Harukana

公務員保育士ととして働き出して15年になります。対話的、協働的な保育で世界を変えたいと…

Harukana

公務員保育士ととして働き出して15年になります。対話的、協働的な保育で世界を変えたいと思っています。僕の姿や関わりに影響を受けて、多様性を受け入れ、尊重するマインドの基礎に育ち、それが将来の世界の平和に繋がっていくといいなと思い、毎日保育に奮闘しています。

記事一覧

炊き出しボランティアからマネジメントについて学んだ

能登半島地震の被災地、輪島で炊き出しの手伝いをしてきました。 これまでに4月の2回の土日、計4日。 そこでマネジメントにつながることを学びました。 1.炊き出しで…

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4日前
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保育士は「子ども理解」のプロフェッショナル

昨日、Xを眺めていたら、 尊敬する澤円さん(@madoka510)がこんなツイートをしていました。 保育士はプロフェッショナルな仕事 というマインドセットを持って日々保育を…

Harukana
2週間前
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「人はミスするもの」で業務改善した話

職場(保育園)でちょっとした工夫を実践した話 今年度、担任するクラスの中に、 熱が出た時に坐薬を投与するしてほしいと 保護者から依頼されている子がいます。 僕はポ…

Harukana
3週間前
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年長クラスで大切にしたい3つのこと

昨日は入園式がありました。 今年度は年長組担任になりました。 今回の記事は、入園式の日の担任挨拶で話した この1年の保育で大切にしたいことをお伝えします。 1.年長…

Harukana
1か月前
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「最初が肝心」の意味するところ

新年度が始まりましたね。 みなさんはいかがお過ごしでしょうか? 新しいクラスの担任が決まると こんな声をかけられることがあります。 「最初が肝心だからね〜」 1.こ…

Harukana
1か月前
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男性保育士が日本版DBSに思うところ

日本版DBSが国会に追う案提出されたとのニュースを聞いて、 男性保育士である僕がどう感じたかを記事にしたいと思います。 1.日本版DBSのニュースを聞いて感じたこと こ…

Harukana
1か月前
5

保育に生成AIを活用してみませんか?

OpenAIなど生成AIが話題になっていますが、保育の世界にいると、遠い世界の話に聞こえませんか? でも、使い方によっては保育に活かせるんですよ。 今回は、僕が実際に保…

Harukana
1か月前
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あなたの園の保育のICT化の目的は?〜ワクワクする未来のために〜

みなさんの園では保育のICT化はすすんでいますか? 保育のICT化をすることで、どんなことを期待しますか? DX(デジタルトランフォーメーション)の手段の一つ、ICT化。 …

Harukana
2か月前
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ドキュメンテーションをみた年少児の様子

保育ドキュメンテーション、いろいろなところで「いいよ」と見たり、聞いたりするけど、今の保育園では誰もやっていない。それどころか多分市内の公立園で取り組んでいる人…

Harukana
2か月前
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保育ドキュメンテーションのはじめかた②〜1年間取り組んでみて

保育ドキュメンテーション、いろいろなところで「いいよ」と見たり、聞いたりするけど、今の保育園では誰もやっていない。それどころか多分市内の公立園で取り組んでいる人…

Harukana
2か月前
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保育ドキュメンテーションのはじめかた①〜1年間取り組んでみて

保育ドキュメンテーション、いろいろなところで「いいよ」と見たり、聞いたりするけど、今の保育園では誰もやっていない。それどころか多分市内の公立園で取り組んでいる人…

Harukana
2か月前
8

あなたは何のために働いていますか?

あなたは何のために働いていますか? そんなことを考えたことはありますか? 毎日、業務に追われていると考える時間もとれないこともあると思いますが、一度立ち止まって考…

Harukana
2か月前
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ヒヤリハットを活用しよう

1.子どもの事故に新しいものはない これは学校だけの話ではないと思う。保育園や幼稚園でも同様のことが言えると思います。 では、なぜこういう事故が繰り返されるのか…

Harukana
2か月前

保育には最適解を求める思考が必要

澤円さんのお話を聞いて正解と最適解について考えたので、記事にしてみようと思います。 1.保育には正解がない。あるのは最適解。 保育や子どもへの関わりには、正解は…

Harukana
2か月前
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保育の振り返りに保育版SOAPはいかがですか?

