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Global Press は世界各国に在住する日本人ジャーナリストNPO団体です。米国、アジア、ヨーロッパ、オセアニアなど世界各地で活動するフリーランスジャーナリストと日本のメディアをつなぐ窓口を務めています。新会員募集中。https://www.global-press.org

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  • GP会報2021〜

    在外ジャーナリスト協会所属ジャーナリストたちが、様々なメディアに寄稿した記事を転載したマガジン 2021年度以前は、GPサイトから! https://www.global-press.org/blog

最近の記事

谷口輝世子:ブルージェイズの菊池雄星に聞いた。メジャーの現代的なコーチング体制とは?

ブルージェイズの菊池雄星は8月8日の試合前までに9勝を挙げる活躍で、特に6月20日以降は、3勝1敗、防御率2・64と安定した投球を続けている。昨オフに取り組んだフォームの修正と日本とメジャーで積み上げた経験が結果につながっており、その土台の上に、今シーズンから投げ始めたカーブが効果的に使えていることが大きい。カーブを取り入れたきっかけは、チームの首脳陣にすすめられたからだ。 菊池の話には時々、チームからの提案を意味する言葉が出てくる。昨年の負傷者リスト明けで勝利したときも「

    • 南田登喜子:「もんてびでお丸」ルソン島沖でついに発見 何年経っても捜すことをやめない人々

      連合軍捕虜や民間人を輸送し敵国では「ヘルシップ」と呼ばれていた  約81年前の1942年 7 月 1 日に、米軍の潜水 艦「スタージョン」の魚雷攻撃を受けて沈没した日本の「もんてびでお丸」が、フィリピ ンのルソン島北西沖の水深4000m余りの海底で発見された。 4 月22日付の国内外向けの プレスリリースを読んだ時に、真っ先に「どのくらいの日本人がこのことを知るのだろう か?」と、浮かんだ。  1926年竣工のもんてびでお丸は、国産の

      • 岩下慶一:LGBT、トランスジェンダー、ターフ(TERF)―世界を読み解く用語解説

        自民党の法案提出によって多くの人に知られるようになったLGBT。しかし、言葉の正確な定義を理解している日本人は非常に少ない。Lはレズビアン、Gはゲイだということは知られていても、Bのバイセクシュアル(両性愛者―男性・女性の両方に魅力を感じる性的嗜好)についてはあまり馴染みがないかもしれない。ましてやT、トランスジェンダー (Transgender)に至っては、正確な認識を持つ人はほとんどいない。 トランスジェンダーとは、出生時に割り当てられた性とは反対の性別を持つことを自認

        • 安部かすみ:脱マスクから半年、NY市長「マスク外して」と異例の呼びかけをした理由

          ニューヨークでは昨年9月に公共交通機関でのマスク着用義務が撤廃された。それ以降、着用するか否かは完全に個人の選択となっている。   街中を見渡すと、現在多くの人がマスクを着けていない。   ただしマスク姿が皆無だったコロナ禍前の風景に完全に戻ったかと言えば決してそうではなく、店内でも地下鉄でも、ごく一部の人は未だマスクを着けて行動している。   マスク離れをしていないのはお年寄りだけでなく若い人もいる(冒頭の写真)。日によって異なるが、マスク姿は全体の1%ほどの割合だ。  

        谷口輝世子:ブルージェイズの菊池雄星に聞いた。メジャーの現代的なコーチング体制とは?

        • 南田登喜子:「もんてびでお丸」ルソン島沖でついに発見 何年経っても捜すことをやめない人々

        • 岩下慶一:LGBT、トランスジェンダー、ターフ(TERF)―世界を読み解く用語解説

        • 安部かすみ:脱マスクから半年、NY市長「マスク外して」と異例の呼びかけをした理由

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          斎藤淳子:結婚談義談議で炎上?――激変する中国の結婚

          ▼激変する中国の結婚シーン 比類なき中国独自のスピードを意味することばに「中国速度」があるが、驚異的変化は中国の結婚シーンでも見られる。 2021年の結婚率(人口千対)は2013年の9.9からたった8年で一気に5.4に激減した。平均初婚年齢もたった10年で約4歳増し、晩婚化が進んでいる。一方で、離婚率(人口千対)に至っては近年最も高かった2019年は3.4と日本(1.57、2020年)の2倍以上に急増した。また、人口当たりの出生割合も中国建国の1949年以来最低を記録し、2

