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GP会報2021〜

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在外ジャーナリスト協会所属ジャーナリストたちが、様々なメディアに寄稿した記事を転載したマガジン 2021年度以前は、GPサイトから! https://www.global-pr…
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2023年3月の記事一覧

寺町幸枝:台湾の映像制作チームが描く「アート+歴史」 日本統治時代の画家を辿った『タッタカの思出』公開

寺町幸枝:台湾の映像制作チームが描く「アート+歴史」 日本統治時代の画家を辿った『タッタカの思出』公開

台湾でアートにまつわる映像作品を通じ、次世代に多様な歴史観を伝えようという取り組みが行われている。台湾南部にある高雄市立美術館は、開館25周年を記念して昨年まで3年にわたって「《South Plus: 大南方多元史觀特藏室》」という企画展を公開。なかでも近現代の絵画とドキュメンタリー映像をインスタレーションした「タッタカの思出」は一枚の絵画から歴史を追った企画の一つ。プロジェクトに関わった若手映画

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原 美和子:韓国政治、カルチャーレポートダイジェストfrom NewSphere

原 美和子:韓国政治、カルチャーレポートダイジェストfrom NewSphere

「スラムダンク」「ポケモン」に見る韓国人の日本アニメへの熱い思い「一緒に育った」今、韓国で日本のアニメが熱い注目を集めている。そのなかでも特に話題を呼んでいるのが、バスケットボール漫画「スラムダンク」を新たにアニメ映画化した『THE FIRST SLAM DUNK』である。1月初旬に公開され、初登場でトップ3入りを果たし、口コミでも好評を得ていた。そして、1月30日までの累計観客動員数は195万8

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中東生:ファビオ・ルイージ 美を語る #4 美と音楽〜芸術は鏡

中東生:ファビオ・ルイージ 美を語る #4 美と音楽〜芸術は鏡

2022年9月、NHK交響楽団は首席指揮者にファビオ・ルイージを迎えます。各国の一流オーケストラに客演するだけでなく、数々のオペラハウスでも実績を重ねるなど、交響曲とオペラの両輪で活躍し、その豊かな経験に裏打ちされた瑞々しい演奏は、世界中のクラシックファンを魅了しています。そして、音楽はもちろんのこと、文化や芸術、ファッションなどさまざまなカルチャーにも深い知見を持っているところもファビオのユニー

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冨久岡ナヲ:卵子凍結する女性が増えた英国

冨久岡ナヲ:卵子凍結する女性が増えた英国

2022年の執筆仕事を振り返ってみた。書き終えてからもずっと頭のなかでいろいろな考えが巡り続けた記事のテーマは、プレジデント/プレジデントウーマン•オンラインに寄稿した「卵子凍結を行う女性が英国で増えている」だった。

仕事人生の計画の中に子どもを持ち育てる時間を作るというのは、働く女性が直面する問題だ。特に自分の選んだ職がある程度時間をかけてキャリアを積んでいくことを必要とする場合、産休を取るこ

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谷口輝世子:大谷翔平とベーブ・ルースをつなぐ、マックス・スタッシ捕手のファミリーヒストリー

谷口輝世子:大谷翔平とベーブ・ルースをつなぐ、マックス・スタッシ捕手のファミリーヒストリー

米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平は2022年8月9日のアスレチックス戦で2桁勝利を記録し、ベーブ・ルース以来104年ぶりとなる同一シーズンでの2桁勝利、2桁本塁打を達成した。

大谷はメジャーリーグに移籍してからベーブ・ルースと比較され、そしてベーブ・ルース以上のことを成し遂げた唯一の存在といってもよいだろう。今、大谷を観ている私のような中年は、生きているうちに彼のような選手に巡り合えないかもしれ

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岩澤里美:世界初、プラスチックやアルミごみがゼロ 「コーヒー玉」カプセル式コーヒーメーカーが登場

岩澤里美:世界初、プラスチックやアルミごみがゼロ 「コーヒー玉」カプセル式コーヒーメーカーが登場

<年間10万トンの廃棄物が出るというコーヒーカプセルを、土に還る素材にした>

インスタントでもドリップ式でもない、カプセル式のコーヒーメーカー「ネスプレッソ」はコーヒー業界に一大革命をもたらし、今や81カ国で販売されている。ネスプレッソは、スイスに本社を置く巨大食品メーカー、ネスレグループのブランドだ。地元でもネスプレッソの販売は浸透している。ネスプレッソが初めて市場に出回ったのは、1986年の

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岩下慶一:持続可能経営の先駆者 米インターフェイス物語

岩下慶一:持続可能経営の先駆者 米インターフェイス物語

米国アトランタに本拠を置くタイルカーペットメーカー、インターフェイス。1994年に地球に与える影響をゼロにする目標「ミッション・ゼロ」を掲げるなど、米国のサステナビリティ経営のトップランナーの一つだ。同社のエリン・ミーザンCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー)に話を聞いた。(オルタナ編集委員・岩下慶一 )

インターフェイスの歴史は1973年に遡る。いまや、サステナビリティ経営の第一人者

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斎藤淳子:北京ゼロコロナレポート:72時間以内PCR常態化

斎藤淳子:北京ゼロコロナレポート:72時間以内PCR常態化

日本ではビザなし観光の門戸も開かれ、世界的にもコロナ対策は緩和の一途だが、中国は今もってゼロコロナを堅持している。北京市内の新規感染者数は多くても十数人で、長い間1桁台で推移してきた。感染の心配がないのは有り難いが、そのためのコストは大きい。中でも、陰性結果不保持者の排除を前提としたPCR検査の常態化は「中国の特色ある」コロナ対策だ。過去半年に急速に導入された同システムについて北京からレポートする

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