1.残念な保育の振り返りをしていませんか? 保育者の皆さん、保育の振り返りを行っていますか? どんなことを考えて行っていますか? 保育の振り返りを行ったときにこん…

Harukana
3か月前

幼保小の接続には、丁寧な関わりと解像度を上げることが必要

小学校に向けて、保育園でできることを考えてみた1.小学校で対応に困るこの特徴や行動 先日、勤務する市の保育園、小学校、適応教室の専門家(児童精神科医や心理士など…

Harukana
3か月前
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炊き出しボランティアからマネジメントについて学んだ

炊き出しボランティアからマネジメントについて学んだ

能登半島地震の被災地、輪島で炊き出しの手伝いをしてきました。
これまでに4月の2回の土日、計4日。
そこでマネジメントにつながることを学びました。

1.炊き出しで学んだこと

全体の動きのイメージをもつ

場のセッティングを丁寧にする

冷静なトラブル対応

当たり前のことだけど、
初めてのことばかり、慣れない環境で炊き出しをしたことで
改めて強く感じたことです。

これらのことは炊き出しだけで

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保育士は「子ども理解」のプロフェッショナル

保育士は「子ども理解」のプロフェッショナル

昨日、Xを眺めていたら、
尊敬する澤円さん(@madoka510)がこんなツイートをしていました。

保育士はプロフェッショナルな仕事

というマインドセットを持って日々保育をしているので、
今回はこのことについて考えてみたいと思います。

1.保育士の専門性とはスキルではない

保育士はプロフェッショナルと言いましたが、
何のプロだろう?
このことを掘り下げて考えてみると・・・
すぐに行き詰まっ

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「人はミスするもの」で業務改善した話

「人はミスするもの」で業務改善した話

職場(保育園)でちょっとした工夫を実践した話

今年度、担任するクラスの中に、
熱が出た時に坐薬を投与するしてほしいと
保護者から依頼されている子がいます。

僕はポンコツで忘れやすいので、
仕組みでカバーしないと絶対に忘れると思います。

現に、年度末戸外遊び時に花粉用メガネを着用してほしい
という保護者からの依頼も、2日目にして着用忘れて、
慌てて仕組みづくりをしました。

どんな仕組み(対策

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年長クラスで大切にしたい3つのこと

年長クラスで大切にしたい3つのこと

昨日は入園式がありました。
今年度は年長組担任になりました。
今回の記事は、入園式の日の担任挨拶で話した
この1年の保育で大切にしたいことをお伝えします。

1.年長クラスで3つの大切にしたいこと

担任挨拶で、保護者の皆さんにお伝えした今年1年の保育で
大切にしたいことは3つ。

よく遊ぶこと

自分で考えること

体験すること

2.①よく遊ぶこと

まず最初に伝えたことは、

「よく遊ぶこと

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「最初が肝心」の意味するところ

「最初が肝心」の意味するところ

新年度が始まりましたね。
みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

新しいクラスの担任が決まると
こんな声をかけられることがあります。

「最初が肝心だからね〜」

1.この言葉が発せられる状況などコンテキスト

この言葉を聞くのは、
特に大変なクラスだったり、
保育士の話を聞いてもらうにはコツがいる子がいるクラスの担任になった時です。
僕だけでなく、他の人が言われているのも聞きます。

ベテランと

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男性保育士が日本版DBSに思うところ

男性保育士が日本版DBSに思うところ

日本版DBSが国会に追う案提出されたとのニュースを聞いて、
男性保育士である僕がどう感じたかを記事にしたいと思います。

1.日本版DBSのニュースを聞いて感じたこと

このニュースを聞いて、
こどもの安全に期待できるとともに、
これで少しは安心して働けるかもしれない、
この制度には賛成
と感じました。

これまで子どもに対する性犯罪のニュース、
特に男性保育士による性犯罪が世の中を賑わしたときに

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保育に生成AIを活用してみませんか?

保育に生成AIを活用してみませんか?

OpenAIなど生成AIが話題になっていますが、保育の世界にいると、遠い世界の話に聞こえませんか?
でも、使い方によっては保育に活かせるんですよ。

今回は、僕が実際に保育に活かした方法をお話ししようと思います。

1.保育にAIを活かすとは

保育の中で子どもたちにAIを触らせる、教材として使用する・・・

というわけではないです。当たり前ですが。
まだそのような段階にAIはありません。
将来的

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あなたの園の保育のICT化の目的は?〜ワクワクする未来のために〜

あなたの園の保育のICT化の目的は?〜ワクワクする未来のために〜

みなさんの園では保育のICT化はすすんでいますか?
保育のICT化をすることで、どんなことを期待しますか?

DX(デジタルトランフォーメーション)の手段の一つ、ICT化。
この記事を保育のICT化に置き換えて考えてみました。

1.ICT化の目的は「コスト削減」?

