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ISO9001の審査員をしています。本業の一つである、人材マネジメント、経営マネジメントなどにからめて、いろいろな記事やニュースなどを探索しています。いろいろな情報発信を「http://nss.watson.jp/」で行っています。ご興味のある方はこちらもご覧ください。

最近の記事

世間に転がる意味不明:やらせてみればいいのにを阻害する人たち(出来る理由を探す)

世間に転がる意味不明:やらせてみればいいのにを阻害する人たち(出来る理由を探す) ■呆れたニュース ○特定技能の対象追加で「外国人ドライバー」門戸拡大も… タクシー業界がもろ手を挙げて“喜べない”切実な背景 2024年04月18日 「他社様でも変わりはないと思いますが、弊社での採用基準がありますので、その基準に沿いながら一人ひとり面接を行い、適正があるかを慎重に判断していきます。日本語能力と運転技術、コミュニケーション能力は、国籍に関わらず命を預かるという仕事の上では特

    • 世間に転がる意味不明:フリーランスという言葉が嫌いだ(ICと言う働き方の勧め)

      世間に転がる意味不明:フリーランスという言葉が嫌いだ(ICと言う働き方の勧め) ■考えるきっかけとなったニュース ○フリーランスへの発注ルールが変わる 24年秋施行の新法を解説 2024年03月26日 フリーランス新法の目的は以下の2つとされている。 ・特定受託事業者に係る取引の適正化 ・特定受託業務従事者の就業環境の整備  そして、その目的を果たすために以下の2つの規定が設けられている。 ・取引の適正化に関する規定 ・就業環境整備に関する規定  いずれも、業務委託

      • 世間に転がる意味不明;経営者の失敗のツケをなぜ社員が支払うのか(事業再構築と従業員の削減は問題が違う)

        世間に転がる意味不明;経営者の失敗のツケをなぜ社員が支払うのか(事業再構築と従業員の削減は問題が違う) ■2024年春闘 2024年の春闘の話題はなんと言っても「賃上げ」のニュースであろう。報道では中小企業で賃上げできたのは30%程度であり、その賃上げ幅も5%に満たない。また、統計がとれるのは程度の差はあれ組合が結成できる程度の企業であり、実感としては大企業だけが賃上げできていると感じる。その余波を受けて中小企業での人手不足は拍車がかかっているという気がする。 では大企

        • 世間に転がる意味不明:「今時の若者は」といつもいわれにない非難をされる(3年内離職率は変わらない)

          世間に転がる意味不明:「今時の若者は」といつもいわれにない非難をされる(3年内離職率は変わらない) ■今時の若者と言う言葉の虚妄 ○なぜ、すぐに「辞めます!」という新入社員が増えているのか 2024年04月12日 いつの時代も新入社員は「こんなはずじゃなかった!」「こんなの聞いてないよ!」と入社早々衝撃を受けてきました。これは「リアリティショック」と呼ばれる現象で、「組織に実際に所属する前の自分の期待」と「現実に経験したことのギャップ」から生じています。  そして今、

        世間に転がる意味不明:やらせてみればいいのにを阻害する人たち(出来る理由を探す)

          戦略人事:転ばぬ先の杖(LGBTへの対応の潮流を見据える)

          戦略人事:転ばぬ先の杖(LGBTへの対応の潮流を見据える) ■気になるニュース ●埼玉県と川口市を除く…県内62市町村がパートナーシップ連携協定締結式 当事者「理解の深まり、うれしい」 2024/04/13  これまでは転出の際、宣誓書受領証などを返還し、転入先で住民票の写しや婚姻していないことを証明する書類を再提出する必要があった。協定により、自治体ごとのパートナーシップ制度の内容にもよるが、返還手続きが不要になったり、本人確認書類などの提示により宣誓書受領証の交付が

          戦略人事:転ばぬ先の杖(LGBTへの対応の潮流を見据える)

          戦略人事:昨日までの常識を捨て去る覚悟(定期昇給を疑い、安定した雇用関係を疑う)

