岩波友紀 Yuki Iwanami

写真家。長野県諏訪市生まれ、福島県会津美里町在住。ドキュメンタリー写真作品を制作。近年…

岩波友紀 Yuki Iwanami

写真家。長野県諏訪市生まれ、福島県会津美里町在住。ドキュメンタリー写真作品を制作。近年は東日本震災と原発事故後の福島を中心に作品を作る。https://www.yukiiwanami.com, ご連絡はinfo@yukiiwanami.com

マガジン

  • 写真家、田舎に住む

    大学進学から約16年東京に住み、カメラマンの仕事を続け、都会での生活が次第に窮屈に。「いつかは田舎でゆっくりと自然と対峙しながら生きていきたい…」と思いつづけ、2019年4月に福島県会津美里町に移住。購入した築100年の古民家をせっせと直しながらチャレンジしている田舎暮らしを綴っていきます。

  • 札幌日記 HOKKAIDO PHOTO FESTA

    2022年10月24日〜30日まで札幌市で開催される写真祭「HOKKAIDO PHOTO FESTA」に招待作家として展示します。展示の設営から撤収までの約1週間札幌に滞在するので、滞在記を記していきます。

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自己紹介 プロフィール 岩波友紀

★プロフィール・岩波友紀 Yuki Iwanami ・写真家、フォトジャーナリスト、カメラマン、DIYer ・活動や仕事内容: 自分で取り組んでいる写真作品(写真家として)、その中でもドキュメンタリーやジャーナリズムに関する一連の写真記事の寄稿(フォトジャーナリストとして)、ジャンルは問わずご依頼を受けた写真撮影(カメラマンとして)を活動の主体としています。 ひとつのプロジェクトに関わる包括的な一連の写真撮影(執筆も含む)から、単発の撮影まで、幅広いジャンルの写真撮影

    • 【福島から】13年間、時が止まった小学校の中へ 

      13年間、立ち入りが許されず時が止まったままの小学校ーー。 そこには時が重なった重みと、今はなき人の営みの痕跡があった。 原発事故による帰還困難区域にあり、ずっと立ち入り禁止となっていた福島県大熊町の旧「熊町小学校」、旧「熊町幼稚園」、旧「熊町児童館」。 2011年の東日本差大震災と東京電力福島第一原発事故から初めて、2024年2月2日〜4日の3日間、当時の児童、園児に対して解放され私物の持ち出しの機会が与えられた。 この旧熊町小などは、原発事故の放射性物質汚染による帰還

      有料
      700〜
      割引あり
      • 写真家、田舎に住む DIY編 #6 倉庫を作る

        漬物の樽が置いてある漬物小屋、の様な雰囲気の「納戸」がありました。作りが雑すぎて今まで何にも使えていない空間だったので、ここをちゃんとした倉庫にリフォームします。 今回も動画はYoutubeにアップされていますので、こちらもどうぞ ①床にコンクリートを打つ地面そのままとなっていた床にはコンクリートを打ちました。 モルタル、コンクリート作業は毛っっこう大変なので、業者さんに別の作業をお願いする際に、ついでにやってもらいました。 ②壁に下地材をつける元の土壁は完全にぼろぼろ

        • 写真家、田舎に住む DIY編 #5 自分の書斎を作る

          今回のDIYは、大仕事です。部屋を丸ごとリフォームします。 それも自分の書斎なので、気合いが違います… 写真家の端くれであり、仕事も写真なので、デスクトップパソコンでの作業やプリント、写真集作りのために大きい作業デスクのある部屋が欲しいのです! ーー今回も動画はYouTubeにアップされていますのでご覧ください このような和室からスタートです。 今回の流れは… ①床を貼り替える・床板を、再利用可能なように綺麗に剥ぐ 畳をはぐと、下にはこんな床板がありました。

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        • 写真家、田舎に住む
          8本
        • 札幌日記 HOKKAIDO PHOTO FESTA
          8本

        記事

          写真家、田舎に住む DIY編 #4 ウッドデッキを作る

          さて、今回は屋外のDIY。 南側の窓の外には屋根もついているのですが、せっかくのいい場所があまり活用できていません。ちゃんとすれば天気のいいに日には絶好のくつろぎスペースになりそうな場所なので、ここにウッドデッキを作ります。 ーー今回も動画はYouTubeにアップされていますのでご覧ください 今回の流れは… ・束石(つかいし)をコンクリートの地面に固定する ・木材をカット、塗装 ・土台部分の木材を組み立てる ・フロア部分となるデッキ材を貼っていく ・周りに幕板を取り付ける

          写真家、田舎に住む DIY編 #4 ウッドデッキを作る

          写真家、田舎に住む DIY編 #3 ヒノキ風呂を自分で作りたい!

