honest_human9901

貴方のどこかに引っかかれば幸いです。 さちあれ〜 ハァーーーーッ

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Way of the Awakens

 覚醒への道 Laboの男 能力の世界観概要 extra特別講義with玄白 阿頼耶識【あらやしき】 カーリーヘアーのくせっ毛に白衣 中指で黒縁メガネを上げる。 新人研究員た…

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Labの男70

 Labの男70 紫がかった空と特大の火柱 SOMAビルは燃えている。 夕暮れ、薄暗くなった紫の空は メラメラと燃え盛る炎を美しく浮き立たせる。 踊る炎からハラハラと舞い散…

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Labの男69

 Labの男69 ガラスの城の主人は 間接照明の薄明かりを頼りに リモコンに手を伸ばし適当にTVをザッピング それほど目を引く映像ではなかったはずだが 手を止める。 ゆった…

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2週間前
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Labの男68

Labの男68 タフネスは バイタリティーでカバーできるのかは疑問だが まるで何事もなかったように 走馬はスクっと立ち上がり しっかりとした足取りで万次郎の前に立ち 右手…

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1か月前
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Labの男67

 Labの男67  ダンターグ 「100年早いわー!!」 【ぶちかまし】 物理全体攻撃技  ズババババ ズババババッ ひたすら強くなりたいと願う気持ちからか 物理一辺倒の…

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1か月前
2

Labの男66

 Labの男66 高層ビル最上階までもう少し  コッ コッコッコツ 階段を上がるリズムがしだいに ゆっくりになってる。  「ちょっと身体、鈍ってきてるか。   流石に運…

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1か月前
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Labの男65

 Labの男65 ビルの最上階 火が灯るようにぽつぽつと 間接的にライトが点灯している。 隅々まで届かないやわらかな光がより一層 空間の広さを強調する。 少し紫がかった空…

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1か月前
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Labの男64

 Labの男64 アンタの時代はよかった。 男がバカでいられて 馬鹿のままでもよかった。 大らかに誰もが後ろ指をささない 誰かのせいのままでよかった。 賢くなくてもナニも…

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1か月前
3

Labの男63

 Labの男63 季節外れの花が店頭に飾ってあった。 一見、傲慢とも思えてしまうほどの美しさ  「デンドロビウム」  ラン科の中でも最も種類が多く 現在日本での 品種改良…

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1か月前
3

Labの男21

 Labの男21 白衣の襟を正し髪を耳にかけ まっすぐ万次郎に視線を向けるマコ先生  「足早な説明になっちゃったけれど   ゆっくりと息を吐くクセをつければ   なんと…

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1か月前
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Laboの男 あらすじ

他人を受け入れることに躊躇いのない 心優しき青年、万次郎。 危険な匂いがするエビス薬品会社のエージェント 橘了に誘われ、新薬投与の被験者になる。 世界を揺るがしかね…

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1か月前
4

Labの男62

 Labの男62  見い出すのはオノレ  意味をつけるのもオノレ  見い出すのは勝手  理由をつけるのも勝手  忘れるのは勝手  思い出すのはオノレ  勝手はオノレ  だれ…

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1か月前
3

Labの男61

 Labの男61 無謀なチャレンジャーは崩れ去った。 自身の名を上げたかった、箔をつけたい ただの若気のいたり道場破りは 不発に終わった。 アイアン来栖メイデン京子の 戦…

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1か月前
2

Labの男60

 Labの男60 季節がわりをつげる少し肌寒い 風が吹き抜けていく。 見通しがいい遮るモノのない広大な土地 ヒト気がない砂利道を独り男が歩いている。 まっすぐに歩く革靴…

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1か月前
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Labの男59

 Labの男59  絶えずヒトは手の内を明かして生きている。 ナチュラルに話せる人は それが社会的発言か?なんて考えず 相手に受け身を取らせない感じで話す。 仰々しくな…

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1か月前
1

Labの男58

 Labの男58 それなりに歳を重ねてくると 限界がわかる辺りから闇雲な行動がなくなる。 衝動的なのか本質的なのか 分けて考えれるようになり 分かるっていう肌感が加減と…

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2か月前
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Way of the Awakens

