活動終了

「のつちえこ」の活動は終了いたしました。こちらのnoteも更新終了となります。ありがと…

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「のつちえこ」の活動は終了いたしました。こちらのnoteも更新終了となります。ありがとうございました。

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お知らせとお礼

こちらのアカウントをフォローいただいているみなさまへお知らせとお礼です。 まず、23年10月末日をもちまして「かりん」こと歌林の会を退会いたしました。 結社には6年…

活動終了
6か月前
25

短読20 あたら夜にライター強く押し込めば儀式のように輝く炎

はじめに 20首目は、一色凛夏さんの歌です。ご投稿ありがとうございました。思いの強さが作り出す歌の世界について考えました。どうぞよろしくお願いします。 まず読んで…

活動終了
1年前
18

短読19 死にたいと思わない日が多くなり落とし穴を探し始める

はじめに 19首目は、ななさんの歌です。ご投稿ありがとうございました。逆説的な表現から歌を掘り下げました。どうぞよろしくお願いします。 まず読んで思ったこと さら…

活動終了
1年前
8

短読18 リモートで楽しそうに動く指知らない曲とタップダンスを

はじめに 18首目は、みちかさんの歌です。ご投稿ありがとうございました。どんな読み筋に絞っていくかを考えました。どうぞよろしくお願いします。 まず読んで思ったこと…

活動終了
1年前
3

短読17 瘡蓋へ爪を差しこむ流星がぴうぴうと吹き荒るる残夜に

はじめに 17首目は、夏迫杏さんの歌です。ご投稿ありがとうございました。イメージの二重性から歌を掘り下げました。どうぞよろしくお願いします。 まず読んで思ったこと…

活動終了
1年前
6

短読16 処分前の学習机の引き出しに拒絶してない鍵がかかって

はじめに 16首目は、藤田美香さんの歌です。ご投稿ありがとうございました。「一読してわかる」ように感じる歌をどう掘り下げるか考えました。どうぞよろしくお願いします…

活動終了
1年前
6

えいしょ同人「短歌の一首評の書き方」企画の裏話

企画についてと裏話 先日、えいしょ同人の企画として、フローチャートでわかる「短歌の一首評の書き方」を公開しました。質問に答えていくと自分にあったタイプの書き方を…

活動終了
1年前
14

短読15 ほかのひと愛すあなたも好きだろう私の好きを伝えたあとも

はじめに 15首目は、広里ふかささんの歌です。ご投稿ありがとうございました。省略されていることから歌を掘り下げました。どうぞよろしくお願いします。 まず読んで思っ…

活動終了
1年前
9

短読14 老犬の骨の温度を確かめる生霊だらけの夜は明るい

はじめに 14首目は、中型犬さんの歌です。ご投稿ありがとうございました。直感で感じたことから歌を掘り下げました。どうぞよろしくお願いします。 まず読んで思ったこと…

活動終了
1年前
5

短読13 ございます。(イルカ)(タラコ)/灰色の安土桃山時代で練習

はじめに 13首目は、Kさんの歌です。ご投稿ありがとうございました。意味のよくわからない歌をどうイメージしていくかについて考えました。どうぞよろしくお願いします。 …

活動終了
1年前
4

短読12 犬だけで道を彷徨うのを見ても曇ったまま心が動かない

はじめに 十二首目は、豊冨瑞歩さんの歌です。ご投稿ありがとうございました。音の欠落から気持ちについて掘り下げていきました。どうぞよろしくお願いします。 まず読ん…

活動終了
1年前
6

短読11 鬼になり十秒数えるかくれんぼ いずれ孤独と手を組むために

はじめに 十一首目は、ふじはるさんの歌です。ご投稿ありがとうございました。誰がどこから見ている視点なのかを掘り下げていきました。どうぞよろしくお願いします。 ま…

活動終了
1年前
8

短読⑩ 初夜に浮くデジタル時計の薄ぼけたみどりを頼りに蟻の門渡る

はじめに 十首目は、貧血気味なもすきーとさんの歌です。ご投稿ありがとうございました。性愛の歌をどう掘り下げるかについて考えました。どうぞよろしくお願いします。 …

活動終了
1年前
5

短読⑨ ろうそくの数が増えてく様を見て時の重さもまた増していく

はじめに 九首目は、山川草太さんの歌です。ご投稿ありがとうございました。似たような言葉の違いを掘り下げていきました。どうぞよろしくお願いします。 まず読んで思っ…

活動終了
1年前
5

短読⑧ 秋雨のさむざむしさをあたためるリンガーハットのオレンジの窓

はじめに 八首目は、ひりんずさんの歌です。ご投稿ありがとうございました。一首に出てくる逆のイメージを持つような言葉の取り合わせから掘り下げていきました。どうぞよ…

活動終了
1年前
6

短読⑦ 夏の雪みせて見せてと子どもらに囲まれてゐる若き手品師

はじめに 七首目は、秋月祐一さんの歌です。ご投稿ありがとうございました。歌の中の形容詞について掘り下げていきました。どうぞよろしくお願いします。 まず読んで思っ…

