hideonakane

美術家(絵画、写真、映像、インスタレーション)です。http://hideonakane.com/

hideonakane

美術家(絵画、写真、映像、インスタレーション)です。http://hideonakane.com/

    マガジン

    • hideonakane 映画日記

      中根秀夫の映画日記。美術家です。ふだんFBに書いているものをまとめ直して公開します。とりあえず過去分2020年、2019年、2018年と遡っています。基本的に映画館でしか映画は見ません。

    • 2022年 竜田駅から

      1年半ぶりに福島に行ってきました。いつもの常磐線木戸駅の隣、竜田駅を拠点に、震災遺構となった波江町立請戸小学校と、翌日は避難指示(特定復興再生拠点区域)が6月30日に解除されたばかりの福島第一原発から4キロの位置にある大野駅(大熊町)から夜ノ森駅(富岡町)までの7キロほどを歩いてきました。順にご覧いただければ幸いです。

    • 2021 木戸駅と

      2013年9月に初めて訪れて以来、浜通りのこの土地に心を寄せる。東日本大震災・福島第一原子力発電所事故から10年。復興と再生、現在を綴る。撮影 | 2021年2月18日、19日、20日。| 福島県双葉郡楢葉町、広野町、富岡町、双葉町他。

    • 「もういちど秋を - try to remember」

      詩:武田多恵子 音楽:かみむら泰一 映像:中根秀夫   この映像は「もういちど秋を- try to remember」展(2016年 GALERIE SOL 東京)で有声、「海のプロセス–言葉をめぐる地図(アトラス)」展(2017年 東京都美術館) では無声、「もうひとつのもういちど秋を」展(2019年 Gallery Nayuta)と「中根秀夫映像上映会」(2020年 さいたま市民会館うらわホール)で有声/無声版が上映・展示された。 展示の依頼等はhttp://hideonakane.com/contact.html からお願いします。 Copyright ©︎2018 Taeko Takeda, Taiichi Kamimura, Hideo Nakane. All rights reserved.

    • ephemeral / eternal 2018

      Hideo Nakane 2018 “ephemeral / eternal” 28 August – 24 September 2018. Group exhibition at the old Tanaka’s housing (registered tangible cultural properties) in Kawaguchi.

    最近の記事

    固定された記事

    うつくしいくにのはなしⅡ − forget-me-not

    うつくしいくにのはなしⅡ - forget-me-not 展 2019年3月18日 から3月23日 @GALERIE SOL▶ ああ、明日にでもあそこへゆこう なぜならいまの僕には、 昼も夜も、あの湖の水の 岸にくだける柔らかな音が聞こえるからだ。 車道を走っていようと 汚れた歩道に立っていようと いつも     W. B. イエーツ「イニスフリーの島へ」*1 真冬のさなかに 彼は消えていった 小川は凍てつき 空港はどこも人影がまばらだ そして雪は 街の彫像の輪

    スキ
    2
      • WANDA/バーバラ・ローデン監督

        バーバラ・ローデン監督の「WANDA/ワンダ」(1970年)を見る。バーバラ・ローデン(1932〜1980)唯一の監督作で、主人公のワンダも彼女自身が演じている。ヴェネチアやカンヌでは評価があったものの自国アメリカでは黙殺される。当時のアメリカでは女性監督作品が劇場公開されることすら稀有であった。 窓のすぐ外の採掘場で重機が唸りをあげる。ペンシルベニアのとある炭鉱の町。ひとり砂山の間を彷徨うワンダの姿をロングショットのカメラが捉える。アメリカの貧困の原風景とさえ見える。家庭

        • マリアの本/ゴダール追悼2

          都内で「ゴダールの80/90年代セレクション」が上映されていたのは偶然なのだろうが、新しい映画館で何かひとつ見ようと、頭に浮かんだのが『ゴダールのマリア』(1985年)だ。 『ゴダールのマリア』は「マリアの本」と「こんにちは、マリア」の二部構成の映画で、自分は冒頭30分ほどを占める「マリアの本」がとても好きだ。正確に言えば、「マリアの本」はゴダールのパートナーであるアンヌ=マリー・ミエヴィルが監督した短篇なのだが、(後半のスパイシーな処女懐胎映画「こんにちは、マリア」の方は