Way of the Awakens

 覚醒への道

Laboの男 能力の世界観概要
extra特別講義with玄白 阿頼耶識【あらやしき】

カーリーヘアーのくせっ毛に白衣
中指で黒縁メガネを上げる。
新人研究員たちに講義をしている。
もふもふ頭をわしゃワシャしながら
オーディエンスにむけ
話しかける。
「さて、みんな元気にしてるかい?
 くり返す日々のなかで
 ふと不思議に思ったことないかい?
 例えば、毎朝洗面所で顔を合わす

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Labの男70

Labの男70

 Labの男70

紫がかった空と特大の火柱
SOMAビルは燃えている。
夕暮れ、薄暗くなった紫の空は
メラメラと燃え盛る炎を美しく浮き立たせる。
踊る炎からハラハラと舞い散るガラス片は
光を乱反射し、こぼれ落ちた夢の欠片たちが
小さな流星群となって燃え落ちてゆく。
ダブル腕組み明智and走馬
走馬はジェイソン楠木の影響でビルが燃えていると
言うが、そのわりには彼を恨んでいない。
なんだったらスッ

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Labの男69

Labの男69

 Labの男69

ガラスの城の主人は
間接照明の薄明かりを頼りに
リモコンに手を伸ばし適当にTVをザッピング
それほど目を引く映像ではなかったはずだが
手を止める。
ゆったりとした椅子に腰かける
貫禄のオールバック。
年輪の刻まれた横顔が
チロチロとTV画面の明かりに照らされている。
番組は地味で演出も少なめ
淡々とプログラムを流し
頬杖をついて無表情で眺めるオールバック。
男は青白い光を浴び

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Labの男68

Labの男68

Labの男68

タフネスは
バイタリティーでカバーできるのかは疑問だが
まるで何事もなかったように
走馬はスクっと立ち上がり
しっかりとした足取りで万次郎の前に立ち
右手を差しのべてきた。
 「いゃ〜いいラリアットだったよ。
  度肝を抜かれた。正直なところ
  拳で殴ってくるってタカを括ってたんだよ。
  まさかのラリアットだなんて
  肉体的にも内側からも揺さぶられたよ。
  君というニンゲ

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Labの男67

Labの男67

 Labの男67

 ダンターグ 「100年早いわー!!」

【ぶちかまし】 物理全体攻撃技
 ズババババ ズババババッ

ひたすら強くなりたいと願う気持ちからか
物理一辺倒の戦い方をする。
物理攻撃さえ、なんとかすれば
といった甘い相手では断じてない。
盾があればなんとかなりそうだが
確率回避となるため安定はしない。
【見切り】をどれだけ持ってこれるかが
重要となってくる。

ダンターグとは、R

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Labの男66

Labの男66

 Labの男66

高層ビル最上階までもう少し
 コッ コッコッコツ
階段を上がるリズムがしだいに
ゆっくりになってる。

 「ちょっと身体、鈍ってきてるか。
  流石に運動不足を感じるな。
  この階段を下って
  帰ることを想像するとゾッとするっ」

それでも明智の表情は涼しい。
汗ひとつ、かいてはいない。

「そのわりには明智さん
 余裕のある顔してますけどね?」

 「ああ、もうナイスミド

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Labの男65

Labの男65

 Labの男65

ビルの最上階
火が灯るようにぽつぽつと
間接的にライトが点灯している。
隅々まで届かないやわらかな光がより一層
空間の広さを強調する。
少し紫がかった空の本町町をバックに
独りの男が立派な椅子に腰かけている。
責任を肩代わりしてくれそうな
重厚な背もたれに身体を預け
腰掛ける男を豪華な革張りがゆったりと包み込む。
アームレストに肘を預け
こぶしで頬杖をつき眉間にシワのオールバッ

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Labの男64

Labの男64

 Labの男64

アンタの時代はよかった。
男がバカでいられて
馬鹿のままでもよかった。
大らかに誰もが後ろ指をささない
誰かのせいのままでよかった。
賢くなくてもナニもなくても何とかなった。
飛ぶ鳥あとを濁しても後は野となり山となった。
昔が恋しいわけじゃない。
ただ着火させたいのさ。
漠然と爆発させたいのさ。

