山路和弘

異才テネシー・ウィリアムズの「さけび」

いつも思っていた。劇場ってひょっとすると、役者にとっての牢獄じゃないかって

新宿三丁目の地下劇場に入った瞬間、目に入るのは、菱形舞台の2辺につられた網のような紗幕と、その向こうに横たわるトラワレの巨大な顔。そこここに咲いているひまわり。そして、菱形の角の、客席のキワに立つ、一枚のドア。

覚えてもいないくらいに続いた旅公演の、最果ての地、らしい。劇団員に逃げられ、マネージャーにも匙を投げられた2

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シアターコクーン「罪と罰」

渋谷・東急文化村・シアターコクーンで、「罪と罰」を見てきた。ラスコーリニコフが三浦春馬、ソーニャが大島優子。3時間40分の長丁場、一日二公演のタフさに驚く。階段状の舞台に群衆がいる中で、登場人物たちがどんどん場を変えていき、金貸しを殺したり、母や妹と話し合ったり、自室で絶望に沈んだりする。深刻で、固唾をのんで見守るシーンが多いが、ラスコーリニコフがポルフィーリーの部屋を訪れるシーンだけはやけにコミ

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読んで下さってありがとう♪♪♪
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猥雑なカオスとそれが生み出す黒くたぎった生命感が生と死のぎりぎりの境目の中で熱く光る尋常ならざる作品…★劇評★【舞台=罪と罰(2019)】

「自分のような特別な人間(選ばれた非凡人)には、その行為によって人類が救われその行為が必要ならば、(新たな世の中の成長のために)社会道徳を踏み外し法を侵してもいい権利を持っている」。これは昨今、日本や海外で頻発する無差別大量殺傷や無軌道な通り魔的凶行を犯した犯人たちがうそぶいた言葉ではない。今から150年以上も前にロシアの文豪ドフトエフスキーが自身の小説「罪と罰」の主人公に抱かせた言葉(一部分かり

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わたしもあなたのことがスキです

最後にしてようやくゴジラっぽくなった『GODZILLA 星を喰う者』

アニゴジ最終章でした。
今回、ゴジラVSギドラの構図だったから、
ようやくこれまでのゴジラっぽくなったかな、と。
やっぱり怪獣同士の戦いは見たいよね。

このアニメシリーズの第一作目を見たとき、
その前が『シン・ゴジラ』だったから、
どうしてもその特撮の方と比べてしまって、
「なんでアニメで、、、」と思ったりもしたけど、
シリーズを通してみると、これはこれでアリだなと思った。

このシリーズは、地

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前作を上回る面白さ『GODZILLA 決戦機動増殖都市』

ゴジラのアニメーション映画です。
前の『怪獣惑星』より全然いいっしょ!

前作はよくも悪くもみんなで「わーっ」ってゴジラを倒しにいく、
猪突猛進な映画で、
あれはあれで悪くなかったんだけど、
そこまで印象に残らない感じだったんだよね。

ところが、今回の『決戦機動増殖都市』は、
もっと人間ドラマに焦点が当たってた。

人類の子孫?みたな種族の持っている武器から、
メカゴジラに使われていたナノメタル

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