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creative notes #1

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2019年5月の記事一覧

ホームランを打ったことのある人。

ホームランを打ったことのある人。

たらればさんのツイートがきっかけで、ホームランについて考えた。

ホームランっておもしろい。たとえば本がたくさん売れることを「ヒット」と言う。もっともっとたくさん売れたら「大ヒット」だ。どこまでいってもそれは「ホームラン」になりえない。英語の意味はともかくとして、ホームランはそれだけ特別なヤツなのだ。

ぼくは野球経験がほとんどないので、ホームランを打ったことがない。

サッカーの経験はあるけれど

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夢がないミュージシャン。

夢がないミュージシャン。

ふと、自分は今まで本当の"夢"を持った事がないなと、気付きました。

小学校の時に、将来の夢は?なんて質問用紙に「考古学者」と書いた記憶はありますが、あれは別になりたいと思って書いたわけではなく、父親が魚学者だった影響で同じように「学者」と書けば家族に喜んでもらえそうな気がする、まわりに「凄い!頭イイ!」って言われる気がする、子ども心にそう思って書いたんだと思います。思います、というかそうです。

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もしも自分の娘が障碍児をみて「怖い、こうなるのは嫌だ。」と言ったら?

もしも自分の娘が障碍児をみて「怖い、こうなるのは嫌だ。」と言ったら?

cakesの有料会員になってもう数年たつのだけれど、入れ替わり立ち代わりの連載の中でも楽しみにしているものがいくつかある。

その中の一つが写真家 幡野さんの連載だ。同年代であり、近い年齢のこどもを持つ父親。そして、僕が父を失った白血病と同じく血液ガンである多発性骨髄腫を患われている。

そんな幡野さんの写真もだけれど文章の切れ味も鋭くて、そして質問の選球眼も毎回唸らされてしまう。今回のは特に色々

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待てない私たち

待てない私たち

お店をやっていると色んなお客さんに出会います。

静かな店内で急に「すいません」と呼ぶ人、コーヒーを淹れているところで無人のレジの方から勝手にオーダーを言い出す人。(おそらく僕に向かって言っているのでしょう)

もう「とにかく待てない」んです。いまの時代。

仕方ないことだと僕は思っていて、誰もがファミリーレストランやファストフードのお店で慣れてしまったんですよね。ボタンを押せばお店の人がすぐ来て

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黙って働け!

なんでもかんでもネットに答えが載っているならこの世は成功者だらけだ
「クリエイションを仕事にしたい」
なのに成功法、方法論を他者に問う
創造性の欠如、創造者に成る資質を疑うぜ

ミックステープをつくるように。

ミックステープをつくるように。

いったい何本のテープをつくったことだろう。

学生のころ、毎週のようにミックステープをつくっていた。いまのことばで言えば「プレイリスト」なのだろう。90分とか120分とかのカセットテープに、自分が好きな曲を好きな順番で入れたテープだ。往復で2時間近い通学のあいだ、ずっと自作のミックステープを聴いていた。思えばあのときの経験が、ぼくに「編集」や「構成」というものの基本を教えてくれたのかもしれない。A

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