活動終了
1年前
6
お知らせとお礼

お知らせとお礼

こちらのアカウントをフォローいただいているみなさまへお知らせとお礼です。

まず、23年10月末日をもちまして「かりん」こと歌林の会を退会いたしました。
結社には6年半在籍し、自作を多くの方に読んでいただけたこと、大会や歌会を通していろんな方と出会えたこと大変うれしく思います。
そしてすでにプロフィールには記載していましたが、「のつちえこ」の活動を終了いたします。そのためこのnoteの更新も終了と

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短読20 あたら夜にライター強く押し込めば儀式のように輝く炎

短読20 あたら夜にライター強く押し込めば儀式のように輝く炎

はじめに

20首目は、一色凛夏さんの歌です。ご投稿ありがとうございました。思いの強さが作り出す歌の世界について考えました。どうぞよろしくお願いします。

まず読んで思ったこと

 まずこの歌の初句の〈あたら夜〉なんですけど、〈あたら夜〉っていうのは「明けてしまうのが惜しい夜」と書いてありました。(と辞書に書いてあるのを)一応確認しました。私、最初この歌を読んだときは、あの面白いなぁと言うか不思議

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短読19 死にたいと思わない日が多くなり落とし穴を探し始める

はじめに

19首目は、ななさんの歌です。ご投稿ありがとうございました。逆説的な表現から歌を掘り下げました。どうぞよろしくお願いします。

まず読んで思ったこと

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 個人的な話をすると、今回一番共感度の高い歌でした。数年前にようやく、自分の生活が平和になってきたとき「今だったら死んでも何も困らないな」と思ったことがあったのを思い出しました。「死にたい」っていうのは、実はいろんなレベル

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短読18 リモートで楽しそうに動く指知らない曲とタップダンスを

短読18 リモートで楽しそうに動く指知らない曲とタップダンスを

はじめに

18首目は、みちかさんの歌です。ご投稿ありがとうございました。どんな読み筋に絞っていくかを考えました。どうぞよろしくお願いします。

まず読んで思ったこと

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 この歌の人にはきっと目の前の光景がきちんと見えていて、だからこそ自分が印象的に感じたものをピックアップするようにして歌が組み立てられているんだと思いました。微細に言い尽くさないけどイメージを立ち上げるのは、「詩」の

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短読17 瘡蓋へ爪を差しこむ流星がぴうぴうと吹き荒るる残夜に

短読17 瘡蓋へ爪を差しこむ流星がぴうぴうと吹き荒るる残夜に

はじめに

17首目は、夏迫杏さんの歌です。ご投稿ありがとうございました。イメージの二重性から歌を掘り下げました。どうぞよろしくお願いします。

まず読んで思ったこと

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 かさぶたを剥がすときに、どう爪を差し込んでいるかの説明がうまくできなかったのですが、爪をひっかけているというよりはかさぶたに対して潜り込ませるようなイメージで読みました。かさぶたに差し込んで、爪が入り込んでいくイメ

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短読16 処分前の学習机の引き出しに拒絶してない鍵がかかって

短読16 処分前の学習机の引き出しに拒絶してない鍵がかかって

はじめに

16首目は、藤田美香さんの歌です。ご投稿ありがとうございました。「一読してわかる」ように感じる歌をどう掘り下げるか考えました。どうぞよろしくお願いします。

まず読んで思ったこと

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 「一度読んだら(何が書かれているか)わかる」タイプの歌は、逆に評がしにくいということがあります。そういうときは、読んで見えてきたイメージを言葉にするのが大事だなあと思います。何を見たか、その

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えいしょ同人「短歌の一首評の書き方」企画の裏話

えいしょ同人「短歌の一首評の書き方」企画の裏話

企画についてと裏話

先日、えいしょ同人の企画として、フローチャートでわかる「短歌の一首評の書き方」を公開しました。質問に答えていくと自分にあったタイプの書き方を診断してくれるというものです。『えいしょ2022』の販促企画的なノリだったのですが、質問をメンバー全員が分岐するように作るのが一番難しく、その結果、みんなの「書き方」もかなりガチな文章となり面白いので、ぜひ読み比べて欲しいなあと思います。

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短読15 ほかのひと愛すあなたも好きだろう私の好きを伝えたあとも

短読15 ほかのひと愛すあなたも好きだろう私の好きを伝えたあとも

はじめに

15首目は、広里ふかささんの歌です。ご投稿ありがとうございました。省略されていることから歌を掘り下げました。どうぞよろしくお願いします。

まず読んで思ったこと

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 叶わない恋というのを考えたとき、推しへの恋愛感情もこういうものなのかもしれないなと思いました。推しが別の人を愛したとしても応援し続けるみたいな感じ。でも、好きな人の幸福を応援することがすなわち自分の別の幸福(

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短読14 老犬の骨の温度を確かめる生霊だらけの夜は明るい

