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放射線量への無関心(楢葉町の放射線量)

個人的なこと:放射線量への無関心(楢葉町の放射線量)

■放射線量という現実

 2023年秋の家族旅行は、宮城県まで足を伸ばす旅行となった。ルートは常磐自動車道で海沿いを走るコースを選択した。普段は通らないルートなので少し驚くこともいくつかあった。その一つが、放射線量のモニタリングである。

福島県当たりでは、高速道路横に放射線量のモニタリングがあり、0.10から0.19当たりの数字が表示される。この数字が高いかどうか分からないので、地元草加でのモニタリングを見ると、おおよそ、0.07-0.09程度であることが分かる。当該ホームページを見ると

毎時0.23マイクロシーベルトを放射線量の低減策の目安としています。この目安以上の値を検出した場合については、速やかに低減策を実施します。
https://www.city.soka.saitama.jp/cont/s1701/010/020/PAGE000000000000026293.html

とあり、基準値があることが分かる。では、楢葉町ではとみると、おおよそ平均0.5程度あり、必ずしも低いわけではないことが分かる。もっとも今から10年前の数字が、3-5と言う点を見れば大分少なくなってはいる。
https://www.town.naraha.lg.jp/life/cat317/cat318/008234.html

放射線量の基準は、国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告を基に
・年間1ミリシーベルト未満に保つ
・1時間あたりの空間放射線量の上限は0.23マイクロシーベルト毎時
ということからも、この基準になる努力は続けられるのだろう。

行政としての定義である「帰還困難区域」の定義は下記の通りである。

帰還困難区域とは,避難指示区域のうち,5年間を経過してもなお,年間積算線量が20ミリシーベルトを下回らないおそれのある,現時点で年間積算線量が50ミリシーベルト超の区域である。同区域は将来にわたって居住を制限することを原則とし,同区域の設定は5年間固定する。

したがって、帰還困難区域ではないもののやはり何かしらの体側をとり続けなければならず復興はまだ時間がかかるのだろう。

■無関心が恥ずかしい

私自身は「新聞」を読まない。ネットで経済ニュースを中心に眺めているくらいだ。その際には、流れてくるものを中心に見るので、自分からは探すことは少ない。厳密に言えば、探すときには検索エンジンを使うが、そもそものキーワードが関心事に集まり、問題意識が偏ってしまう。

上記のような「放射線量」と「復興」についてしっかり検索しないと記事にたどり着けない。

○地区は帰還困難区域 明治から続く踊りを震災後、初披露 福島・大熊
2023年11月19日

東京電力福島第一原発事故の後、帰還困難区域に指定された福島県大熊町長者原地区の塞(さい)神社で18日、明治時代から続くとされる「長者原じゃんがら念仏太鼓踊り」が震災後初めて披露された。

https://www.asahi.com/articles/ASRCL6V28RCLUGTB001.html?iref=pc_ss_date_article

こうした記事は「経済」でも「政治」でも取り扱われることはない。
自分自身の無関心が怖い。

(2023/11/24)

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