富岡駅

サブカル大蔵経174五十嵐泰正/開沼博他『常磐線中心主義 ジョーバンセントリズム』(河出書房新社)

上野、柏、水戸、泉、内郷、富岡。

 この常磐線沿線6つの駅の物語をそれぞれの専門家が語り、一冊が編まれました。英断といえる魅力的な切り口だと思います。

 日本で一番語られなかった路線が、実は一番語られるべき路線でした。

 昔、北海道から旅した時、鉄道を乗り継いで、最後、常磐線で上野に入りました。上野に近づくにつれ、日が暮れて真っ暗になって行きましたが、なんとも言えない高揚感が溢れてきて、集団

もっとみる
ありがとうございます。
2

2020年3月福島取材⑲/7ヶ月ぶりの富岡町

「有料」とありますが、基本的に全て無料で読めます。今後の取材、制作活動のために、カンパできる方はよろしくお願いします。

〜〜〜〜〜

<続き>

常磐線全通の日から1日たち、3/15。

⑬でも書いたが、僕は浜通りに来た時は、いわき以北では線量計にスイッチを入れる。1日でどの程度被曝したのか、積算線量を見ることで目安にはなる。今回の2泊3日の取材で、1日目の3/13は約7.5時間で積算で1.68

もっとみる

2020年3月福島取材⑬/添乗員のアナウンス

「有料」とありますが、基本的に全て無料で読めます。今後の取材、制作活動のために、カンパできる方はよろしくお願いします。

〜〜〜〜〜

<続き>

マリンパークなみえから、バスの時間もあるので最短ルートを通って浪江駅へ向かう。

この周辺はどんな形に変貌していくのだろう。利権屋があれやこれやと狙っているが、果たして奴らの思惑通りにいくのだろうか。

2011年3月12日、津波に襲われた後のこの辺り

もっとみる
いいネ!
10

<フクシマからの報告>2020年春   「人が戻らない」 再開3〜4年     事故前の人口を回復した市町村ゼロ  強制避難地域 帰還者の苦悩

2011年3月11日に始まった私の福島第一原発事故取材は、9年目に入った。

 今回の論点は「かつて強制避難の対象になった市町村には、どれくらいの住民が戻ったのか」である。

 東京で見る新聞テレビは、やれ「JR常磐線が全線復旧した」とか、やれ「東京五輪の聖歌ランナーが走る」(コロナウイルスで五輪そのものが延期にならなければ2020年3月26日に福島市を出発するはずだった)とか「復興」を演出するイ

もっとみる

2020年3月福島取材⑩/代行バス最後の運行の日

「有料」とありますが、基本的に全て無料で読めます。今後の取材、制作活動のために、カンパできる方はよろしくお願いします。

〜〜〜〜〜

<続き>

2020年3月。最後の富岡〜浪江間代行バスに乗ろうと思って行ったのが3/5、6日。それからわずか1週間、僕はまた浜通りにいた。

本来ならこの日は、FoE Japanのシンポジウムで作品を展示するため、新幹線で福島市に向かう予定だった。それが新型コロナ

もっとみる
いいネ!
10

2020年3月福島取材①/強風で上がる空間線量

「有料」とありますが、基本的に全て無料で読めます。今後の取材、制作活動のために、カンパできる方はよろしくお願いします。

〜〜〜〜〜

2020年2月のある日、新型コロナウイルス(COVID-19)が徐々に蔓延しつつあった頃、3/11(東京)、3/14、15(福島)の3日間、FoE Japanの主催する国際シンポジウムで絵本を展示、グッズ販売をする予定だった僕は、スタッフの人たちと打ち合わせをして

もっとみる
サンクス!
11

2019年11月、浪江取材/雛人形<終>

「有料」とありますが、基本的に全て無料で読めます。今後の取材、制作活動のために、カンパできる方はよろしくお願いします。

〜〜〜〜〜

<続き>

常磐線の踏切を渡り、イオン浪江へ向かう。朝から1日歩きっぱなしで、15kmは歩いただろうか。足が棒のようだ。

タイヤがペシャンコ。震災直後から放置された車。今も撤去される事なく、ここに置かれている。

メインストリートから少し外れ、住宅が並ぶところを

もっとみる
ありがとうございまんもすw
13

<フクシマからの報告>2020年春   福島第一原発に近づくと JR常磐線車両内で 線量計の警告音が鳴った        その車両が東京に毎日6本やってくる

2020年3月14日、JR常磐線が全線復旧し、東京・上野駅と宮城県・仙台の間が直通で行き来できるようになった。そのニュースをご覧になった方は多いと思う。2011年3月の東日本大震災以来、9年ぶりに電車が全線を往復できるようになった。これが「復興」の象徴だとして、新聞テレビは大きく取り上げた。

 福島第一原発事故を発生初日から取材している私にとって、これは大きな動きだった。

 かつて現地で目撃し

もっとみる

2019年11月、浪江取材/桃内駅

「有料」とありますが、基本的に全て無料で読めます。今後の取材、制作活動のために、カンパできる方はよろしくお願いします。

〜〜〜〜〜

<続き>

この日(2019年11月10日)は朝5時起きで6:12いわき初の電車に乗り、富岡から代行バスを経由しつつ浪江で電車に乗り換え、1つ先の桃内駅へ。ここは通過したことはあるが、降りるのは初めてだ。

朝焼けのいわき駅。

海の向こうから太陽が昇る。

車窓

もっとみる
ありがとうございます。
9

<フクシマからの報告 2020年春>  津波と原発事故で消えてしまった    JR富岡駅前の商店街を再訪      住民の95%が消えた町で       ホテル経営に挑戦する地元民に会った

東日本大震災による津波と原発事故で、消えてしまった街がある。福島県富岡町にあるJR富岡駅(常磐線)一帯である。地名では「仏浜」という。前回の本欄で書いた「夜ノ森駅」の一つ南、東京寄りの駅である。

「浜」という地名の通り、海岸からわずか500メートル。ホームから海が見える。静かなときは波が砕ける音が聞こえる。電車は1時間に1〜2本。1898年開業。小さな木造駅舎が立つ、ひなびた駅だった。

↑20

もっとみる