短読14 老犬の骨の温度を確かめる生霊だらけの夜は明るい

はじめに

14首目は、中型犬さんの歌です。ご投稿ありがとうございました。直感で感じたことから歌を掘り下げました。どうぞよろしくお願いします。

まず読んで思ったこと

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 一応「骨の温度を確かめる」ことが死亡診断の方法なのか調べてみたのですが、該当する例は見つかりませんでした。そもそも骨って温度があるのかなと思うのですが、おそらく老犬は痩せ細っているのではないか。それゆえ身(筋肉や脂

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短読13 ございます。(イルカ)(タラコ)/灰色の安土桃山時代で練習

短読13 ございます。(イルカ)(タラコ)/灰色の安土桃山時代で練習

はじめに

13首目は、Kさんの歌です。ご投稿ありがとうございました。意味のよくわからない歌をどうイメージしていくかについて考えました。どうぞよろしくお願いします。

まず読んで思ったこと

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 この歌には「変な歌ですねぇ」と言ってウケて笑うことが一番大事な気がしています。「なんだこれ!?」と思うものには、それを理解するためにどうしても読み筋(一貫したストーリーや意味)を追いたくなって

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短読12 犬だけで道を彷徨うのを見ても曇ったまま心が動かない

短読12 犬だけで道を彷徨うのを見ても曇ったまま心が動かない

はじめに

十二首目は、豊冨瑞歩さんの歌です。ご投稿ありがとうございました。音の欠落から気持ちについて掘り下げていきました。どうぞよろしくお願いします。

まず読んで思ったこと

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 〈曇ったまま〉が不思議な感じになるのは、歌の中で見せられている場面がここで宙吊りになるからじゃないかと考えました。三句目〈のを見ても〉で、いったん視点の意識が歌の(語り手の)人のほうに向くんだけど、〈曇っ

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短読11 鬼になり十秒数えるかくれんぼ いずれ孤独と手を組むために

短読11 鬼になり十秒数えるかくれんぼ いずれ孤独と手を組むために

はじめに

十一首目は、ふじはるさんの歌です。ご投稿ありがとうございました。誰がどこから見ている視点なのかを掘り下げていきました。どうぞよろしくお願いします。

まず読んで思ったこと

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 この歌が上の句から下の句にかけて少し飛躍していく(場面がジャンプして移り変わる)感じがあるのは、一字あけの効果もあると思うのですが、歌の視点が今現在かくれんぼをしてる人の視点に固定されていないからだ

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短読⑩ 初夜に浮くデジタル時計の薄ぼけたみどりを頼りに蟻の門渡る

短読⑩ 初夜に浮くデジタル時計の薄ぼけたみどりを頼りに蟻の門渡る

はじめに

十首目は、貧血気味なもすきーとさんの歌です。ご投稿ありがとうございました。性愛の歌をどう掘り下げるかについて考えました。どうぞよろしくお願いします。

まず読んで思ったこと

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 投稿企画は何度かやっているのですが、性愛がテーマの作品は初めて扱うように思います。確かに性愛の歌に評をもらえる機会って、そういう場が用意されていないとあんまりないのかもしれません。念のため〈蟻の門

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短読⑨ ろうそくの数が増えてく様を見て時の重さもまた増していく

短読⑨ ろうそくの数が増えてく様を見て時の重さもまた増していく

はじめに

九首目は、山川草太さんの歌です。ご投稿ありがとうございました。似たような言葉の違いを掘り下げていきました。どうぞよろしくお願いします。

まず読んで思ったこと

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 余談から入るのですが、私は誕生日が結構好きで、生まれただけで何にもしていないのに祝福してもらえるなんて、なんて素晴らしい日だろうと思っています。でも歳を重ねたから大人になれるってわけでもなくて、先人の話を聞く限

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短読⑧ 秋雨のさむざむしさをあたためるリンガーハットのオレンジの窓

短読⑧ 秋雨のさむざむしさをあたためるリンガーハットのオレンジの窓

はじめに

八首目は、ひりんずさんの歌です。ご投稿ありがとうございました。一首に出てくる逆のイメージを持つような言葉の取り合わせから掘り下げていきました。どうぞよろしくお願いします。

まず読んで思ったこと

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 最初歌を読んだときは、ある景色をみてそこから立ち上がるこの人の思い、のようなものを想定したのですが、むしろ描かれているのはオレンジの光によって温かく包まれていく空間と、直接的

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短読⑦ 夏の雪みせて見せてと子どもらに囲まれてゐる若き手品師

短読⑦ 夏の雪みせて見せてと子どもらに囲まれてゐる若き手品師

はじめに

七首目は、秋月祐一さんの歌です。ご投稿ありがとうございました。歌の中の形容詞について掘り下げていきました。どうぞよろしくお願いします。

まず読んで思ったこと

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 「世界観の完成された一首」というのは 、描きたいものが一首で過不足なく表現されているという意味合いでここでは使っています。短歌はある場面の瞬間を切り取ったものを表現するように思われたりしますが、正確にはその(比

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