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ヤドカリ放浪記2012〜興津-蒲原宿編〜

5月10日
AM6:56
新興津緑地

いつもより少し遅めの起床
やはり夜間作業の煩さに熟睡出来なかったからか…
でも寝起きスッキリ、体を解してから一日が始まる
さて興津宿を散策しようと表に出るとある注意書に気付く
夜九時以降の駐車を禁じる!
やっちまったな〜
まぁ〜過ぎた事は仕方がない
散策に行く出るとしよう
AM8:05
興津宿西本陣址

山梨自転車商会の横に石柱が立っているのみ
現在はその自転車屋と駐車場が半々になっている状態。
AM8:08
興津宿脇本陣水口屋跡

昭和天皇も泊まった事のある老舗の名旅館だったらしい
1985年に廃業した…
現在は鈴与研修センターとして利用されている
AM8:13
興津宿東本陣址

勝沢さん宅前に石柱が建っているのみ本陣を務めていた市川氏は宿役人を兼ねていた
その歴史は235年続いた本陣跡だ
AM8:19
耀海寺

興津宿東本陣·西本陣の菩提寺である寺
昭和天皇や徳川家に縁のある寺でもあるかと…
YouTubeで案内が見れるらしい
境内には身延山への道標の石柱があり、この寺の末寺石塔寺にあった物を移設している
また夏心堂なる病を治す御利益がある御堂もある
此処はなかなか面白い言い伝えが残っている
詳しくはWebで(≧ω)b
AM8:33
興津宿公園

雨が降ると雨水を低い所で溜めたり、染み込ませたりする様に造られた機能的な公園
この機能により雨水を少しずつ川に流して川の氾濫を抑えるらしい
また敷地内には第61代全米桜の女王興津親善訪問記念植樹が植えられている
綺麗に整備された寛ぎの公園である
AM8:41
割烹旅館岡屋

江戸時代末より、安らぎを大切におもてなしの宿を心がけている老舗
道中弁当なる宿場町時代を振り返るお弁当なども販売しているとか…
AM8:50
興津駅

もう大体興津宿は観て周ったんだけど、何か情報がないか寄ってみた
案内すらなかった…
AM8:55
サークルK清水興津駅前店
チョイとトイレを借りに寄る
トイレを借りるだけでは申し訳ないので立ち読みする
迷惑この上無い客であるw
AM9:36
興津坐漁荘

西園寺公望公別邸なり無料スポット
十時からの開園らしいのでまた後で来る事にする
AM9:41
清見寺

古来より景色の美しさで名高かった寺で禅臨済宗に属する
古くは奈良朝時代に関所を設けられ、その守護として傍らに仏堂が建立されたのが始まり
島崎藤村の小説にも登場している寺
見所一杯な観光スポットだ
AM9:45
五百羅漢石像

釈迦の弟子で仏典の編集護持に功績のあった方々を石像として現世に祀っている
江戸中期の彫造にして作者不詳
形相神異非凡の作
AM9:48
後生車

現世において犯した悪業をこの車を廻しながら懺悔して後生の善処を願う車
一所懸命回す
脇には島崎藤村の桜の実の熟する時の一節が掲げられている
AM10:00
臥龍梅

徳川家康曽って来遊のおり、清見関所の庭の梅枝を採らして接木したと言う家康お手植えの梅
龍臥して法の教えを聞くほどに梅花の開くみとなりにけりと与謝野晶子が詠んでいる
AM10:04
梵鐘

1314年に鋳造せらる
謡曲三井寺に出てくる鐘
1590年豊臣秀吉に韮山城攻めの際には陣鐘に用いられる
県指定文化財である
AM10:13
本堂

ここからは有料ゾーン
本堂·書院·潮音閣·庭園等が見れる
興味はあるがお金を払ってまでは見たくはない…
AM10:19
興津坐漁荘

1849年、右大臣·徳大寺公純の次男に産まれた西園寺公望公の老後の静養に住まわれ余生を過ごした別荘
現在、本物の坐漁荘は愛知県の明治村に移築されているが復元された建物が記念館として開放されている
…昨年、明治村に行ったけど記憶にないな
とりあえず見学させて貰う
新築な感じで今でも充分に住める造り
館内には当時の新聞のコピーや西園寺公望公の写真等が展示されている
館内やテラスで敷地内にあるカフェから注文した飲物を頂ける
俺も少々テラスでマッタリとさせて貰う
何も注文してないけど…
AM10:47
皇太子殿下御海水浴跡

現在は公園になっているが埋め立てられる前の海岸だった時に大正天皇が泳いだらしい
いいね、泳いだだけで碑が立つなんて…
AM11:21
由比宿

東海道十四番目の宿場町
往年の宿場町ムードも残っている雰囲気ある街道
2010年にも寄ったので今回はスルーでもよかったのだが前回見なかった場所があったので町営の無料駐車場に停めて宿場町を少し散策する
AM11:29
おもしろ宿場館

入口には弥次喜多の二人が面白い格好で出迎えてくれる土産屋とレストランを兼ね備えている名所
奥の有料ゾーンが、おもしろ宿場館

二階の桜えびレストラン海の庭で駿河湾を見ながら食事を摂る事にした
しかしゴールデンウィークが明けて暇なんでしょうな
店員が誰もいない…
自分で水を汲みメニューを取り、しばらくテーブルに着いていても人の気配すらない…
一階の売店に呼びに行って初めて客の存在を知る店員
怒る気にもならない…
二階に戻り、注文
桜えびかきあげを単品で注文する
するとすぐに持ってくる