          春にこの古民家に越してきてから2ヶ月間、近くの温泉施設通いが続きました。その理由はお風呂のリノベーションに手間取ってしまったから。 寒々しいお風呂がついていましたが、どうもここでは至福の入浴は望めなさそう… 1日の疲れを癒すお風呂は大事!そして以前から憧れていたヒノキ作りの風呂場にしたいと思い、かなり大変な作業となってしまったのです。 ーー今回も動画はYouTubeにアップされています さて今回の計画は… ・タイル、壁、天井を全て取り剥がす ・浴槽の形を形成する ・床と

          写真家、田舎に住む DIY編 #3 ヒノキ風呂を自分で作りたい!

          写真家、田舎に住む DIY編 #2 洗面所を作る

          リビングの改修が終わってようやくまともに住めるように。安心して次は洗面所に手をつけます。 洗面所制作の動画はこちら さて、作業の内容はーー ・元からついていた洗面台を取り外し、新しいものを作る ・床と壁を剥がして断熱材を入れる ・床は無垢材フローリングに ・壁は漆喰塗り ・天井はヒノキの無垢材をはる という感じです。 断熱材を入れる 壁は石膏ボードだったので(前の住民がリフォームしたもの)、いったん剥がします。床はもう全部を貼り替える予定なので、ぶち壊します。両方とも

          写真家、田舎に住む DIY編 #2 洗面所を作る

          夜景を見て何を感じる? ー札幌日記8ー

          札幌に来た父親が、藻岩山から札幌の夜景を見たいとのこと。 藻岩山に登るにはロープウェーがあるらしく、その駅へ向かおうとしたがアクセスがちょっと悪かったため、3人でタクシーを捕まえる。 運転手さんに行き先を伝えると、「日本三大夜景ってありますよね。函館、神戸、長崎って。日本新三大夜景てのがあって、北九州、札幌、長崎なんですよ」と教えてくれる。自分も夜景といえば函館や神戸というイメージがずっとあったけど。調べてみると、日本新三大夜景は「夜景観光コンベンション・ビューロー」という

          夜景を見て何を感じる? ー札幌日記8ー

          失うもののほうが、多くなった ー札幌日記7ー

          HOKKAIDO PHOTO FESTA で展示することをSNSで見つけて、長野県の両親が札幌に見にくると連絡があった。 「わざわざくることはないのに」と返したけど、「それを口実に札幌観光をしたい」ということだった。それがどの程度本音なのかわからないけれども、そう言われてはご自由にどうぞとしかいえない。 いいおじさんの年齢になって、両親が自分の展示を見にくるのはなかなか恥ずかしい。「作品」などといって皆様の前で見せているものが、両親の前では急に小学校の図工や美術で作ったもの

          失うもののほうが、多くなった ー札幌日記7ー

          北海道は、でっかいどう ー札幌日記6ー

          札幌滞在中最後に訪れたのは北海道大学。JR札幌駅から10分も歩けばもう北大の札幌キャンパスの敷地。人口197万人の大都市のど真ん中にあり、歩いていてあまりにも広いのでどれくらいあるのか調べてみると、東京ドーム38個分だという。。調べついでにわかったのは、札幌キャンパスだけではない全ての北大の敷地は、東京23区より広いそうだ。その多くは研究のために持っている山林らしい。 その広さからか、学生たちで密集している感じは全くないし、どう見ても学生ではない人たちがたくさん散歩したり、

