま彼の本を読んで怖くても立ち向かうんだと気合が入ったことを今でも覚えている。

偉人の名言はたくさんあるけど、彼の言葉ほど「湧く」感覚を覚えるものはない。

なんで彼の言葉がこんなに響くのか?と考えた時、

自分の言葉で語っている

からだろう。

人に好かれようとせず、安全な道は行かず、上手くやろうとせず、自分のスジを通し、とことん戦ってきたその体験から生まれた言葉には熱と重みがあるんだ。

そんじょそこらの馬鹿の一つ覚えのような軽く薄っぺらい言葉とは次元が違う。

彼の生き方や言葉は今の時代を生きる人間にかなり響くと思うし、ヒントにもなるから多くの人に岡本太郎の言葉に触れてほしいな。


上述したように、岡本太郎の言葉には熱と重みがあると書いたけど、

言葉ってその人の世界観を現すものだから、ただ読むだけじゃなくて、

言葉を感じれるか?

も超重要だと思っている。

言葉を感じるって今の俺じゃ言語化するのが難しいんだけど、

俺はその人が自分の言葉で語っているか、他人の言葉で語っているかどうかを感じるようにしている。

よく一次情報とか二次情報とか言うやつと同じように、

自分が実際に見て体験して感じたことを言葉にしているのか、

他人の言葉を聞いてそれを同じような言葉にしているのか、

を注視している。


そうすることで、大きな差を見れるんだ。

これは、

自分の人生を歩めているか

の差だ。

体験を基に感じたことを自分の言葉で語っている人ほど自分の人生を歩めていて、

他人の言葉を借りて自分の言葉のように語っている人ほど他人の人生を歩んでいるんだ。

つまり、

言葉を感じれない人ほど他人の人生を歩んでいるんだ。


じゃあ、どうすれば言葉を感じれるようになるかというと、

とにかく大量の体験を積み、感じたことを言語化するんだ。

それが自分の一次情報となり、自分の言葉となる。

そして、自分の言葉で語れるようになると、自分の言葉で語っている人と語っていない人がわかるようになる。

なぜなら、この人の言葉は自分の言葉で語っていなかった以前の自分と比べてどうなのかと判断できるからだ。

それを繰り返していくと、言葉に対する感度が上がり言葉を感じれるようになる。

例えば、

自己啓発セミナー大好きな成功法則ヲタクがどんなに成功法則を語っても響かないでしょ?(響いちゃう奴はかなりヤバイ。)

それは行動が伴っていないから、成功者の二次情報もしくは三次情報をそっくりそのまま言葉にしているから。

つまり、他人の言葉で語っているからだ。

でも、岡本太郎の言葉は響くんだ。

それは彼の言葉は体験から生まれた言葉だからだ。

どんな境遇だろうが自分自身と戦ってきた体験から生まれた言葉だからだ。


”書くことの目的はまず第一に、愚かな自分自身の救済だ”

これは俺の大好きなチャールズ・ブコウスキーの言葉。

自分の言葉で語ることがどれだけ大切かがわかる。

他人の言葉で語る=人生を奪われる

ってことだ。


言葉を感じろ。

自分の言葉を語れ。

自分の人生を歩め。


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