自分を仔細に観察してみると、怒りの源の大半が自己憐憫から生じていることがわかる。己が尊重されていないという悲しみが怒りに転化される。これは人にとって隣人との関わりが、いかに大切なのかをもあらわしている。その怒りは、己を成り立たせている縁の証でもある。