健康被害があるかないかが問題ではありません。汚染されたという事実がある以上それは「実害」です。その観点では、「風評被害」とされるものの多くは「実害」であり、その全ての責任は国と東電に起因するものです。それが科学です。今も残る汚染をなかったことにすることは、科学ではありません。
福島県浜通りの福島第一原発周辺、双葉や大熊の帰還困難区域やその周辺の記録はnote内に多数あれど、放射線量について何かを書いてる人を見ることは殆どない。烏賀陽氏やまさのさん、僕など、極めて少数だ。まるでわずか13年で放射能が消えてなくなったかのようだ。避難指示解除=安全だとでも?
明日からまた、一泊二日で福島に行きます。32回目の取材。明日は双葉の漬物工場を見てから六国を抜け大野駅まで、明後日は富岡の小良ヶ浜をじっくり歩いて来ようと思います。地に足のついた徒歩取材、これで延べ500kmを超えます。暑くなりそうですが、しっかり水分補給して頑張ります。
2011年3月11日PM14:46、未曽有の東日本大震災から今日で13年。3月1日現在の死者1万5900人、行方不明者2520人。避難生活を強いられるなど、震災関連死は3800人も。福島第1原発事故による帰還困難区域の避難者は2万9000人超。原発の廃炉はめどが立たず復興は遠い。