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保育に生成AIを活用してみませんか?

OpenAIなど生成AIが話題になっていますが、保育の世界にいると、遠い世界の話に聞こえませんか?
でも、使い方によっては保育に活かせるんですよ。

今回は、僕が実際に保育に活かした方法をお話ししようと思います。


1.保育にAIを活かすとは

保育の中で子どもたちにAIを触らせる、教材として使用する・・・

というわけではないです。当たり前ですが。
まだそのような段階にAIはありません。
将来的にはAIはインフラのようになり、
自然と保育の中で接するようになっていくとは思いますが。

僕が保育に活用したのは、保育内容を考えるときでした。

2.実際の活用方法

年少クラスで生活発表会で行う劇遊びの台本を考えるときにAIを活用しました。
流れとしてはこのような感じです。

子どもの姿
買い物ごっこ(食べ物屋さん)を楽しんでいる。
「すてきな帽子屋さん」の話が大好き

ということで、すてきな帽子屋さんをベースにした食べもの屋さんの劇遊びを取り組むことに。
子どもたちと登場する動物やどんな食べ物を買うかなど台本を話しあって決めました。

しばらく遊んでいくと、少しマンネリ化してきて、何かアレンジを加えたいなと感じるようになりました。

ここで生成AIの出番です。

すてきな帽子屋さんのイメージから脱却できずに悶々としていたので、生成AIに聞きました。

3.生成AIとのやりとり

僕:「すてきな帽子屋さん」の話をベースにして、食べもの屋さんの話にしてほしい。年少児が劇遊びに使う台本にしたい」

AI「登場人物
うさぎ・ぞう・やぎ・あひる・さる
食べ物屋さん

台本
第一場

(森の中に食べ物屋さんの店がある。店の中にはいろいろな食べ物が並んでいる。)

食べ物屋さん:(歌いながら)食べ物屋さんは、みんなにおいしいものを作ってあげるのが大好き。あなたにぴったりの食べ物は、きっとこれですよ。

(うさぎがやってくる。)

うさぎ:こんにちは、食べ物屋さん。

食べ物屋さん:こんにちは、うさぎさん。おなかがすいたのですか?

うさぎ:はい、すごくおなかがすいたのです。おいしいものをください。

食べ物屋さん:では、うさぎさんにぴったりの食べ物を選んであげましょう。うさぎさんは、にんじんが大好きですよね。

うさぎ:はい、にんじんが大好きです。

食べ物屋さん:それなら、これがおすすめです。にんじんのケーキです。

うさぎ:わあ、にんじんのケーキなんて初めて見ました。おいしそうですね。

食べ物屋さん:ほら、食べてみてください。ふわふわでしっとりしていますよ。

うさぎ:(ケーキを食べる)おいしい!にんじんの甘みとクリームのまろやかさが絶妙です。ありがとう、食べ物屋さん。

食べ物屋さん:どういたしまして。うさぎさんにぴったりの食べ物でしたね。

うさぎ:はい、とっても満足しました。また来ますね。

食べ物屋さん:いつでもお待ちしています。さようなら、うさぎさん。

うさぎ:さようなら、食べ物屋さん。

(うさぎが去る。)」

(この後は繰り返しなので省略)

4.この後は僕の仕事

この台本を見て、子どもたちが考えた食べ物を何か関連するものに変えていけばいんだと閃きました。

食べ物を変えるのには、電子レンジを使おう

ここでGoogleさんにきくと、

こんな絵本があることを教えてくれて、劇遊びの台本の題材は揃いました。

この劇遊びの話は子どもたちにも受け入れられて、楽しく取り組むことができました。

5.この経験から言えること

保育に生成AIを活用するときに大切なことは

  1. 子どもの姿をよく見ること

  2. AIの情報をもとに自分で考えること

なんとも当たり前なことを言ってますね(笑)
でもそうなんです。

皆さんも保育雑誌やインターネットで保育のアイディアを探すことありますよね。
その時もそのまま使えるものって少ないですか?
子どもの姿や興味に合わせてアレンジしますよね?

それが保育の専門性です。

AIには、その専門性を発揮するための事前情報を集めてもらいましょう。

6.現時点でのベストなAI活用法

つまり、現時点でのベストな活用方法は、

保育雑誌やインターネットでの情報検索の置き換え

です。

今までなら、保育雑誌を並べて
「あーでもない、こーでもない」
としていたり、
インターネットの海に出て、途方もなく彷徨ってみたりしたことが、
AIを使うと目星がつくようになります。

しかも生成AIのすごいところは、
会話形式で検索できるんです。

「もっとこうしてほしい」
「この部分を変えたい」などの要望がだしながら、
アイディアをブラッシュアップすることが可能なんです。

みなさんもぜひ生成AIを使ってみてください。

登録するだけで無料で使えるものも多くあります。
ちなみに僕が使っているのは、
マイクロソフトのCopilot
というAIです。
無料で画像も作ってくれます。
「保育雑誌のpripriを参考にして」とお願いすると、
保育でも使えそうな画像を作ってくれます。

この記事の見出し画像の写真部分も生成AIに作成してもらいました。

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