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気づきの根幹にある要素
これまで何度も触れてまいりました「環境整備の徹底」という方針。
目の前にある事象に「感謝と徹底の姿勢」で向き合い行動・実践していくことで、自らの中に「気づきの感性」を育んでいくという考え方です。
そして、これも何度も述べてきましたが、人間にとっての最大の気づきとは「今のままの自分ではいけない」という自己否定。
「こう在りたい」とか「こう成りたい」という理想の自分のイメージに対して、今の自分の状態は果たしてどの辺りに位置するのか。
その立ち位置のズレを知ることで二つの位置の比較をすることが可能となり、その比較こそが「気づき」になります。
イエローハットの創業者でありトイレ掃除の先駆者である鍵山秀三郎氏は次のように述べられています。
人は何かをしたことによって気が咎めるときと、反対に何かをしなかったことによって気が咎めるときがあります。
この感性は、人間が本来持っている貴重な感性の一つです。ところが近年、この感性に鈍感な人が増えています。
たとえ気が咎めたとしても、見て見ぬふりをしている人も多くいます。この「気が咎める」感性の低下が、人間関係を希薄なものにしています。
「気が咎める」というのは、比較対象である理想の自分のモデルや道徳観を持っているからこそ発生する心理現象です。
目の前にあるものに感謝して徹底して磨く行動・実践と、「なんのために」といった目的や「こうありたい」という自分の理想のイメージを意識して持ち続けている人が、今の自分の立ち位置を把握できて、だからこそ更により良くしていこうと行動を修正できるのだと思います。
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