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”まちづくり”論 ダサい政策が街をつぶす!

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まちづくりに関わること10年以上。今、道の駅の現場で見える地方行政の今と、街づくりマーケティングを考察します。
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記事一覧

『まちづくり』と『共創』と『哲学』

『まちづくり』と『共創』と『哲学』


『共創』は流行り?最近『共創』という言葉をよく聞くようになってきました。
英語で言うと co-creation。

調べてみたら、このように出てきました。

ここに自治体、が入ってくるんですね、意外。
確かに、ここ数年は官民連携が各省庁のテーマですしPPPとかPFIと言われる民間のリソースを活用した公共整備事業や公共サービスの提供の事例も多くなってきています。

ですが、何事もその本質を理解せず

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モノづくりとデザインの関係

布にインクジェットプリントをするサービスを始めました。と、とある印刷屋さんが営業にいらっしゃいました。
もともとは紙ものの印刷やさんですが、新しい事業を始められた、と。

こうしてどの企業も努力している姿を見ると、励みになります。
どんなサービスも、単独企業だけでは世の中に出せないものです。
いくつかの企業が協力し合って、世の中に新しいサービスを提供していく。その繰り返し。

さて、そんな印刷の話

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第三セクターの苦悩

第三セクターの苦悩

あけましておめでとうございます(遅っ!)
本年こそは!noteの配信がんばりたいと思います。

…正月初っ端から、この内容もどうかと思うのですが、初っ端このテーマで行きます! GO!

仕事柄、第三セクターの運営者さんや社長さんとお話する機会が多いです。
「道の駅」は第三セクターが指定管理者になっていることが多いので…

ちなみに第三セクターとは、いわゆる三セクってやつでWikipediaによると

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待てる強さ。

待てる強さ。

『待つことができる』
って、ものすごい能力だと思っています。

私は、この能力を子育てを通して身につけることができました。
子育て中って本当に慌ただしくて、よくわからないうちに日々が過ぎて行ったのですが…

一番のストレスは、なに一つ思い通りにいかないこと、です。
自分自身のことや相手が大人なら、色々やりようもあるのですが…
相手が子供。それも自分に監督責任がある、となるとこっちが変わるしかないん

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女性活躍の長い長い道のり。

女性活躍の長い長い道のり。

私がとっても尊敬している大大大先輩がいます。
私が「カノ先生」と呼ぶ彼女は御歳70代。もしかしたらほぼ80代かも…アラエイティ?
彼女は元国連職員で、道の駅における女性の活躍についてずーっと研究されている方です。

道の駅で働く人や、農産物を出荷する人はほとんが女性。
彼女は地方の女性の役割や道の駅を起点にした活動、地方の女性活躍にずっと尽力されてきました。

先日、カノ先生からお電話をいただきま

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国際女性デーにあてて。

国際女性デーにあてて。

明日3月8日は国際女性デー!
国際女性デーって、ミモザがアイコンなんですね。この時期に相応しいお花(新潟ではまだ咲かないんだけど😅)です。
黄色い色は太陽みたいで、女性らしくてこの日にピッタリ。

ミモザはともかく、自分自身の勉強もかねて国際女性デーのことを解説したいと思います。

国際女性デーとは国際女性デーの期限はNY。婦人参政権を求めたデモがきっかけでした。それも1904年。
100年以上

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行政の使い方。

行政の使い方。

行政との付き合い方について教えて欲しいと言われることが結構あります。
行政に対してアレルギーのある方も多いようですね。
「よくやってるよね〜」
というテンションで話をされる方も多いです。

確かに、何かを決めるのに時間がかかるとか、よくわからない理由で却下されるとか、提出資料が多いとか、資料を読んでも意味が通じないとか。
『行政あるある』は数々あります。
最近では国交省や内閣府、農水省などとお話さ

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ニーズマッチ。

ニーズマッチ。

先週から、私の勤める道の駅でとある企画を始めました。
それは、市内の飲食店さんのお弁当を集めて販売する、という企画です。

今、本当に飲食店は大変です。
その飲食店を少しでも助けられたら…
というのは聞こえは良いのですが、一時助けただけでは全く助けにならない状況になっているのが現実だと思います。

同じように、ずっと我慢を強いられている方々も、本当に大きなストレスを抱えています。
私も、毎月東京へ

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橋本聖子さんはロールモデルになり得るか

橋本聖子さんはロールモデルになり得るか

森前会長の辞任劇から1週間、橋本聖子さんがオリンピック組織委員会の会長に就任されました。
紆余曲折ありましたが、日本人のほとんどは納得できる人事だったのではないでしょうか。
丸川珠世さんが大臣に就任されたことで、東京都知事も含めて東京オリンピック、めっちゃ女性活躍してるじゃん!て感じになりました。

橋本会長は、理事者も40%を女性にすると明言されています。
こうして女性がどんどん出ていくことに、

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プレイヤーの力。

プレイヤーの力。

地域活性や地方創生って、ビジネスとして、あるいは就職先、仕事として取り組んでいらっしゃる方が多いんだな…ということを感じています。

クラブハウスでは「地方創生」「地方あるある」「地方のしがらみ」というようなテーマでのルームが乱立し、
そこでは様々な立場で関わる方々が熱く議論を交わしています。

コーディネーター、コンサルタント、地域おこし協力隊、地方議員、アドバイザー…
などなど本当に立場は様々

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「道の駅」は、資産である。

「道の駅」は、資産である。

道の駅は公共施設です。
公共施設というと、体育館とか公民館とかを思い浮かべる方が多いですよね。
第三セクターと言われる、自治体の資本が入った施設も公共施設の扱いになるかもしれませんが、道の駅は少し違う。
道の駅は唯一、国交省…いわゆる『国』に認められた公共施設です。

その上で、営利にかなり偏っているというのが大きな特徴かもしれません。
(※1)

公共施設というと、「箱もの政治」「お荷物」と思わ

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男性の育児休暇について。

男性の育児休暇について。

ここのところ、女性活躍に纏わる勉強をしています。
備忘録、読書感想文的に。

天野 妙と小室淑恵さんの本。
その中で男性の育児休暇が取りづらい理由について、「キャリアに響く」というのがありました。
それって…女性と一緒じゃん!
女性がこれまで感じてきた矛盾やモヤモヤを、今男性が感じているんですね。
これは興味深い…

男性育休100%の有料企業の社長さんの話では、
「育児休暇を取らせるために、まず

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女性が女性を潰す

女性が女性を潰す

先日、Twitterでこんな投稿を見ました。

もう、絶対にこのおばさんの息子と結婚したくないですよね。
(ツイートされている方「女性」と表現されているので、偉いと思った…)

最近のインスタント食品て美味しいですよね…
無添加のものも多いし、塩分控えめのものも多いので安心して使えるんですよ。
って、このおばさんに教えてあげたいよね。

こちらは、フランス人ジャーナリストのレジス・アルノーさんの記

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こうして日本は分断していく。

こうして日本は分断していく。

相変わらず森会長の発言が連日テレビを賑わせております。
自民党幹部たちがこぞって森会長を擁護し、オリパラの組織委員会は代表代行が発言したものの、基本的にはだんまり。
自民党幹部だけでなく、経団連の会長までもが火に油を注いでしまうという…

かたや、辞任と再発防止を求める署名は盛り上がり、海外でも報道されたり、#dontbesilent や#わきまえない女 というタグがツイッター上で拡散されている。

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