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帰納法と演繹法(えんえきほう)を使い分ける
帰納法と演繹法。
普通に生活している中では、まずあまり縁のない単語ですよね。
それでも、実は自然と日常や仕事の中で活用していることが多かったりします。
しっかりとした解説は、ネット上でいくらでも検索できますので、ここでは大雑把な説明をさせていただきます。
✅「法則を見つけること」が帰納法。
具体的な事実Aと事実Bと事実Cを並べて見たときに、同じ特徴があるのを発見したら、その特徴が法則となります。
カラスAは黒い。
カラスBも黒い。
カラスCも黒い。
これら事実や事例に共通する特徴から、「カラスは黒い」という法則を導き出す。
これを「抽象化」と言い、この方法が「帰納法」です。
✅そして、「法則に当てはめること」が演繹法。
前提条件Aと前提条件Bに当てはまる「同じ法則」を結論Cにも当てはめる。
これを「具体化」と言い、この方法が「演繹法」です。
前提条件A 「キリンは首が長い」
前提条件B 「あの動物は首が長い」
「あの動物はキリンだ」という結論Cに至る。
「○○だから△△である」という三段論法ですね。
帰納法も演繹法も、物事の結論と根拠を結び付けるための基本となる思考方法ですが、適用する場面に違いがあります。
仕事をしていく中で、様々なプロジェクトなどの実行計画の進捗状況をPDCAで回していく際には、自然と両方の思考方法を使っているはずです。
立てたプランどおりの実行をした後に、どのような結果が得られたか、その取り組み内容を検証する際には、事実をもとに仮説を立てて、より効果的な新たな取り組み内容を模索します。
帰納法は、「結末を先に述べた後に、なぜその結末に至ったのかを説明していく」という流れになりますから、得られた成果の報告時など話をコンパクトにまとめて結論を伝えていく際に適しています。
そして、演繹法はあらゆる要素・根拠・事実に基づいて考えを積み立てていく方法ですから、時間に余裕のあるディスカッション時などに適しています。
時間制限のある場で、結末を述べずに演繹法で報告をし始める人がいると、聞いている相手の時間を奪うことにもなり、またその結果、会議の場は荒れること必然です。
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