          戦略人事:昨日までの常識を捨て去る覚悟(定期昇給を疑い、安定した雇用関係を疑う) ■イノベーションの前提条件 赤の女王仮説は有名である。 「その場にとどまるためには全力で走り続けなければならない」 いくら走っていても周りの景色が追いついてくる。 そこから抜け出すためにはもっと速く走らなければならない。 そのためのイノベーションが必須である。 昨日までと同じことをしていても明日を迎えられる保証はない。 こうしたことは数多くの識者が指摘していることである。 VUCAと言う

          戦略人事:昨日までの常識を捨て去る覚悟(定期昇給を疑い、安定した雇用関係を疑う)

          世間に転がる意味不明:自分の足を食う蛸(賃金アップのまやかし)

          世間に転がる意味不明:自分の足を食う蛸(賃金アップのまやかし) ちょっともやっとするのでコメント。 浮かれる気分になっていて大丈夫かな? ■景気が良いとは思えない現実 2024年度は賃上げのニュースでわいた。 ○連合の春闘賃上げ率、3次集計は5.24% 中小組合健闘で高水準維持 2024年4月4日 賃上げ率は1991年の5.66%(最終集計)以来33年ぶりの高水準。会見した芳野友子会長は「新たな経済社会へのステージ転換に向けた大きな一歩になっている」との認識を改めて

          世間に転がる意味不明:自分の足を食う蛸(賃金アップのまやかし)

          規格要求事項の私的解釈:「8.5.1 製造及びサービス提供の管理 e) 必要な適格性を含め,力量を備えた人々を任命する。」(小林製薬、アグリフーズ、吉田屋)

          課題:適格性のある人材とは(相互依存する規格要求事項) ■適格な人材とは 8.5.1 製造及びサービス提供の管理 組織は,製造及びサービス提供を,管理された状態で実行しなければならない。 管理された状態には,次の事項のうち,該当するものについては,必ず,含めなければならない。 ・・・ e) 必要な適格性を含め,力量を備えた人々を任命する。 製品サービスを実現するためには、それにふさわしい人を配置しなくてはならない。 きわめてまっとうな論である。 しかし、「ふさわしい」と

          規格要求事項の私的解釈:「8.5.1 製造及びサービス提供の管理 e) 必要な適格性を含め,力量を備えた人々を任命する。」(小林製薬、アグリフーズ、吉田屋)

          本棚を歩く:ファースト&スロー(情報が正しくても直観は見間違う)

          本棚を歩く:ファースト&スロー(情報が正しくても直観は見間違う) 一時期話題になった書籍である。帯に「人間の意思決定メカニズムを徹底解剖する行動経済学の世界的ベストセラー」として「東大で一番読まれた本」と銘打っている。 邦題は ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 2014/6/20 ダニエル・カーネマン (著), 村井章子 (翻訳) であり、現在でも文庫本で入手可能である。 何かしらの経営マネジメントに関わる人々にとって、人々はどのような意思決定メカ

          本棚を歩く:ファースト&スロー(情報が正しくても直観は見間違う)

          本棚を歩く:reading people(自分は見られている)

          初対面で挨拶を交わし会話をするというのは、そこそこ神経を使う。新たなチームとして見知らぬ同士が招集される場面を考えてみると、彼らはどんな人物であろうかと伺うことになる。こうした状況は、それなりに発生する。 新たな新入社員として入社したときのことを考えてみよう。同期といえども初対面であろう。上司や先輩も見知らぬ人々である。その時に、人を観察する教科書があればと願うのであれば最適な一冊がある。 原題「reading people」は邦題「この人はなぜ自分の話ばかりするのか:

          本棚を歩く:reading people(自分は見られている)

          世間に転がる意味不明:リモートワークの誤解(魔法の杖はない)

          世間に転がる意味不明:リモートワークの誤解(魔法の杖はない) ■おさらい 新型コロナが猛威を振るっていた頃、人が集まることを避けるためにリモートワークが推奨されていた。ろくな準備もないままに、社員にノートパソコンを配布し、セキュリティ対策もそこそこにテレワークに移行した企業は多い。 しかし、プロセス改善をしないままに行なったその対策は「ハンコを押すために出社する」というゆがみを生じさせ、管理職は「仕事の管理すらできない」という無能さをさらけ出す羽目になったことをいくつか