          スキ
          1
          • マルケータ・ラザロヴァー/フランチシェク・ヴラーチル監督

            チェコの映画監督フランチシェク・ヴラーチル(1924〜1999)の「マルケータ・ラザロヴァ」(1967年)を見る。 映画はヴラジスラフ・ヴァンチュラ(1891〜1942)による1931年に発表された同名の小説を原作とする。小説家ヴァンチュラは共産主義に傾倒していたが、クレメント・ゴットワルト(戦後チェコスロバキア大統領を務めた独裁者として知られる)の体制に反対し1929年に党を脱退。その後反ヒトラー運動に参加し1942年にゲシュタポに処刑されている。ヴァンチュラの作品はミラ

            スキ
            3

          マガジン

          マガジンをすべて見る すべて見る
          • hideonakane 映画日記
            hideonakane
          • 2022年 竜田駅から
            hideonakane
          • 2021 木戸駅と
            hideonakane
          • 「もういちど秋を - try to remember」
            hideonakane
          • ephemeral / eternal 2018
            hideonakane

          記事

          記事をすべて見る すべて見る

            ゴダール追悼

            自分がジャン=リュック・ゴダールの映画を見るようになったのは大学に入ってからなのだが、とはいえ80年代末〜90年代のバブル期の日本で、ヌーヴェルヴァーグというパリの50〜60年代の空気があまりにかけ離れたものであり、共感できることは少なかったというのが偽らざる気持ちだ。 そもそもリアルタイムでゴダールを見てロメールを見たからと言って、「ヌーヴェルヴァーグ」を理解できるわけではないはずで、最近になってジャック・リヴェットがリマスターされ、あるいはゴダールも「ワン・プラス・ワン

            スキ
            3

            シャンタル・アケルマン映画祭

            ベルギーの映画監督シャンタル・アケルマン(1950~2015)の特集があった。日本ではほとんど公開の機会が無かったそうなので、今回リマスター化に伴い初めて彼女の作品を見たのだが、高度な人間観察と精緻な画面構成が特徴の映画であった。5本の上映作品のうち「私、あなた、彼、彼女」、「ジャンヌ・ディールマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地」、「アンナの出会い」、それと後期作品の「オルメイヤーの阿房宮」の4本を見た。まだ彼女の作品を見たことがないならば強くお勧めしたい映

            スープとイデオロギー/ヤン ヨンヒ監督

            ヤン ヨンヒ監督の「スープとイデオロギー」を見る。 ヤン ヨンヒ監督の映画は今回初めてだが、2018年に書かれた自伝的小説『朝鮮大学校物語』は以前に読んでいる。ヤン監督は大阪出身の在日コリアン2世で、両親ともが朝鮮総連大阪本部の幹部として同胞に金日成の偉大さと民族教育の重要性を説くことを仕事としていた。1971年に行われた帰国事業では、両親はヤン監督の3人の兄を、彼らが見たこともない祖国北朝鮮に送った。朝鮮総連が旗振り役を果たしたのだ。「国家」と家族について、ヤン監督(娘ヨ

            スキ
            1

            魂のまなざし/アンティ・ヨキネン監督

            アンティ・ヨキネン監督の「魂のまなざし」を見る。 フィンランドの国民的画家ヘレン・シャルフベック(1862-1946)のことはあまり知られていないのかもしれない。自分は 2015年に日本で初めて紹介された「ヘレン・シャルフベック―魂のまなざし」展を東京藝術大学美術館で見ている。タイトルの「魂のまなざし」はここから取られているはずだ(原題はHELENE。リンクは神奈川県立近代美術館のものから)。 ヘレン・シャルフベックは18歳でパリに留学し、絵画の最新の動向に触れ精力的な創

            スキ
            4

            ヤスミン・アフマド傑作選 アディバ・ヌール追悼上映

            2009年に51歳の若さで亡くなったマレーシアのヤスミン・アフマド監督。そして今年6月には、アフマド監督作品で主人公の若者(あるいは家族)を支える印象深い役柄を演じてきた女優アディバ・ヌールさんもまた51歳の生涯を閉じた。今回の「ヤスミン・アフマド傑作選 アディバ・ヌール追悼上映」では、アディバ・ヌールさんの出演する『細い目』(2004年)『ムクシン』(2006年)『タレンタイム〜優しい歌』(2009年)の3作品を見た。 アフマド監督作品をひとことで総括すると、「優しい映画

