昨日のつぶやきを読んで下さった方から 「(動物の置物がいっぱいで)ガラスの動物園ですね」 という感想を頂きました。 私はこの作品のローラのように繊細な心の持ち主ではありませんが…。 引きこもり、非婚、毒親などがモチーフの古くて新しい、普遍的激痛戯曲。読むと心が出血する名作です。
沢尻エリカ4年振りの復帰が、テネシー・ウィリアムズの『欲望という名の電車』ブランチだと聞いて、なるほど、芸能界には知恵者がいるものだと感心した。ただ、これまで名優と呼ばれた人たちが演じてきた。今回は、大胆な翻案でもするのだろうか。翻案に上演許可が下りるのか。人ごとながら心配です。
文学座の『地獄のオルフェウス』を愉しみにしている。以前、広田敦郎訳をもとに、雑誌「悲劇喜劇」に原稿を書いた。テネシー・ウィリアムズは、私にとっては、シェイクスピアよりも、チェーホフよりも大切な劇作家だ。「重要な」ではない。「大切な」と言いたくなるのは、親愛の気持ちがあるから。
恐ろしいほどパワフルで大胆な『地獄のオルフェウス』を観た。レイディ(名越志保)とヴァル(小谷俊輔)の求め合う強い気持ちが、アメリカ南部のスピリチュアルな志向と結びついているとよくわかる。演出家松本祐子、文学座アトリエにとって、画期的かつ瞠目すべき舞台。見逃せない。詳しくは劇評で。