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ファシリテーターの役割

前回のコラムで、会議の回し方の下手な人について触れました。

前回は会議を開催する立場としての前提条件についてでしたが、今回はもう少し会議を具体的に回していくために必要な考え方について。

会議の司会をするのは決して下手ではないのですが、かといって良い会議の回し方をしているかというと少し疑問符がつく人がいます。

そうした人の特徴として挙げられるのが、会議参加者よりも自分が話す時間の方が圧倒的に長くなってしまう、という点です。

2時間の会議中、開催者側が1時間45分喋りまくって、参加した側の意見を訊く時間はわずか15分、なんて会議もありました。参加者のために開催した会議にもかかわらず、です。

そこで役に立つのがファシリテーション。

こういった輸入されたビジネス用語の横文字は、個人的にあまり好きではないのですが、都合の悪いことになかなかひと言でフィットする表現がないのですよね。

だからこそ海外から取り入れられるということでもあるのでしょうけど。

直訳するとファシリテーションとは「促進」であり、その促進を促すファシリテーターは「促進者」となります。

その会議を、その会議の参加者を目的に向けて促進させていく係。

なので、当事者であるファシリテーターは、まずは大前提として「会議の目的」を明確に把握しておく必要があります。

その上で、適切な場をつくり、意見を引き出し、意見を絞り込み整理し、結論をまとめていきます。

①場を設定する
②参加者主導で議論が進むように支援する
③意見を集約する
④結論をまとめ次の行動を認識させる

以上の4点がファシリテーターに求められる基本的な役割となります。

またファシリテーター自身の注意点としては、自分の主観や意見を介入させないことと、決定しないことが求められます。

皆の協力を得ながら質の高い意思決定に導いていくためには、ファシリテーターは自我の強い人には向いていませんね。

そして、「質の高い意志決定」のためには、参加者全員による「腹落ち感」が不可欠な要素となります。

これがあって、会議を開催して、「よしっ、やろう!!」という行動につながっていくのだと思います。

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