          斎藤淳子:結婚談義談議で炎上?――激変する中国の結婚

          クローディア真理:フンコロガシで土壌汚染を改善 〜世界のソーシャル・ビジネスオセアニア編 ニュージーランド〜

          ニュージーランドでは、牧畜業が年間物品輸出額のトップを占める。その一方で、牧畜業は農地の土壌汚染や河川の水質汚染を招き、深刻な問題を生み出す。そうしたなか、フンコロガシの輸入・飼育・販売を行うダング・ビートル・イノベーションズ(DBI)社は、フンコロガシを使って土壌と水質の改善を図る。 (ニュープリマス=クローディアー真理)   DBI社によると、ニュージーランドでは約3700万匹の家畜が飼われ、それらが排泄するフンは年間1億㌧に上る。そのフンが土壌・水質汚染を招いている。

          クローディア真理:フンコロガシで土壌汚染を改善 〜世界のソーシャル・ビジネスオセアニア編 ニュージーランド〜

          森 摂:外形のガバナンス/内面のガバナンス/「5つのP」がカギ握る

          ESGの重要な柱を形成するガバナンス。その共通の指針として、日本でもコーポレートガバナンス・コード(CGC)が策定されてから7年が経った。2021年6月には2度目の改訂を経て、上場企業にさらなる組織改革や情報開示を迫る。だが、CGCが可視化できるのは「外形のガバナンス」だ。それと同等以上に「内面のガバナンス」が重要だ。(オルタナ編集長・森 摂) ■ガバナンス・コードは1992年に英国で生まれた コーポレートガバナンス・コード(CGC)を世界で初めて導入したのは英国(199

          森 摂:外形のガバナンス/内面のガバナンス/「5つのP」がカギ握る

          南田登喜子:200カ国以上からの新オーストラリア人忠誠を誓って、同じ土俵に立つ

          出身国は、なんと200カ国以上 570万人以上の外国人がオーストラリア人 最初の植民船団「ファースト・フリート」の上陸記念日1月26日は、国民の祝日オーストラリア・デー。先住民にとっては、侵略の始まった日でもある。例年、自らの意思でオーストラリア国民になる人がどっと増えるこの日、人々は「オーストラリア人とは?」に思いを巡らせる。 新型コロナがまだ「対岸の火事」だった2020年のオーストラリア・デーには、全国各地で行われた市民権授与式に、合計2万5000人余りの移民が出席

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          寺町幸枝:台湾の映像制作チームが描く「アート+歴史」 日本統治時代の画家を辿った『タッタカの思出』公開

          台湾でアートにまつわる映像作品を通じ、次世代に多様な歴史観を伝えようという取り組みが行われている。台湾南部にある高雄市立美術館は、開館25周年を記念して昨年まで3年にわたって「《South Plus: 大南方多元史觀特藏室》」という企画展を公開。なかでも近現代の絵画とドキュメンタリー映像をインスタレーションした「タッタカの思出」は一枚の絵画から歴史を追った企画の一つ。プロジェクトに関わった若手映画製作チーム「你哥影視社(Your Bros. Filmmaking Group)

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          原 美和子:韓国政治、カルチャーレポートダイジェストfrom NewSphere

          「スラムダンク」「ポケモン」に見る韓国人の日本アニメへの熱い思い「一緒に育った」今、韓国で日本のアニメが熱い注目を集めている。そのなかでも特に話題を呼んでいるのが、バスケットボール漫画「スラムダンク」を新たにアニメ映画化した『THE FIRST SLAM DUNK』である。1月初旬に公開され、初登場でトップ3入りを果たし、口コミでも好評を得ていた。そして、1月30日までの累計観客動員数は195万8764人を記録、興行ランキングも1位をキープし、まさに空前の大ブームとなっている