 謝肉祭またはカーニバル

謝肉祭とは
ルーツは遡ることゲルマン民族
春の到来を

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Labの男63

Labの男63

 Labの男63

季節外れの花が店頭に飾ってあった。
一見、傲慢とも思えてしまうほどの美しさ
 「デンドロビウム」 
ラン科の中でも最も種類が多く
現在日本での
品種改良が世界トップレベルを誇る。
園芸店では冬に満開の株が販売されるが
通常の開花期は春 多年草で20〜60cm
ブーケや花束に適しているので
結婚にたどり着いた運命の2人の祝福
結婚祝いのプレゼントに最適な花言葉は
「お似合いの2人

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Labの男21

Labの男21

 Labの男21

白衣の襟を正し髪を耳にかけ
まっすぐ万次郎に視線を向けるマコ先生

 「足早な説明になっちゃったけれど
  ゆっくりと息を吐くクセをつければ
  なんとかなるって講義でした」

 「この息苦しくなっちゃった
  世の中に風穴を開けたいのよね」

とても素直な意見に感銘を受ける万次郎。
屈託の無いまっすぐな言葉

手を上げて万次郎
 「言語学に惹かれた胸の内?
  マコ先生が突き

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Laboの男 あらすじ

Laboの男 あらすじ

他人を受け入れることに躊躇いのない
心優しき青年、万次郎。
危険な匂いがするエビス薬品会社のエージェント
橘了に誘われ、新薬投与の被験者になる。
世界を揺るがしかねない
極秘プロジェクトだとも知らず。
被験者ライフを過ごす万次郎は
研究室の人々にサポートされながら
すくすく育っていくのだった。

古今東西の知識や知恵
サブカルからジェームズ・ボンドまで! 
この小説のジャンルを挙げなら
万物だとい

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Labの男62

Labの男62

 Labの男62

 見い出すのはオノレ
 意味をつけるのもオノレ
 見い出すのは勝手
 理由をつけるのも勝手
 忘れるのは勝手
 思い出すのはオノレ
 勝手はオノレ
 だれの為かは忘れた
 忘れたのも忘れた
 理由なんて知るかよ
 後で思いつくんだから

目の前には
今時、珍しいおみくじスタイルで
ニセ漆塗り黒のハシが束で入れ物に刺さっている。
焼き魚定食が2つ 冷やっこ2つ
水の入ったコップが

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Labの男61

Labの男61

 Labの男61

無謀なチャレンジャーは崩れ去った。
自身の名を上げたかった、箔をつけたい
ただの若気のいたり道場破りは
不発に終わった。
アイアン来栖メイデン京子の
戦慄の看板は伊達じゃない。
何事もなかったように通り過ぎていく来栖。

明智
「よかった。ことを荒立てずに済みそうだ」
万次郎
 「あの~明智さん?ジェイソン楠木が入った
  建物から男達が出てきてません?」

「う~ん、であえ!

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Labの男60

Labの男60

 Labの男60

季節がわりをつげる少し肌寒い
風が吹き抜けていく。
見通しがいい遮るモノのない広大な土地
ヒト気がない砂利道を独り男が歩いている。
まっすぐに歩く革靴が
砂利を踏みしめ規則的ななリズムを奏で
同じリズムで長髪の黒髪が揺れている。
チョコレートの箱を開けたように
規則正しく並ぶ四角の石が連なるなか
見定めた場所に到着したのか歩みが止まる。
石の前で腕を組みしばらく眺めている。

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Labの男59

Labの男59

 Labの男59

 絶えずヒトは手の内を明かして生きている。
ナチュラルに話せる人は
それが社会的発言か?なんて考えず
相手に受け身を取らせない感じで話す。
仰々しくない
要は自身がどう見られてもいい感覚ってのは
ライトで相手にも伝わるってことだ。
ひと知れず電波していて感染している
ってことだ。
実際会話なんて何も考えずに
ざっくばらんの方が楽しいに決まっている。

沈黙はヒトを重くする。

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Labの男58

Labの男58

 Labの男58

それなりに歳を重ねてくると
限界がわかる辺りから闇雲な行動がなくなる。
衝動的なのか本質的なのか
分けて考えれるようになり
分かるっていう肌感が加減となり
実際に歩みを進めれる方向性を見定める
選択肢を取れるようになる。
現実的な実現可能範囲の
「身の丈」と言う安全装置。
それ以前の問題に
自身が何を求めているかも明らかにさせないと
他人の気持ちさえも理解が遠のく。
当然そうで

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