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今日の1曲

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Spotifyから流れてきた曲を中心に。その日とりわけ琴線に触れた1曲を紹介します。
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記事一覧

「Slow Dance」哲学がプンプン 〜今日の1曲 #44

●The New Eves "Original Sin"

パティ・スミス × トム・ヴァーレインの歌声(とMV)にヤラれた今日の1曲。

アンディ・ウォーホルのファクトリーをベースに、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとNYパンクを想起させながら、モーリン・タッカーのスタンディング・ドラムに、ジョン・ケイルのヴァイオリンまで ... オマージュ臭がプンプンのMVの世界観(バナナもね)、ぼくの琴線
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雪降る日に流れてきた、大陸的な音楽 〜今日の1曲 #43

●Florry "Drunk and High"

2024年、最初の1曲は …
ペンシルベニア州フィラデルフィア拠点の、Francie Medosch率いるカントリー・フォークバンド。

調べてみると。「2018年、17歳でデビュー」とあるので、今は二十代前半か。
デビューアルバムには"Kanagawa"なんて曲も収録。

ライヴ映像から、どことなくブリタニー・ハワードを彷彿。
https://
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1分19秒の安息 〜今日の1曲 #42

●MJ Lenderman "Someone Get The Grill Out Of The Rain"

Wednesdayのギタリスト、Jake Lenderman(ジェイク・レンダーマン)によるソロ・プロジェクト、MJ Lendermanから、今日の1曲を。

間もなく終わりを迎える2023年。
個人的なデキゴトとして。世知辛い2024年にならないことを祈りつつ、結局のところ成り行きにまか
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鉄壁の3ピースが奏でる、無敵のマスターピース 〜今日の1曲 #41

●The Groovers "無敵の日々"

ふとしたときに。無性に、爆音で聴きたくなる、ぼくにとってのマスターピースを今日の1曲に。

4人編成の時代は後追いで。聴き始めたのはスリーピースの編成になってから。
"現在地"のソリッドさにヤられて、かれこれ30年以上。

幾度となくライヴに足を運んで。
途切れることなく、これまでも、そしてこれからもきっと、ぼくの中で絶対的な存在であり続ける無二のロッ
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数十年ぶりに聴く、永遠のスタンダードソング 〜今日の1曲 #40

●4 Non Blondes "What's Up"

Netflixで、とあるドラマを観ていたら流れてきた、今日の1曲。
1992年リリース。YouTubeで16億回再生(※2023年9月4日時点)。

大学生だった当時ーー

記憶が正しければ。選り好みしていたわけではないのだけれど、結果的に女性シンガーをあまり聴いていない、その当時。
ジャニス・ジョプリンだけは別格で傾倒している中で、ソウルフ
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そこかしこに、ルー・リードっぽさ(臭)が 〜今日の1曲 #39

●Whitney K "Song For A Friend"

Whitney K
どうやらコナー・ホイットニーという名のシンガーソングライターらしい。

カナダのホワイトホース在住。
雄大な景色と大自然に囲まれた(想像)こんな僻地で。ルー・リード臭がプンプンするシンガーソングライターを発見。

調べたところで、まったくと言っていいほど情報にたどり着けず。
ルー・リードっぽいというより、もはやルー
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旅に出たくなる歌 〜今日の1曲 #38

●David Keenan "El Paso"

Spotifyが教えてくれた本日の琴線。
何故にアイルランドのシンガーソングライターには、こうも郷愁と旅情をかき立てられるのか。

〜〜〜
El Paso is a song I wrote at 14 as an ode to growing up in my hometown of Dundalk.
The song has been with
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変化球じゃなく、直球勝負で 〜今日の1曲 #37

●William The Conqueror "Move On"

ウィリアム・ザ・コンカラーという、UKウェスト・カントリーの3ピースバンド。
久しぶりにグッとキた、ストレートなロック。

「Move On 〜前に進むんだ」
ーーそう、聴きながら。

その昔、お世話になった編集者の、ある編集後記を思い出した。直属の上司だったその編集者の年齢は、ちょうどいまのぼくと同じくらいだったように思う。

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僕はゴミの島の鳥の女王 〜今日の1曲 #35

●The Burning Hell "Bird Queen of Garbage Island"

〜〜〜
夢は油性の蛍光色に渦巻き、言葉はプラスチック
衣装はナイロンとPVC、バンドはゴム製
まともなドラムスティックを見つけるのは難しい
でも鳥の骨とバケツの破片を手に入れた
ドラマーは叩けるし 騒ぎもできる
僕はゴミの島の鳥の女王なんだ
〜〜〜

Spotifyから流れてきて。「これは ...!
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ヴェルヴェットに始まり、NYパンクに傾倒していた身としては。。 〜今日の1曲 #34

●Lewsberg "Six Hills"

一聴して、ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド。
声は、テレヴィジョンのトム・ヴァーレインに近いか。

単なるヴェルヴェットのフォロワーかぁ、と思いつつ。聴き進めていくと、
いやいや。カンペキな世界観と楽曲に、感服。

ヴェルヴェットに始まり、ニューヨークパンクに傾倒しまくっていた身としては、有無を言わさず、好き。

オランダ・ロッテルダムのバンドな
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クスッと失笑、ユルいながらも、核心を突いた姿勢が最高です 〜今日の1曲 #33

●Century Egg "Do You Want To Dance?"

GW前に「!」とキた1曲。
いいわー、いい。抜群のセンス。

このギリギリ感、まずもって、真似できない。
ダサくなってしまうのが常。

所属レーベルのサイトに、
"Refreshingly modern and fun music about the importance of chosen family, staying
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ハンチングと独特のお髭が、余談に拍車を 〜今日の1曲 #32

●Foy Vance "Sapling"

北アイルランド出身のシンガーソングライター、フォイ・ヴァンス(Foy Vance)
本日Spotifyが教えてくれた、シンプルな演奏と、何よりその歌声に。「いいわ〜」と沁みた1曲。
ブルージーで、ソウルフル。圧巻です。

エド・シーランが主宰するレーベルから作品をリリースしていること以上に、
1974年生まれという、ぼくより2歳年下と知って、
なんという
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「ニューエスト・モデルの再来?!」なんて感覚に 〜今日の1曲 #31

●Buggy Jive "Ain't Going Anywhere"

自身を"SOUL ROCK SINGER-SONGWRITER"と称していて。
そのセンスから「これは!」と思って聴いたら、もう、バッチリ。
音作りのセンスの良さもピカイチ。自称にウソ偽りナシ。

音楽のジャンルはぜんぜん違うけど。
30年以上前にニューエスト・モデルを初めて聴いたときの「おーっ!」という衝動的な感覚に、ちょっ
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