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えいしょ同人「短歌の一首評の書き方」企画の裏話

企画についてと裏話

先日、えいしょ同人の企画として、フローチャートでわかる「短歌の一首評の書き方」を公開しました。質問に答えていくと自分にあったタイプの書き方を診断してくれるというものです。『えいしょ2022』の販促企画的なノリだったのですが、質問をメンバー全員が分岐するように作るのが一番難しく、その結果、みんなの「書き方」もかなりガチな文章となり面白いので、ぜひ読み比べて欲しいなあと思います。(ちなみにメンバー内では、えいしょ同人同一人物説が出ています)

私は最初文章を書いたら規定の倍の量になってしまい、このままではダメか企画担当に問い合わせたところ、「のつさんの編集能力で半分にしてください」と回答されたので泣く泣く400字におさめました。せっかくなので、元の800字も掲載したいと思います。よかったら読んでみてください。

とその前に、実はもっとハウツー的というか、日本一わかりやすいであろう「はじめての一首評」という記事を2年前ぐらいに書いたので、具体的なことが知りたい人は上の記事を読んでみてください。

「自分の言葉で書いてみよう」(元の文章)

 短歌を読んで何かを感じる。作品を読む体験とは、誰にも邪魔されないあなただけのものです。だから、評を書くときもまず思ったことを書きましょう。書き出しはなんでも大丈夫。一言でもいいし、結論から書いてもいいです。「うれしくなった」「ドキドキした」「腹が立った」。簡単な言葉でオッケーです。もちろん「わからなかった」でも。
 まず一言書けたら、次に思ったことをそのまま続けましょう。ここがよかったとか、なぜそう思ったとか。こんなことを思い浮かべたとか。最初は長く書くことが難しいかもしれません。でもそれがあなたの評であり、あなたの評というものを作ることでもあります。
 とはいえ、思ったままに書き始めることはなかなか怖いことでもあります。「間違ってたらどうしよう」「失礼なことを言っているかもしれない」。でも短歌を読む上で、意図を間違えないことや技術を語ることよりももっと大事なことがあります。それは目の前の一首に向き合うこと。書かれたものを自分のうちに落とし込み、丁寧に味わう。手間のかかることではありますが、わたしが何を感じどんな言葉で表現できるかは、この向き合う時間にすべてがかかっています。
 そうやって懸命に向き合って素直に出てきた言葉は、深く遠いところまで届くでしょう。いやそれは届いてほしいという願いに過ぎないかもしれません。その上、言葉の力で人を動揺させることもあります。でも確かに届く瞬間があって、それを体験できたとき、これまでにない新しい地平に行くことができるでしょう。
 以上が「短歌は心」ということの一つですが、それでも不安な人は以下3点を上から順に書いてみるのがおすすめです。
・書かれているのはどんなシーンか具体的に説明する。
・読んでどんな気持ちがしたか書く。
・どの部分からそう思ったか書く。
あとはただただ慣れあるのみ。肩の力を抜いて楽しく書いていきましょう〜(*´꒳`*)

こんな感じで書いた評文やら企画やらが読める『えいしょ2022』、
11/20 文フリ東京、それ以降は通販で入手できますので、どうぞよろしくお願いします!


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