見出し画像

165. 規定時間内で成果を出すには、従業員の仕事上の不満や不安をギリギリまで減らすことに尽きると思う。〜山田昭男〜

みなさんこんにちは。


今回は、電設資材メーカーである未来工業の創業者であり、休日を増やし生産性を向上させる仕組みづくりなどユニークな企業理念でも知られる山田昭男さんの格言について紹介していきます。


山田昭男とは

1931年、中国上海に生まれ、
1948年、大垣北高等学校を卒業します。

岐阜県を拠点に演劇活動を行い、劇団「未来座」を設立、
1965年、劇団の仲間とともに建設用電設資材メーカーである未来工業を設立し、社長となります。

1991年には名古屋証券取引所市場第二部へ上場させ、
2000年に相談役になります。

若い頃の演劇活動の経験から、休日を増やし生産性を向上させる仕組みづくりなど、
企業活動でもユニークな方針を打ち出してきたことでも知られます。

更にメセナ活動として演劇への市民の招待や、映画制作などを行ってきました。


規定時間内で成果を出すには、従業員の仕事上の不満や不安をギリギリまで減らすことに尽きると思う。

未来工業の社是として「常に考える」という言葉があります。

未来工業の管理職は命令する権利を持っていないそうですが、
命令できない代わりに説得して納得して仕事をしてもらうことが大事になります。

命令をすることは簡単で、子どもにもできることなので、
管理職であれば難しい方法で接して欲しいということ。

そして、命令されて「頑張ろう」と思う人は少ないということで、
社員のモチベーションを下げないようにするには納得して動いてもらうことが大事です。


そして、未来工業では年間休日が140日あり、
それはバブル期の時に3Kと呼ばれる製造業に勉強してきた人たちが着たくなるためにはどうしたらいいかで始まりました。


会社には提案制度もあり、1級から5級まであり、5級でも採用されるされないに関わらず500円をもらえます。

200件を出して不採用の場合でも10万円がもらえます。

そして、提案数が200件を超えた場合でも追加で10万円がもらえます。

ある工場で年間200件出した人がおり、
それに負けじと工場内で競争になりました。

それと同時期に別工場でも競争が起こっており、
次は工場同士での件数競争になったそうです。

そのように従業員の自主性を育て、「常に考える」ということにも繋がっていくので、
社員が喜びモチベーションが上がるならお金は払うべきだとも言っています。

そして、残業時間がないからこそ、
定時内で集中力を高めることが必要になってきます。

定時内で収め、残業時間がなくなれば照明や冷暖房費、光熱費などの経費が削減できます。

そして経費を削って利益を貯め、
商品は一工夫することで相応の値段で、どれだけ高く売れるかが大事になってきます。

そして、新しいアイデアをどんどん生み出し、
次はそれをシリーズ化していくことで、類似商品も増えていき、
相応の値段で売れるようにしていきます。


そして、単体の商品は安くはない代わりに、
問題が起こった時に未来工業のカタログを見たら欲しい商品が載っている、
といったようにお客さんのニーズを大事にすることで、
選ばれることに繋がっています。


最後に

今回は、電設資材メーカーである未来工業の創業者であり、休日を増やし生産性を向上させる仕組みづくりなどユニークな企業理念でも知られる山田昭男さんの格言について紹介してきました。


残業をする社員は普通の会社ではいい社員なのかもしれませんが、
未来工業にとってはお金を使う良くない社員になります。

給料を残業代で稼ごうとするのではなく、
残業をせず成果を上げることで評価を上げるということが必要になってきます。

睡眠時間8時間、就業時間8時間、自分の時間8時間なら、
その自分の時間でリフレッシュしてもらうことで、
次の日もクオリティ高く仕事をしてもらう必要があります。

そのためにも残業をしないように8時間の中で高いクオリティで仕事をする必要があります。

そんな状況を作るためにも、
各々がアイデアを出していくこと、
今のやり方にこだわるのではなく、
更に良くしていくためにはどこを変えていけばいいかを考え、
常に変化をさせていくことを意識することが、
不満や不安を溜めないことにも繋がってくると思います。

クリエイティブに考え続け、
仕事ややり方も常に見直していくことで規定の時間の中で仕事を進め、
自分の時間の中で趣味ややりたいことを目一杯できるからこそ、
また次の日にも仕事を最大限することができます。

自分で時間の管理をしていくことが大事ですが、
そのような場を提供していくことも大事で、
一緒に頑張る仲間がどうやったら働きやすくなるか、
最大限力を使えるようにするのはまとめる人次第だと思います。


僕も仕事や人を通じて努力を続け、
経済的にも人間的にも成長し、人生を豊かにしていくことで、
たくさんの人の希望になると決めています。

なので、周りにいる人が最大限能力を発揮できるようにするにはどうしたらいいか、
その人の不安や不満を取り除くにはどうしたらいいかを考え、
それを解決できるようになっていきたいと思います。


それではまたどこかで。

この記事が参加している募集

多様性を考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?