この記事を見て驚いたのは、8割の企業ではDX化の目的が「コスト削減」としているところ。
僕はDX化やICTツールの導入で、事務作業

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ドキュメンテーションをみた年少児の様子

ドキュメンテーションをみた年少児の様子

保育ドキュメンテーション、いろいろなところで「いいよ」と見たり、聞いたりするけど、今の保育園では誰もやっていない。それどころか多分市内の公立園で取り組んでいる人はいない・・・
平等や保育内容の画一化をある程度求められている公務員保育士である僕が、保育ドキュメンテーションを始めてみて、子どもたちの反応をお伝えしようと思います。
前回までの記事はこちら

1.ドキュメンテーションの掲示方法など

作成

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保育ドキュメンテーションのはじめかた②〜1年間取り組んでみて

保育ドキュメンテーションのはじめかた②〜1年間取り組んでみて

保育ドキュメンテーション、いろいろなところで「いいよ」と見たり、聞いたりするけど、今の保育園では誰もやっていない。それどころか多分市内の公立園で取り組んでいる人はいない・・・
平等や保育内容の画一化をある程度求められている公務員保育士である僕が、どうやってドキュメンテーションを始めたかを記事にしてみます。

前回の記事はこちら

今回は続きの2回目。
まず試しに取り組んでみたところからスタートしま

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保育ドキュメンテーションのはじめかた①〜1年間取り組んでみて

保育ドキュメンテーションのはじめかた①〜1年間取り組んでみて

保育ドキュメンテーション、いろいろなところで「いいよ」と見たり、聞いたりするけど、今の保育園では誰もやっていない。それどころか多分市内の公立園で取り組んでいる人はいない・・・
平等や保育内容の画一化をある程度求められている公務員保育士である僕が、どうやってドキュメンテーションを始めたかを記事にしてみます。

1.保育ドキュメンテーションとは

保育ドキュメンテーション
最近、保育の本や研修等で聞か

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あなたは何のために働いていますか?

あなたは何のために働いていますか?

あなたは何のために働いていますか?
そんなことを考えたことはありますか?
毎日、業務に追われていると考える時間もとれないこともあると思いますが、一度立ち止まって考えてみてください。
明日からの保育や仕事のやる気やモチベーションにつながるかもしれません。

1.何のために働いているか?を考えてみる

僕はこんなことを考えるきっかけになったことがあります。
というか、これまでどういう価値観で働いてきて

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ヒヤリハットを活用しよう

ヒヤリハットを活用しよう

1.子どもの事故に新しいものはない

これは学校だけの話ではないと思う。保育園や幼稚園でも同様のことが言えると思います。

では、なぜこういう事故が繰り返されるのかといえば、事故が起こると責任の追求が行われることと、対応策で業務が増えること(仕組みで解決しようとしないこと)があげられると思います。
それは大きな事故だけでなく、ヒヤリハットにおいてでも・・・

2.ヒヤリハットがうまく機能しないのは

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保育には最適解を求める思考が必要

保育には最適解を求める思考が必要

澤円さんのお話を聞いて正解と最適解について考えたので、記事にしてみようと思います。

1.保育には正解がない。あるのは最適解。

保育や子どもへの関わりには、正解はないと言われています。それはパラメータ(子どもの気持ち、保育者の気持ち、状況など変化するもの)が多すぎるからです。
変化するものが多いと、「これ!」といった一つの正解を求めるのは難しいので、保育には正解がないと言われていると思います。

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保育の振り返りに保育版SOAPはいかがですか?

保育の振り返りに保育版SOAPはいかがですか?

1.残念な保育の振り返りをしていませんか?

保育者の皆さん、保育の振り返りを行っていますか?
どんなことを考えて行っていますか?
保育の振り返りを行ったときにこんなことになっていませんか?

せっかく振り返りを行っても
  ・文章がまとまらない
  ・考えるととっかかりがなく時間がかかる
  ・なんとなくぼんやりしたことしか思いつかない
  ・次の行動につながらない

僕はよくこういうことに陥っ

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幼保小の接続には、丁寧な関わりと解像度を上げることが必要

幼保小の接続には、丁寧な関わりと解像度を上げることが必要

小学校に向けて、保育園でできることを考えてみた1.小学校で対応に困るこの特徴や行動

先日、勤務する市の保育園、小学校、適応教室の専門家(児童精神科医や心理士など)などが集まる勉強会に行ってきました。
今回のテーマは「幼保からの小学校への接続」ということで、小学校で対応に困る子どもや不登校になりやすい子どもについてでした。

適応教室の専門家からみて、最近の特徴としては

不安が高い子が多い

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