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【小学生編】ダイエットその① - 115kgになるまで【でぶ】

ずっと太っていた。今ならそう言えるはず。
行動だけが自分を救う。

世界を変えられる。
そう信じて行動をはじめた。

じゃないと殺される。
世界に。

そして自分に。

前回のnote↓↓↓(すっかり4ヶ月も前...)


小学生時代

「汚いな、お前」
「こじきみたいな格好すんなや、恥ずかしい」

そう父親に言われていた。
汚かったしみすぼらしかったんだろう。

たまに外食に向かう夜になると、いつもそう言われていた。
今なら「じゃあなんで服買わへんの?」とか「育てる上でコントロールをミスったのはそっちの教育じゃないの?」

と言い返すこともできた気がする。

でもそう言えたとしても、そんな問題じゃなかった。
俺の問題ではない。言う側の問題だ。


小学生時代の画伯ちゃんがコントロールできるような問題だったとは思えない。

服を買うのも、外食するのも、外に出るのも、人と目を合わすのも怖い。
世界が怖くなったのも、この時の影響が大きい気がする。

この認識が歪んでるなら、画伯ちゃんはここまでだ。

俺のジャージに鼻水はついてないが?

服は2着しか無かった。常に。
それは買ってくれなかったというより、買ったことが無かったように思う。
記憶違いだとしても、頻度はかなり少なかったはず。

記憶の欠けらすらも残っていない。
例え少なかっただけにしても、、、

なぜ少なかったのか?
おそらく身長の伸びるスピード、体重の増えるスピードが早すぎたんだと思う。

"買っても無駄になる、もったいない"
そんな考えが両親にあったんじゃないかな。

「汚いな、お前」
「こじきみたいな格好すんなや、恥ずかしい」


汚いのは服?この存在?
ついていない鼻水をついてるように思わせた発言後に見返したこのジャージ?

ジャージに鼻水はついてないが?

深夜2時だけが孤独を紛らわさせるの?

世界は無いものだと信じていた。
何を見ても何も感じないから。

"夢は大きく高い目標を持ちましょう"
"友達や家族を大事にしましょう"
"「ごめんね、ありがとう」をきちんと伝えましょう"

日差しの向こうで微かに見える、台の上で話す大人の言葉を聞いて考えていた。

やっぱり何も感じない。
現実でも、眠っていても。
表情を失い、急に誰ともうまく話せなくなった。

そうかと思えば、普段から生活の中に溶け込んでいた豚の貯金箱を見ただけで1時間爆笑し続けていた。


飛んでくる箸。
聞こえない大きな声。

その隙を見て一階の階段から浴室まで走り抜けるネズミ。

"あっネズミや"
そう呟いた。純粋な驚きと状況を変えたくて。


「嘘つくな、おい!
おるわけないやろ
!」

その数日後、ネズミ獲りが置かれていた。
画伯ちゃんの聞こえる音、映像、気配。

全部、全部。
嘘じゃない。

病気じゃなかったんだ。
環境や体験たちが追い詰めてくる。

目の前が白い。
それはいいことでもあった。

白い視界である場合の何割かは、白米が瞳に映り込んでいるから。
ご飯の白は良い白。涙を出さずに泣くと、味がわからない時もある。

"どうか視界はボヤけないで"
と願う時もある。それでも

幸せな時間は白を口に入れて飲み込むまで。
それだけだった。

あとは黙っておく。
今は夢の途中。

誰にも何も感じさせず、画伯ちゃんも何も感じず。
終わりが来るまでの途中にすぎない。 

それを続けるだけ。
それが高い目標。  

やっぱり深夜2時だけが孤独を紛らわさせてたのかな?どう思う?

深夜2時に砂嵐のテレビを見に、一階へ降りて正座で見ていた。1人で。
夢遊病だ。何も覚えていない。

おねしょをした。幼少期。
おねしょをしていない。小学生時代。

小学生後半になっても、おまるのあったであろう部屋の隅へ行き、そこの床を必死に犬のように掻くことがあった。記憶には無いけど、たぶん、
隠そうとしていたはず。寝小便をじゃない。

実際にはしていないからね。
隠そうとしていたのは


恐怖と不安。
隠そうとしていたのは。
"恐怖と不安"だ。

画伯ちゃんはそう考えてるよ。
どう思う?画伯ちゃんは。


ある日を境に、両親と自分の部屋が仕切られた。
引き違い戸の扉の向こうにはタンスが置かれていた。

何日後かの深夜。
絶叫する画伯ちゃんが、タンスを倒しながら突入してきたらしい。

そのとき張り倒された。
その衝撃を感じながら、画伯ちゃんは意識を取り戻した。

倒れていく自分が、なぜ倒れていくのか。
部屋と部屋の境目を、なぜ超えているのか。

痛みやその感情たちよりも、股ぐらを触った

安心を求めたんじゃない。
寝小便をして殴られたのかを確かめるためだ。

恐怖と不安。

確かめようとしていたのは。
"恐怖と不安"だ。

時計が目に入る。

深夜2時だった。
画伯ちゃんはそう思うと、倒れ落ちた。


クラスで一番太っていた。
その頃の画伯ちゃんは。

倒れ落ちたような1秒1秒を過ごして
意識を持てないまま。

クラスで一番太っていた。
今も思うのは、何が汚かったんだろう?

"幸せな時間はご飯を口に入れて飲み込むまで
それだけだ"

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つづく

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