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0205 原発事故の記憶と記録-廃炉博物館へ いわき帰郷❷
to 福島原発事故の今を知る方法関心ある方
2022年6月某日。地元福島県いわき市に戻った際に、どうしても足を運びたかった福島第一原発近隣の町。法的に行ける範囲での訪問を。考えの整理と東京電力の”廃炉資料館”訪問の所感。
行っておきたかった理由は何か?
行ってどうするのか。興味本意ならそれはどうかと思う。みたいな自問自答もややあり。
悲しみ。労わり。悔やむこと。いたたまれない感情。明るく朗らかに態度を転換こと。前を向くこと。ポジティブに努めること。当然、ケースバイケースな態度に。だが、杓子定規に装ってきた気もする。
この件に対する個人的な腹落ちする態度を固めたい。そんなインサイト(無意識の認識)があったと思う。実家のあるいわき市から50km。北上すること約1時間で原発のある大熊町方面へ。
避難指示区域についての確認
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↑福島復興ステーションのサイトの避難指示区域のイメージ(2022年6月12日時点)
事故から11年たった今も、帰還困難区域は、当時の風向きにそって北西に伸びている。特別通過交通制度によって、車で通ることは可能になっている。
帰還困難区域…放射線量が非常に高いレベルにあることから、バリケードなど物理的な防護措置を実施し、避難を求めている区域。
廃炉資料館へ
原発のある双葉町・大熊町。そのひとつ南側にあるのが富岡町。東京電力廃炉資料館がある。ここで、原発事故の歴史と現在、未来を学ぶ機会に。
東日本大震災の津波によって発生した原発事故の経緯と対応を振り返り、廃炉作業の計画と進捗を発信する。2018年11月オープン。
来館者数の目標は年間2万人。開館1年時点で5万人を超える。20年2月末時点で5万8000人、海外からも1400人が訪問。
多くの原発は、地元自治体や住民に受け入れてもらおうと、原発のメリットや安全性をPRする施設を設置している。廃炉資料館も、かつては原発のPR施設であった。
図らずも東日本大震災で原発安全神話が砂上の楼閣であったことが明らかになる。おごりと過信をいましめるための場として生まれ変わった。
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完全予約制となっています。
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前田さんと、両親。
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同郷いわき市出身。
とてと勉強されていまして、
途中うかがった質問にもほとんど
答えていただきました。
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というとすぐに怖いイメージを
抱いてしまうのが大多数ではないか。
核分裂や発電所のしくみを
正しく理解するのには
とてもよい時間でした。
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事故の経緯の理解が
深まります。
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さらにそれらの束が原子炉に。
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原子炉があることを知りました。
そのうち事故は1号機から4号機。
それぞれの事故の過程をわかりやすく解説。
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これは、廃炉をすすめるために働く方々の
労働環境改善について。
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常にモニタリングされていて、
安全が担保されています。
1.5時間のツアー。あっという間。ものすごく勉強になった。担当の前田さんの丁寧な説明にも感謝。どんな理解が深まるのか、あらためて箇条書き。
当時、原子炉建屋で何が起きていたのか。
1〜4号機までそれぞれの原因と状態。
30〜40年かけた廃炉への一大プロジェク。
今後燃料デブリどうとりだすか。
トリチウムのリスクと安全性。
処理水の海洋放出への計画。
第二原発ではなぜ事故がなかったのか。
ウランと中性子の核分裂のしくみ。
原子力発電のしくみと構造。
東京電力の負債の大きさ。
原子力事業の今後。
今の結論は、”感情はださなくてよい。事実をそのまま理解すること”とした。訪問前より腹落ちが進んだ。有事に気づかされるエネルギーの問題。電力不足の今夏は、行動変容と考えを深める季節としたい。
周辺を車でめぐる - 2022年6月現在 -
廃炉資料館を後に、少し周辺を回る。記録と記憶。
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チェーン店も軒並みあの日から
時間がとまっている。
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震災の被害にあった警察車両。
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夜ノ森駅旧舎の案内板とベンチ。
駅舎の老朽化に加え、除染後の放射線量が十分に
下がらない可能性もあったため、2019年に
駅は解体再整備された。そのとき保存した設備。
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海の眼前だったため旧駅舎は津波で流出。
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線量計が設置されている。
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富岡町観光協会の観光案内所。
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今は帰還困難区域からは外れる。
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