幸せになることより、満足することの方が大事だよ｜アラサー女の徒然日記

「幸せになることより、満足することの方が大事だよ」

わたしはほろ酔いになって、お風呂場で本を読むことが好きだ。
（あんまりよくないと思うけど・・・）
今日はビールをひっかけて、いや、今日もビールをひっかけて、
大好きなローズの入浴剤を出し惜しみもなく使って、本を読んだ。

エミリの小さな包丁　という本だ。

東京から逃げて、祖父のいる漁師町へ移住をする女性の話で、
都会と全く違う田舎生活に困惑しながらも、
これまであまり交流のなかった祖父と、
魚を釣って料理をし、魚を捌いて料理をし、
ただただ日常の生活に向き合う中で、
自分にとっての生活や、生きる意味を見出していく話である。
まだ途中なので結末がどうなるか分からないが。

都会生活と田舎生活の対比。
食に手間をかけ、食事が心にもたらす影響。
都会では手に入らない、田舎暮らしのよさ。逆も然り。

わたしは田舎で育ったので、田舎暮らしのよさを単純に望郷してしまう。
田舎にいた頃は、田舎から早く出たいと思っていたのに。
たぶん、今、田舎にいたら都会に出たくなっているだろうし、
結局、人生は ないものねだり なのだ。
特にわたしは身を固めていないから、 ないものねだり ができるのだ。
身を固めていたら、この選択肢が最良だ、と思い込むこともできるのに。

そんな気持ちの中、出会ったこの本の冒頭の台詞
「幸せになることより、満足することの方が大事だよ」

今の私にはとっても心に染みたのだ。

幸せって結局、その人の価値観じゃないか。
田舎でのんびり暮らすのが幸せな人もいれば、
都会で競争に勝ちながらお金を稼ぐのが幸せな人もいる。
何に満足するか、が人生の悩みを少しでも少なくしてくれるのではないかと思う。
わたしはまだ、何に満足するか、の解を決められていないから、
悩んでいるのかもしれない。
やみくもに幸せを探しているから、解がなくてもがいているのかもしれない。

そんな意味でこの台詞が出てきたところでいろいろ考えていたら、
のぼせてしまってお風呂を出たので、本の続きはまた明日。