            ベイビー・ブローカー/是枝裕和監督

            是枝裕和監督の「ベイビー・ブローカー」を見る。是枝監督といえば2018年に「万引き家族」でパルム・ドールを受賞し注目を浴びたが、今回の作品はそれを上回る密度の高い作品だ。元々は熊本の慈善病院の取材から始まったそうだが、舞台、俳優、製作とも韓国で行われた韓国映画である。 雨の中を傘もささずに急な坂道を登っていく女の後ろ姿。ポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」でも見た、低い土地に住む人々のことを思い浮かべる。女は意を決しポストの扉を開き、中の小さな籠に子どもをあずけ、

            スキ
            4

            さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について/ドミニク・グラフ監督

            1931年のベルリンを舞台にした、小説家を志すファビアン(トム・シリング)と女優を夢見るコルネリア(ザスキア・ローゼンダール)の比較的小さな物語である。日本でグラフ監督作品が紹介されるのは今回が初めてとのこと。1952年生まれ、さすがの手練れである。 夜な夜な街に繰り出し、享楽的な生活を送るファビアン。第一次大戦に従軍した彼の今はまた悪夢にうなされる日々でもある。 ファビアンの親友ラブーデは満を辞して大学へ哲学の学位論文を提出。二人はその足でキャバレーへと繰り出す。舞台上

            スキ
            2

            大野駅から夜ノ森駅まで

            2022年7月11日(月) Day 2 東京地方裁判所は、元会長ら4人に合わせて13兆3000億円余りの賠償を命じる判決を言い渡した。巨大津波を予見できたのにもかかわらず、対策を先送りして事故を招いたと認定した。 竜田駅 朝 小雨降る週明け月曜日の朝。楢葉町役場から、庁内に献花台と記帳所を開設した旨の放送が流れている。 小さな駅舎だけだった竜田駅は、今ではタクシーも常駐する大きなロータリーができた。駅前には建設会社の大きな社屋、その奥には単身者用のアパートが立ち並ぶ大

            竜田駅と双葉駅、請戸小学校まで

            2022年7月10日(日) Day 1 -  その2 天神岬から楢葉町海岸へ 天神岬から北に向かって坂を降りると程なく海が見える。井出川の河口、楢葉町海岸だ。映像作品の取材のため2016年8月にここを訪れているのだが、当時はまだ巨大堤防の工事は始まったばかりだ。防潮堤は地形を大きく変えてしまったものの、ふとした場所に懐かしい風景が残っている。 竜田駅から双葉駅へ 竜田駅9:59発下り原ノ町行きに乗車。富岡→夜ノ森→大野そして10:19に目的の双葉駅に着く。降りたのは自

            スキ
            1

            天神岬から山田浜へ

            2022年7月10日(日) Day 1 -  その1 天神岬スポーツ公園 福島県双葉郡楢葉町。いつもの木戸駅ではなく、今回はひとつ先の竜田駅を拠点にする。宿泊先の天神岬スポーツセンターは岬の高台にあって、ここからフレコンバッグの積み重なる仮置場があった前原地区と山田浜、遠くにJERA広野火力発電所(旧東京電力広野火力発電所)を一望できる。自分は楢葉町で帰還が始まる直前の2015年6月にこの地を初めて訪れ、そして去年2021年2月に再訪した際に公園内にある宿泊施設が営業再開

            スキ
            1

            ワン・セカンド 永遠の24フレーム/チャン・イーモウ監督

            チャン・イーモウ監督の「ワン・セカンド 永遠の24フレーム」を見た。「ニュース映像」にわずかに映る娘の姿を求め、強制労働所を抜け出した男(チャン・イー)が、灼熱の砂漠を抜け、辿り着いた村での上映に至るあれこれを描いた話だ。 男は、運搬係のバイクのから大事なフィルムの入った缶を盗む子ども(リウ・ハオツン)に出くわす。フィルムが無ければ映画の上映自体が中止になってしまう。男と孤児リウとの戦いの火蓋は切って落とされる…(ちなみにこれはコメディー映画なのだ)。男は妻に離縁され、娘と

            スキ
            1

            パリ13区/ジャック・オディアール監督

            ジャック・オディアール監督の「パリ13区」を見る。ここで「フランス映画」は21世紀の現在に於いても持続可能である、という命題について考えてみようと思う。 モノクロの映像がパリの風景を写し出す。どこまでも広がる高層ビルと高層住宅の、整然と並んだ窓の中はまたそれぞれの日常が垣間見られる。リビングルームで半裸のままカラオケマイクを握るエミリー(ルーシー・チャン)は中国系フランス人だ。彼女はアフリカ系フランス人のカミーユ(マキタ・サンバ)に、フランス人らしい軽妙な「語り」で誘いをか

            スキ
            2