校條浩(めんじょう ひろし)Managing Partner, NSV Wolf Capital

シリコンバレー在住27年。一貫してイノベーションがテーマ。日本が「空白の30年」を越え…

校條浩(めんじょう ひろし)Managing Partner, NSV Wolf Capital

シリコンバレー在住27年。一貫してイノベーションがテーマ。日本が「空白の30年」を越え、さらに40年にならないように実践とメッセージ発信で奮闘継続中。 週刊ダイヤモンド「シリコンバレーの流儀」、日経産業新聞「新風シリコンバレー」連載。

記事一覧

大阪の皆さんごめんなさい。「モビリティー」で先陣を切る機会をつぶしてしまいました。

テスラの販売サービスは最悪だが、メンテ・修理サービスも同様の悪夢のようだ。

テスラ車は、素晴らしい車だ。電気自動車ならではの馬力と静粛性ばかりでなく、ソフトウェアがアップデートされて車が進化していくのは今までにない体験だ。一方、その販売…

ベライゾンのトップを辞めると$60M(約66億円)貰えます。アメリカの“特捜部”は彼を逮捕しないのだろうか?

しかも、ゴーンと違って全く結果を出さなかったどころか、会社に損失をもたらした・・・。

KonMariメソッドが世界に羽ばたいた。その影響は、リサイクルショップにまで・・・

近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』が出版されたのは2011年暮れのこと。私も日本の書店で入手してアメリカでの片付けを一時一生懸命やったっけ。それが、今年…

Nano VCを知らずしてシリコンバレーを語るなかれ

シリコンバレーと言えば、ベンチャー・キャピタル(VC)の存在を知らぬ者はいないだろう。しかし、今だにセコイア・キャピタルやクライナー・パーキンスしか知らないようで…

デジタル型への企業変革は「経営トップが鍵」と言い続けてきたが、BCGの調査でもそれが明確に

文科省の学校でのスマホの扱いに関しての新方針の違和感に関して、識者がこのような記事を出さなくてはならない現実への違和感

アメリカから日本を眺めていると、いろんなことに驚かされるが、この小中学校のスマホ持ち込み是非の議論にも驚かされる。 まず、こんなことは各家庭で決めればいいように…

フェイクの溢れる世界は加速している

さて、フェイクにどう対処するか?

日本は「スカ」らしい。その理由は・・・

日本が停滞している事実とその理由は何か?米国在住の作家・冷泉彰彦さんがその理由を「日本の産業構造がおかしくなったため」とし、この「負のトレンド」を反転させなけれ…

アメリカ政府のシャットダウン: トランプは天に唾する大統領

トランプ大統領の2013年当時のコメントが話題になっている。当時、オバマケアで紛糾して予算案が通らず、政府がシャットダウンした時、トランプは「すべてはトップ(オバマ…

2019年、ブロックチェーンはハイプを超えて・・・

2018年はブロックチェーン、特にクリプトの過渡期だった。さて、2019年はどんな年になるのか?ブロックチェーン分野で私が一番信頼する専門家、松尾真一郎氏の最新の投稿。…

バイク・シェアリング大手のOfoが倒産の危機

中国を中心に世界に展開しようとしていたバイク・シェアリング企業のOfoが倒産の準備にあるらしい。$2.2 billion(約2,400億円)の出資を集めた典型的な巨大スタートアップ…

日本はベンチャー資金調達が容易

アメリカから見ると、日本ではベンチャーキャピタルが少ない投資案件を取り合っている、と。これは投資環境がいい、ということか?

ゴーン スキャンダル ー 冷静な世界の見方

ウォール・ストリート・ジャーナルのカルロス・ゴーンに関する最新記事は、冷静な記述。「日産を死から救った恩人が、日本の文化に合わない生活ぶりから日産の経営陣から追…

外国人の経営者は、臓器移植の拒否反応と同じで必ず排除される、と。

ゴーンの記事はもう食傷気味かもしれないが、海外の記事もチェックすると世界の目がどう見ているか分かる。

カルロス・ゴーン事件、海外はどう見ているか

ウォール・ストリート・ジャーナルは偏向している、という意見もあるが、世界がどう見ているか、を知ることが大事だと思う。 日産の大株主はルノーだ。とても単純なことの…

テスラの販売サービスは最悪だが、メンテ・修理サービスも同様の悪夢のようだ。

テスラ車は、素晴らしい車だ。電気自動車ならではの馬力と静粛性ばかりでなく、ソフトウェアがアップデートされて車が進化していくのは今までにない体験だ。一方、その販売体制はひどい。社内のイントラシステムに頼りすげており、サービスはかつての共産主義国の国営企業のようだ。