          世間に転がる意味不明:リモートワークの誤解(魔法の杖はない)

          世間に転がる意味不明:取り残される中小企業【6】取り残される人々(賃金以外のことで中小企業の経営者が考えるべきこと)

          ■組合も持てない中小企業 中小企業での賃上げの報道もある。 ○中小賃上げ、初の7割超え 23年度、業績改善は進まず―日商調査 2024年03月29日 日本商工会議所は29日、全国の中小企業を対象にした賃金に関する調査結果を公表した。それによると、2023年度に所定内賃金の引き上げを実施した企業の割合は72.5%となり、前年度から11.0ポイント上昇。調査を開始した13年度以降で初めて7割の大台を超えた。 https://www.jiji.com/jc/article?

          世間に転がる意味不明:取り残される中小企業【6】取り残される人々(賃金以外のことで中小企業の経営者が考えるべきこと)

          世間に転がる意味不明:取り残される中小企業【5】浮かれる大企業、追い込まれる中小企業(賃金格差が出ることの懸念)

          ■懸念される中小と大企業の格差 2024年の春闘は賃上げの話題で盛り上がっている。 ○春闘の賃上げ率、2回目集計も5・25%と高水準…中小は4・50% 2024/03/22 大手に続き、中小企業の交渉が始まっている。組合員数300人未満の企業の賃上げ率は1・11ポイント増の4・50%だった。初回集計の4・42%よりもわずかに上昇している。 https://www.yomiuri.co.jp/economy/20240322-OYT1T50125 多いところでは10%

          世間に転がる意味不明:取り残される中小企業【5】浮かれる大企業、追い込まれる中小企業(賃金格差が出ることの懸念)

          世間に転がる意味不明:取り残される中小企業【4】信頼を失う突然の賃金アップ(去年の人生をかえしてくれ)

          ■2024年の賃金アップ ○新年度 多くの企業で入社式 初任給引き上げる企業も 2024年4月1日 新年度初日の1日、多くの企業で入社式が行われました。 このうち人材の確保に向け初任給を大幅に引き上げた日本製鉄の入社式では、およそ140人の新入社員が社会人としてのスタートを切りました。 会社は、アメリカの大手鉄鋼メーカーUSスチールの買収を発表するなど海外事業の強化を進めるほか、脱炭素化が業界共通の課題となっています。こうした中、人材の確保と強化が欠かせないとして新入

          世間に転がる意味不明:取り残される中小企業【4】信頼を失う突然の賃金アップ(去年の人生をかえしてくれ)

          世間に転がる意味不明:どうでも良いのかもしれないが不穏だなぁ(トランプ、香港、パキスタンとトルコ)

           「アメリカがくしゃみをすると日本は風邪をひく」というのは昭和の頃の日本とアメリカの関係を表現したものである。今はもっとたちが悪い。世界で起きていることは瞬時に伝搬して経済に混乱を引き起こす。今は落ち着いているとはいえウクライナ侵攻はサプライチェーンに混乱をもたらし、中国の景気の悪化は資金を日本に移動させ、見た目の株価高騰を招いている。安定しない世界経済は不穏の種を抱えている。 ■もしドラ アメリカ大統領選は「トランプ」対「バイデン」という構図ができており、一部報道ではト

          世間に転がる意味不明:どうでも良いのかもしれないが不穏だなぁ(トランプ、香港、パキスタンとトルコ)

          世間に転がる意味不明:大阪万博の「コンコルド効果」(パキスタンの経済破綻の足音)

          久しぶりに万博関連の記事を見た。 ○パキスタンが自前でのパビリオン建設を断念 博覧会協会が建設の建物を共同利用のタイプに移行 大阪・関西万博 2024/03/25 来年4月に開幕する大阪・関西万博で、パビリオンを自前で建設する「タイプA」での参加を予定していたパキスタン。関係者によりますと、パキスタンは「タイプA」を断念し、博覧会協会が建設した建物を複数の参加国で共同利用する「タイプC」に移行することを決めました。すでに日本側に通知したということです。  パキスタン政

          世間に転がる意味不明:大阪万博の「コンコルド効果」(パキスタンの経済破綻の足音)