小説供養:400字にカットした課題文のフルバージョン
先日、転職活動の2次選考で課題文の提出がありました。
規定の文字数に削る必要があり、大幅にカットしたのですが、その前の約1,200字の作品を、せっかくなのでこの場で供養したいと思います。
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まだ肌寒さを感じる4月の日曜日の朝、佐藤香はSNSを遡っていた。アプリのタイムライン上には、友人や会社の同僚の切り取られた私生活が溢れている。
本人たちは好きで載せていると分かっていても、他人のプライベートな時間を目にした以上、そのまま通り過ぎることに気後れして、香は「見ました