テスラの所有者が増えるにつれて、その問題がメンテ・サービス体制にも及んできた。簡単な修理でも、部品を何ヶ月も待つ状況だそうだ。そろそろ

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KonMariメソッドが世界に羽ばたいた。その影響は、リサイクルショップにまで・・・

近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』が出版されたのは2011年暮れのこと。私も日本の書店で入手してアメリカでの片付けを一時一生懸命やったっけ。それが、今年始めにNetflixで“Tyding Up With Marie Kondo"という番組を流したところ世界中で反響となった。アメリカやイギリスでは、日本の首相の名前を思い出せなくともKonMariを知っている人の方が多いかもしれない。

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Nano VCを知らずしてシリコンバレーを語るなかれ

シリコンバレーと言えば、ベンチャー・キャピタル(VC)の存在を知らぬ者はいないだろう。しかし、今だにセコイア・キャピタルやクライナー・パーキンスしか知らないようではシリコンバレーの本当の姿は分からない。リーン開発、リーンスタートアップの流れにより、投資もリーンとなり、ここ10年くらいで500社ほどの新興VCが立ち上がった。これらの$100 million以下のVCは「マイクロVC」と呼ばれており、

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文科省の学校でのスマホの扱いに関しての新方針の違和感に関して、識者がこのような記事を出さなくてはならない現実への違和感

アメリカから日本を眺めていると、いろんなことに驚かされるが、この小中学校のスマホ持ち込み是非の議論にも驚かされる。

まず、こんなことは各家庭で決めればいいように思うし、問題があれば各学校がルールを作ればいいだろう。そもそも文科省が決めていること自体驚愕だ。お上に何でも従う江戸時代の封建制度をパブロフの犬のように保持するのは、もうやめたらどうだろう。

日本は「スカ」らしい。その理由は・・・

日本が停滞している事実とその理由は何か?米国在住の作家・冷泉彰彦さんがその理由を「日本の産業構造がおかしくなったため」とし、この「負のトレンド」を反転させなければ国の繁栄と個人の成功はありえない、と真綿に包まずズバリと迫っている。

シリコンバレー在住の人たちは、これを読んで頷いているようだが、さて日本を守っている人たちはどう思われるだろうか?

アメリカ政府のシャットダウン: トランプは天に唾する大統領

トランプ大統領の2013年当時のコメントが話題になっている。当時、オバマケアで紛糾して予算案が通らず、政府がシャットダウンした時、トランプは「すべてはトップ(オバマ大統領)の責任」と吠えた。

トランプは悪い意味で後世まで語り継がれる大統領となるだとう。その頃までアメリカの威信が保たれていれば、の話だが。

2019年、ブロックチェーンはハイプを超えて・・・

2018年はブロックチェーン、特にクリプトの過渡期だった。さて、2019年はどんな年になるのか?ブロックチェーン分野で私が一番信頼する専門家、松尾真一郎氏の最新の投稿。

クリプト投機家からブロックチェーン研究者に主役が交代することは間違いない。

バイク・シェアリング大手のOfoが倒産の危機

中国を中心に世界に展開しようとしていたバイク・シェアリング企業のOfoが倒産の準備にあるらしい。$2.2 billion(約2,400億円)の出資を集めた典型的な巨大スタートアップ。レッドオーシャンの競争に入ってしまったのが原因。リーンのオペレーションで地域での立ち上げをしてから横展開するのが今までの定石だった。中国ではこのくらいの投資が焦げ付いても影響は軽微なのだろうか?

日本はベンチャー資金調達が容易

アメリカから見ると、日本ではベンチャーキャピタルが少ない投資案件を取り合っている、と。これは投資環境がいい、ということか?

ゴーン スキャンダル ー 冷静な世界の見方

ウォール・ストリート・ジャーナルのカルロス・ゴーンに関する最新記事は、冷静な記述。「日産を死から救った恩人が、日本の文化に合わない生活ぶりから日産の経営陣から追われた」としている。新しい事実はないが、余計な感情もない。日本のメディアのひとつくらいはこのような態度があってもいいものだが、論調に多様性がないのはまるで共産圏のようだ。

外国人の経営者は、臓器移植の拒否反応と同じで必ず排除される、と。

ゴーンの記事はもう食傷気味かもしれないが、海外の記事もチェックすると世界の目がどう見ているか分かる。

カルロス・ゴーン事件、海外はどう見ているか

ウォール・ストリート・ジャーナルは偏向している、という意見もあるが、世界がどう見ているか、を知ることが大事だと思う。

日産の大株主はルノーだ。とても単純なことのはずだが・・・。アメリカから事件を眺めている私には、今回の事件は理解できないことばかりだ。

今後も海外の論調をよく理解する必要があるのではないか。