          北海道は、でっかいどう ー札幌日記6ー

          ウポポイでアイヌ文化を学ぶ ー札幌日記5ー

          札幌から特急で約1時間。太平洋に面する白老町にたどり着く。向かうのは以前から行ってみたかった「ウポポイ」。ここではアイヌの歴史や文化を学んだり体験できる。 以下「ウポポイのウェブサイトより抜粋」 ーーーウポポイ(民族共生象徴空間)は、アイヌ文化を振興するための空間や施設であるだけではなく、我が国の貴重な文化でありながら存立の危機にあるアイヌ文化を復興・発展させる拠点として、また、将来に向けて先住民族の尊厳を尊重し、差別のない多様で豊かな文化を持つ活力ある社会を築いていくため

          ウポポイでアイヌ文化を学ぶ ー札幌日記5ー

          見えないものを見るために ー札幌日記4ー

          札幌での写真祭に行くための荷物に何故か登山靴。住んでいる会津近辺も山だらけなのに、普段なかなか時間を作れず登れない。札幌では時間あるだろうと、山に登ることを決めていた。 札幌から近くて日帰りで…と調べて「札幌岳」に決める。標高1297メートルで、札幌の街が一望できるとある。天気は上々。 レンタカーの貸出開始が8時なので、登山口から登り始められたのが9時半。登山には遅い時間だから駐車場いっぱいかもという心配もあったが、車は6台くらいしかない。札幌から1時間の山にこれしか登山

          見えないものを見るために ー札幌日記4ー

          残してくれてありがとう ー札幌日記3ー

          札幌市内にある「北海道開拓の村」に行く。新札幌駅から乗り換えたバスはやがて山(丘?)の中に入り、紅葉がまさにピークで美しい。 小さな観光地と思っていたけれども、最初の建物から大きくてめちゃくちゃ立派なので「さすが北海道」などと意味不明な感激をする。 「開拓の村」は、同ない各地から移築復元された明治から昭和初期の建物が敷地に50棟以上並ぶ博物館。開拓当時の生活が見られる。ただの復元された建物ではなく、当時の本物の建物なので、歴史というか存在感がビシビシ伝わってくる。そしてその

          残してくれてありがとう ー札幌日記3ー

          何気ない平和 ー札幌日記2ー

          札幌で出会った若い写真家に「札幌で面白いところどこ?」と聞いたところ、「苗穂は工場がいっぱいありますよ」と教えてくれた。工場がいっぱいあるのが面白いかどうかわからないけれども、今回の札幌ではあまり予備知識を入れずに巡ってみようと思っていたので、彼の言葉に乗って市内の「苗穂」という地区に向かってみた。 札幌駅からJR線でたった1駅、歩いて行くと30分もあればたどり着く。都会のど真ん中が工場地帯という少し不思議な感じだ。工場といっても工業ではなく、食品関係なのだと歩いてみるとわ

          何気ない平和 ー札幌日記2ー

          札幌で阿蘇に会う ー札幌日記1ー

          早朝の新潟空港からのフライトで新千歳空港に到着。 電車で札幌まで行き、HOKKAIDO PHOTO FESTA会場の「モエレ沼公園」ガラスのピラミッドに向かう。車で送ってくれたのはスタッフであり、写真家の友人。彼女はずっと札幌をベースに写真家活動をしていて、出会ったのは3年前のこの写真祭でのこと。 モエレ沼公園に近づくと車窓から山のようなものが見えてきた。「あれ?どこかで見たような山だな…」と思いながらPHOTO FESTA会場となる公園内の施設「ガラスのピラミッド」に着く

          札幌で阿蘇に会う ー札幌日記1ー

          写真家、田舎に住む DIY編 #1  リビングをリノベーション

          投稿が随分とご無沙汰になってしまいました。さて、会津美里町の古民家に住み始めてから、ずっとDIYで家を修復しながら暮らしてきたので、その辺のことを「DIY編」として投稿をしていこうと思っていたのですが… noteだけでなく、youtubeにも同じ材料を投稿しようと思っていたため、動画の制作に手間取ってしまったのです。 ようやくyoutubeでの投稿が始まりましたので、ぜひこちらも視聴、チャンネル登録よろしくお願いします。 さて、DIYの話。 まず引越し前に住むのに一番大

          写真家、田舎に住む DIY編 #1  リビングをリノベーション