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歴史考察

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歴史について考察した記事をまとめています。
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2022年6月の記事一覧

藤原信長のストライキ

藤原信長のストライキ

ふじわらののぶなが。いるんですよ、藤原信長。

…ふつう、信長、と言えば「織田信長」ですよね。
尾張のうつけものから、戦国の風雲児へ!
ドラマやマンガにひっぱりだこの、あの人。

ですが、太郎や一郎という名前の人は
世の中にたくさんいるように、

「信長」という名前の人も、たくさんいるもの
(マンガ『スラムダンク』でも
清田信長というキャラがいましたよね)。

本記事ではそんな「信長」の一人、

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もう三人、ジャパニーズヒストリー

もう三人、ジャパニーズヒストリー

聖徳太子・源頼朝・西郷隆盛という三人が、
日本の政治史においては特に重要!
という記事を、以前に書きました
(リンクを貼りますのでぜひ)↓

なぜならこの三人は、
大きく「国のかたち」が変わることに
寄与した人物だからです。

…ですが、これは数多いる人物の中から
「政治」的に影響が大きい三人を挙げろ、
と言われた時に挙げる人物であって、

もちろんそれ以外にも、
時代のキーパーソンはたくさんいま

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武田勝頼の誤算、長篠よりも

武田勝頼の誤算、長篠よりも

武田信玄の後継者、武田勝頼。

戦国大名の中でも「最強」と言われた武田家。
それを滅亡させてしまった最後の当主。
愚かなり、勝頼!
そういった評判がついてしまいがちですが、
果たして、実際はどうなのか?

本記事では、それを少し、
探ってみようと思います。

まず、彼と織田信長・徳川家康たちとの
戦いとして真っ先に思い浮かぶのは、

これ、ですよね。
1575年、織田・徳川連合軍と、
武田勝頼との

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V8は優勝8回とは限らない

V8は優勝8回とは限らない

「V8」と聞いて私が真っ先に思い浮かぶのは
「V9」じゃないの?ということ。

戦後日本で読売ジャイアンツの9連覇を
「V9」と呼ぶのはよく知られていますが、
当然ながら日本以外では
そんなこと知られちゃあいない。

他国では「V8」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは
「野菜ジュース」だったりするのです。
特に、アメリカでは。

本記事では「野菜ジュース」のお話を少々。

缶入りスープで有名な「キャン

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時は動き出す

時は動き出す

時間を制すものは世の中を支配する。
と、考えられたのは古今東西共通のようで。

例えば、中国の皇帝は「元号」というものを
考えて、それぞれつけていきました。

前漢の武帝、と言えば
相当に力を持った古代の皇帝です。
紀元前140年、彼は「建元」という
元号をつけ、そこから何年、というように
時間を数えさせることにします。
これが「元号」の始まり、と言われています。

この支配者が「元号」をつけて

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言葉の力、改元とSNS

言葉の力、改元とSNS

言葉には力が宿っている!
そういうことが本気で信じられていた
時代が、日本にはありました
(その一部は、今でも残っていますが)。

例えば、平安時代の「改元」を見てみましょう。
「元」号を「改」めることですね。

明治・大正・昭和・平成・令和と、
一世一元、一人の天皇に一つの元号、
という感覚に慣れた現代人からは
かなり違和感があるのですが、

平安時代あたりでは
なんと90個ほども元号があります

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戦国大名たちから学ぶ家康

戦国大名たちから学ぶ家康

江戸時代が長く続いたのはみんな知っていますが、
「なぜ」長く続いたのか?と聞くと
色々な答えが返ってくると思います。

いずれも、なるほどそうかもな、
と思えるような理由ではありますが、

そのうちの一つに、江戸幕府の創始者である
徳川家康の尋常でないほどの
「ラーニング能力」があったように思います。

どこから「ラーニング」したのか?

彼は戦国人ですが、読書人でもあり、
「吾妻鏡」などの本を読

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ナポレオンの参謀長

ナポレオンの参謀長

どんなに優れた組織のトップがいても、
その指示がしっかりと部下に伝わらなければ
良い結果を出すことはできませんよね。

現在はリモート会議などで
離れていても画面上で顔を合わせて
話すことができます。
プレゼンを、動画で視聴することもできる。
ところが昔は、遠く離れた人に対しては
アナログな方法で伝えるしかありません。

また、わかりやすい指示ならまだしも
よくわからない指示を出すトップもいます。

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小牧・長久手の戦い、実は

小牧・長久手の戦い、実は

「関ケ原の戦い」はあまりにも有名なのに比べ、
「小牧・長久手の戦い」はちょっとマニアック。
こまき・ながくてのたたかい。

そんな風に考えてしまう人も、多い。
ですが実はこの戦い、
関ケ原の戦いに負けず劣らずの
「天下分け目の大決戦」だったのです。

本記事では色々な側面から
この戦いを書いてみたいと思います。

①そもそも、どこ?

「小牧」(こまき)は、
愛知県の名古屋の北のあたりです。
織田

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業界に歴史あり、凸凹あり

業界に歴史あり、凸凹あり

ある業界が日本でいつ生まれて、
いつ盛り上がってきたのかを知ることは、
とても大事だと思います。

人に歴史あり、会社にも歴史あり。
ならば『業界にも歴史あり』
と考えるのが、妥当だからです。
凸凹的な個性があるもの。

本記事では、そのような
業界のカラーを、歴史的に考えてみます。
戦後から現在に至るまで、
時期区分を3つくらいに分けてみましょうか。

①に盛り上がった業界は、老舗。
②に盛り上

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