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2018年12月福島、富岡駅周辺

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もやい展で原画全公開予定の絵本が完成し、今度は大きい作品制作のイメージ構築のために、以前から決めていた12月取材。友人知人にお願いして帰還困難区域を歩くことも考えていたが、敢えて徒歩で、再び富岡と浪江を訪問することにした。まだまだ僕には何も見えていないし、もっと知る必要があると思ったから。

ツイッターや様々なSNSにおける「ネトウヨ」や「福島差別論者」や「放射能安全論者」等々、現場を知らずに好き勝手言いたい放題の連中全員線量計渡して双葉郡見学ツアーに連れて行きたい気もするが、関わるだけ時間の無駄なようにも思える。誰かに対して何かを押し付けても反発しか産まない。粛々と出来ることを続けてニュートラルな人に関心を持ってもらい、小さなうねりを少しずつ広げていって人々の意識の奥底に何かとっかかりをつけていく。地道だが確実な作業を続けていくしかないとも思った。

早朝6時に家を出て、週末パスで上野まで。上野から特急ひたちに乗り込み、まずはいわきを目指す。いわきで途中下車し、歩き取材に不要なものをコインロッカーへ収める。

1日目は、一路富岡へ。

(いわき駅はやや曇り)

(見慣れた風景)

(何度も泊まってるが、実はいわき観光はほとんどしたことない。3年前に四倉の蟹洗温泉に泊まっただけだ)

(列車は特急列車)

今回の取材から、線量計はガイガーフクシマへとグレードアップ。前回10月の取材で、思いがけず帰還困難区域を丸腰で歩くことになってから、より正確な線量計の必要性を感じた。ウクライナ製のガイガーミュラー管に、福島の町工場で部品を製作した、いわば「下町ガイガーカウンター」のガイガーフクシマ。2万円弱の価格でありながら、その倍はする製品とほぼ同等の感度と精度を持つ。積算線量も計算できるので、自らの被曝量も把握することができる。いわき以北では常に電源を入れておくことにした。

(竜田駅前の太陽光パネルと復興公営?住宅。昨年3月に来た時はまだ大部分が建設中だった)

(武ちゃん食堂。これも以前はなかった。除染などの現場作業員向けだろう)

(富岡駅着)

富岡を歩くのは5月以来。今回は、あまり長い距離を歩く予定はない。比較的狭い範囲を、細かく見たいと考えていた。

(プレミアム商品券がここで買えるのか)

(海へ向かって歩いてみる)

(歩いてみるが…)

(減容化処理施設)

富岡川河口にかかる橋とフレコンバッグ。あの橋を渡って県道391号に行きたかったが、ここで、行き止まりとなる。迂回して行くことも検討するが、土曜日だが工事は続いており、ダンプが行き交う姿を見て断念する。

(津波の痕跡)

(富岡でもかさ上げ工事は行われており、海は見えなくなった)

(廃炉資料館方面を目指す)

(川沿いに並んだフレコンバッグ)

(白サギがフレコンバッグの上を飛んでいく)

この日、富岡駅周辺で最も空間線量が高かったのは、皮肉にも廃炉資料館前だった。都内の16倍以上。
10月に訪れた際も、感度の悪いエアーカウンターSで0.45μSv/h前後だった記憶がある。

尚、廃炉資料館にはこの日は行かなかった。プロパガンダ施設を見るのも「敵情視察」という意味で価値があるが、いかんせん徒歩では時間がない。もっといろんなところを見たい。

<続く>


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