          原 美和子:韓国政治、カルチャーレポートダイジェストfrom NewSphere

          中東生:ファビオ・ルイージ 美を語る #4 美と音楽〜芸術は鏡

          2022年9月、NHK交響楽団は首席指揮者にファビオ・ルイージを迎えます。各国の一流オーケストラに客演するだけでなく、数々のオペラハウスでも実績を重ねるなど、交響曲とオペラの両輪で活躍し、その豊かな経験に裏打ちされた瑞々しい演奏は、世界中のクラシックファンを魅了しています。そして、音楽はもちろんのこと、文化や芸術、ファッションなどさまざまなカルチャーにも深い知見を持っているところもファビオのユニークさのひとつ。どんなものから影響を受け、その豊かな美的感覚を育み、そしてどんな思

          中東生:ファビオ・ルイージ 美を語る #4 美と音楽〜芸術は鏡

          冨久岡ナヲ:卵子凍結する女性が増えた英国

          2022年の執筆仕事を振り返ってみた。書き終えてからもずっと頭のなかでいろいろな考えが巡り続けた記事のテーマは、プレジデント/プレジデントウーマン•オンラインに寄稿した「卵子凍結を行う女性が英国で増えている」だった。 仕事人生の計画の中に子どもを持ち育てる時間を作るというのは、働く女性が直面する問題だ。特に自分の選んだ職がある程度時間をかけてキャリアを積んでいくことを必要とする場合、産休を取ることはその道程にポーズをかけることになる。でも、働き続けてやっと目指すポジションを

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          谷口輝世子:大谷翔平とベーブ・ルースをつなぐ、マックス・スタッシ捕手のファミリーヒストリー

          米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平は2022年8月9日のアスレチックス戦で2桁勝利を記録し、ベーブ・ルース以来104年ぶりとなる同一シーズンでの2桁勝利、2桁本塁打を達成した。 大谷はメジャーリーグに移籍してからベーブ・ルースと比較され、そしてベーブ・ルース以上のことを成し遂げた唯一の存在といってもよいだろう。今、大谷を観ている私のような中年は、生きているうちに彼のような選手に巡り合えないかもしれない。ベーブ・ルースと同じく「100年に1度」出会えるかどうかのプレーヤーといえ

          谷口輝世子:大谷翔平とベーブ・ルースをつなぐ、マックス・スタッシ捕手のファミリーヒストリー

          岩澤里美:世界初、プラスチックやアルミごみがゼロ 「コーヒー玉」カプセル式コーヒーメーカーが登場

          <年間10万トンの廃棄物が出るというコーヒーカプセルを、土に還る素材にした> インスタントでもドリップ式でもない、カプセル式のコーヒーメーカー「ネスプレッソ」はコーヒー業界に一大革命をもたらし、今や81カ国で販売されている。ネスプレッソは、スイスに本社を置く巨大食品メーカー、ネスレグループのブランドだ。地元でもネスプレッソの販売は浸透している。ネスプレッソが初めて市場に出回ったのは、1986年のこと。それから35年以上が過ぎ、今、サステナビリティを追求した新しいコーヒーメー

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          岩下慶一:持続可能経営の先駆者 米インターフェイス物語

          米国アトランタに本拠を置くタイルカーペットメーカー、インターフェイス。1994年に地球に与える影響をゼロにする目標「ミッション・ゼロ」を掲げるなど、米国のサステナビリティ経営のトップランナーの一つだ。同社のエリン・ミーザンCSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー)に話を聞いた。(オルタナ編集委員・岩下慶一 ) インターフェイスの歴史は1973年に遡る。いまや、サステナビリティ経営の第一人者として伝説の経営者となっているレイ・アンダーソン氏によって創立された同社は、当初

          岩下慶一:持続可能経営の先駆者 米インターフェイス物語

          斎藤淳子:北京ゼロコロナレポート:72時間以内PCR常態化

          日本ではビザなし観光の門戸も開かれ、世界的にもコロナ対策は緩和の一途だが、中国は今もってゼロコロナを堅持している。北京市内の新規感染者数は多くても十数人で、長い間1桁台で推移してきた。感染の心配がないのは有り難いが、そのためのコストは大きい。中でも、陰性結果不保持者の排除を前提としたPCR検査の常態化は「中国の特色ある」コロナ対策だ。過去半年に急速に導入された同システムについて北京からレポートする。 北京市では、正常な社会生活を送ろうとしたら、72時間以内のPCR検査の陰性

          斎藤淳子:北京ゼロコロナレポート:72時間以内PCR常態化