【アニメ3作品の感想】ACCA13区監察課、龍の歯医者、火の鳥 エデンの花
原作未読の初見アニメを3作品鑑賞したので手短に感想を綴っていきます。ネタバレがあるので未視聴の方はブラウザバックを推奨します。それでは、行きましょう。
「ACCA13区監察課」(72点、2017年)
主人公が警察か治安維持っぽいことをしているので、派手なドンパチやテロが起こりそうな期待感を持って視聴しはじめました。が、話数がいくら進んでも何も起こらずに終わってしまって見事に肩透かしを食らいました。主人公の設定上、コトが起こる前にその芽を摘んだり、交渉・折衝で衝突を避けたりすることをメインにしているので、そこに面白みを見出す作品なのだと後になってから気づきました。「視聴者を退屈させへんためにドンパチせなあかん理由はないんやで?」って叱られている気分でした。ちなみに、作品内容とは関係ありませんけれど、男性声優のイケボで耳が幸せになれますよ、たぶん。
「龍の歯医者」(59点、2017年)
本作はアニメーター見本市に出品された作品だそうで、内容よりも背景・世界観などを含めた映像を美しく見せることを主眼とした作品なんだろうと推察します。作中、自分が興味を持った下記のナゾが明かされないまま終わってしまったのが非常に残念でした。
最初こそナゾが目白押しでわくわくしましたけれど、全部分からずじまいだったんで「なんじゃこりゃ?」って消化不良になりました。映像は確かにキレイだったんですけれども、一つの物語として見た場合には説明が端折られすぎていて、途中どこかから置いてけぼりを食らいます。あと演出で気になったのは、最後の一番盛り上がるはずのシーンに長いナレーションが入っていてテンションがダダ下がりになったことくらいでしょうか。素材自体は良いので、もう少し世界観を作り込んで演出を改良すると70点以上の作品になるだろうと思いました。
「火の鳥 エデンの花」(30点、2023年)
登場する野郎キャラが軒並み不愉快極まりなくて低評価となりました。主人公の夫が理由も明かされずに突然シーンが切り替わったら死んだことになっていたり、主人公が眠りから醒めるまで待っていたガキが時間設定ミスに気付かずにアナライザーみたいなロボットに八つ当たりしたり、地球に戻る途中若返った主人公を手折ろうと盛ったおっさんが出てきたり…… 好き勝手に行動し過ぎで、見る気が失せました。道徳が退廃してしまったことの表現なのかもしれませんけれど、さすがにドン引きしました。
( 'ᾥ' ).。oO( いやいや…… せっかく移住先の星で貴重な水を掘り当てたところやっていうのにお前、なに訳の分からんポエム吐いて奥さん残して勝手に死んどんねん。自分に酔いすぎやわ、声がキャラから浮いとるわ、しかも合うてないやわで余計に腹立つんや。こういうキャラの雑な使い捨てはなろう系で腐るほど見て飽き飽きしとるんじゃ。水源確保のためだけにこのおっさん登場させてすぐ殺すくらいやったら、原作のもっと重要なシーンに尺割いた方が良かったんちゃうの?ガキもガキよ。自分の失点を責任転嫁してロボット叩き潰して泣き喚いとる場合ちゃうやん。そら誰一人として人と出会わん幼少期とか過ごしたら精神病んでもしゃあないし、人間関係の距離感バグるのは仕方あらへんと思うわ。せやけどや、てめぇのオカンが目覚める日まで心待ちにしときながら一度もその日時を確認せぇへんなんてありえんのか?ありえへんやろ。物語が退屈にならんように無理やりショッキングなシーン入れたろってことなんかも知らんけど、前半の超展開と野郎キャラの違和感についていけんなったわ、この作品……
こんな精神状態でしたけれど、一応最後まで虚無顔で見ました。
( 'ω' ).。oO( 散々っぱら地球が汚いとか強調してたのに、オアシスみたいな綺麗な島と海がちゃんと残っとるやないか。で、主人公が立ち入ったってだけで、いきなり大爆破決定してまうん?直情的過ぎん?まぁそんなことやっとるから地球環境がめちゃくちゃになったってのは想像ついたけどなぁ。最後に一つ、どうしても解せんことがあんねん…… 火の鳥さん、タイトルになっとる割に出番が秒過ぎて出演した効果とか意味って何かあったんですか?完全に空気やったやないですか。
「望郷」がこの作品のテーマだったようですけれど、出てくる野郎共の手前勝手な行動が不愉快で、残念ながら自分はそれを感じとる余裕がありませんでした。映像美のみの30点ということにしておきましょう。
この記事が参加している募集
「ためになるわ」と感じて頂ければサポートを頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。