なぜ学校で「数学史」を教えないのか?

中学や高校で、数学の歴史の授業があればいいのに、とつくづく思う。

ガウスによる正十七角形の作図法の発見だとか、ラマヌジャンの生涯とか、谷山豊の研究がフェルマーの最終定理の証明に貢献した話など、面白い話題には事欠かない。

数学に苦手意識のある生徒が、数学に興味をもつキッカケになるかもしれないし、その中から偉大な数学者が生まれないとも限らない。

世界史や日本史の教科書や参考書は、かろうじて科学史を含むが、数学史が載っていた記憶はない。

一方、数学の教科書には、数学者たちの説明が少しあったりもするが、教師がそれに触れることは稀である。

なぜなのだろう?

歴史分野には数学アレルギーがあり、数学分野には歴史アレルギーがあるのだろうか。

だとすると、数学史はニッチなジャンルであり続け、政治家や官僚が数学史教育の拡充を推進するなどということも起こりそうにない。

現時点では、数学史に興味をもった中高生は、ネットや図書館で調べるしかないようだ。

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