揚げ置きなんじゃね〜の?
と最初疑ったけど桜えびならそんなに揚げる時間はいらないだろう
美味しく頂きましたよ
AM11:58
由比本陣公園

観光案内所にもなっている交流館も併設する本陣跡
敷地内には本陣井戸.由比本陣の松等、当時の名残りが見られる
また本陣の離れ座敷で本陣の記念館として復元された御幸亭等もある
PM0:02
東海道廣重美術館

由比本陣公園の奥にある美術館
此処に入るといきなりのどしゃ降り
間一髪だった(^ω^;
この美術館は広重と浮世絵をテーマに五つのコーナーから浮世絵芸術の素晴らしさを伝えるスポット
まずは映像ライブラリで広重の一生·保永堂版東海道五十三次を鑑賞
他三本あったけど全部観てたら二時間掛かっちゃうからこの二本だけ観る
それでも四十三分掛かりましたが…
PM0:54
小展示室

此処では浮世絵の世界·浮世絵版画の出来るまでを観る
その説明の可笑しく楽しい説明が解り易い
名所絵の第一人者歌川広重では広重関係年表·主な画業·海外への影響の説明が見れる
海外への影響では、かのゴッホが思いっきり歌川広重をパクっているのが分かるw
また映像による広重の世界·雪月花も紹介
PM1:15
大展示室

特別企画·北斎と広重が描いた東海道が開催
葛飾北斎と歌川広重の両雄が描いた東海道五十三次を日本橋から順に並べて見比べる企画
全く作風の異なる二人だが着眼点は似通っている所もある
こうやって見比べるのも面白いな♪
でも前期と後期に分けて日本橋から袋井宿までしか展示されていない
ズルいよ〜
で鑑賞を終え、外に出ると小雨に…
少し歩いたら完全に雨が止むんだけど、車に戻ったトタンにまたもやどしゃ降り
再び間一髪(^ω^;
PM2:03
志田家住宅主屋

蒲原宿の町民生活歴史館として開放されている国登録文化財
日光や風雨を遮る蔀戸のある家
元々ヤマロクなる屋号で味噌や醤油の醸造を営む商家であった建物
一部無料で開放しており、特別展示室は有料である
此処に着いた時はまだどしゃ降りだったけど見終わって外に出たらまた止んだ
神憑り的晴れ男、ここにあり
PM2:18
旧五十嵐歯科医院

町家を洋風に改築した屋敷
外観は洋風で内観は洋風といったちょっと変わった建物
館内見学OK
カフェも楽しめるスポットだ
PM2:24
御殿道跡
徳川家康が織田信長を慰労する為に建てた蒲原御殿に食糧や生活用品を運ぶ港からの直通道跡
ちなみに1634年には使用しなくなった
PM2:25
高札場跡

毎度お馴染みの情報連絡通達板跡
現在は柵區会館
PM2:27
磯部家

手作りガラスと総欅の家
1909年に建てられた見事な建造物
今では余り見られない手作りならではの波打つガラスは芸術的である
PM2:30
佐藤家本陣跡

現在も子孫の方が住まわれている西本陣跡
なので見学は出来ない
PM2:31
旅籠和泉屋

1830年建築で蒲原宿を襲った大地震でも倒壊しなかった頑丈な建物
それもこの家自慢の大黒柱のお陰か…
中に入ったらご主人が丁寧に説明してくれる個人のお宅
PM2:47
お休み処


元々、旅籠和泉屋の一部
間口の幅で税金が課せられていた江戸時代
その対策の為に間口の三分の一を茶屋にした
だから外観を見るだけだと一軒の建物
現在、旅籠和泉屋が個人のお宅に対してお休み処は静岡市が管理している面白い物件である
カフェも楽しめるが館内を見学するだけでもOK
歌川広重の東海道五十三次を藍染めにした作品も見れる
PM2:54
吉田家

商家の面影を残す塗り家造り
僊菓堂なる屋号で和菓子屋を昭和迄営んでいた
玄関は海鼠壁で中に入ると柱のない広々とした店の間造りになっており商家らしい雰囲気を残している
PM2:59
佐藤家

佐野屋の屋号の商家
此処も海鼠壁の塗り壁で町屋に多く見られた塗り家造り
街道筋には珍しい寄棟の屋根とが相まって重厚感が溢れている
PM3:04
蒲原宿夜之雪記念碑

歌川広重が蒲原宿を描いた浮世絵東海道五十三次
そのタイトルは夜之雪
東海道五十三次最高傑作と呼び声高いこの作品が国際文通週間の切手になった記念に建てられた碑
PM3:40
道の駅富士川楽座

プラネタリウムのある道の駅だ
四階のラウンジからは富士山が眺めれる
やっと見れたよ日本の心♡
フジヤマギャラリーで企画展示·富士に魅せられてを観る
日本人の心、美しさがよく撮られている♪
こんな写真を俺も撮りたいな
三階の売店を物色した後、小腹が空いたのでテナントで入っているマクドでチキンクリスプを注文
う〜んマスタードマヨがアクセントに効いているけど俺的にはもう少しピリ辛の方が好きだな…
三階から外に出ると東名高速道路のSA
前来た時には気付かなかった事実
とりあえず物色の為ぶらぶらする
PM4:50
ヤドカリ帰還

富士山を観ながら一杯やる
富士見酒
途中、山口県からの熟年夫婦に声を掛けられ暫し談笑
その間に車内に蚊が大量侵入
夜コイツらに悩まされるとはこの時はまだ知るよしもない…
熟年夫婦と別れて引き続き富士見酒♪
赤富士に染まるまで富士見酒
ちょいと呑み過ぎたかな
でも久し振りにDVDでフレンズを観て夜更かしした初夏の香りする駿河の夜
はぁ〜富士山はやっぱり日本人の心だなぁ〜(*´ω`)

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