情熱の王国/カルロス・サウラ監督
スペインのカルロス・サウラ監督の「情熱の王国」を見る。今回初めてサウラ監督の作品に触れるのだが、1932年に生まれ、昨年2023年に91歳で亡くなっている。「ミツバチのささやき」のビクトル・エリセ監督(1940年生まれ)より一世代上になろうか。サウラ監督もまたフランコ政権に強く反発したひとりである。
メキシコのとある劇場で、演出家のマヌエル(マヌエル・ガルシア=ルルフォ)が、若者が演じるミュージカルの主演と共同演出とをサラ(アナ・デ・ラ・レゲラ)に求める場面から始まる。とも